青森県の東南部、太平洋側にある八戸市。
早朝から賑わう朝市で、彼女は大きく背伸び。
そして心に決めました。しっかりと海の幸を食べよう。
だって、何かいいことが起こりそうな、そんな気がするから。
東京から東北新幹線でおよそ3時間、23万人あまりの人々が暮らしています。
港町として古くから栄えてきた八戸市。
街の中心には三日町や八日町などという地名があり、昔は決まった日に市場が開かれ、賑わっていました。
その名残もあってか、今でも市内のあちこちで朝市が行われます。通年でオープンしているところもありますが、大半は春のお彼岸から12月ぐらいまでの週末が開催日。日の出前の暗いうちから、露店の準備がはじまります。
水揚げしたばかりの新鮮な魚介類、朝どれの野菜や、果物などを求めて、地元の人のみならず、観光客などもたくさん訪れます。
朝市ではやはり、その場で食べられるものが人気です。
早朝はまだ冷えるこの時期は、湯気が立ち上る汁物が人気ですが、とれたてのウニやイカなどの丼も人気です。
そして、ご当地名物といえる一品が「鯖」を使った丼です。
八戸港に水揚げされる「サバ」は「八戸前沖鯖」と呼ばれ、中でも特に脂が乗った大型のものを「銀鯖」として区別。マグロのトロのような、口の中でとろける味わいが魅力です。
しょうゆとみりんをベースにしたタレに、じっくりと漬け込んだ「銀鯖」の切り身を、あたたかいご飯が隠れるほどに敷き詰めたのが「銀鯖のづけ丼」。ほのかに甘いタレと「サバ」の脂があとをひくおいしさです。あたたかいお味噌汁と一緒にどうぞ。
地元のみならず、全国的な丼もののコンテストでも特に人気の高いメニューのようです。