RADIO SAKAMOTO

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ARCHIVE:041226

●2004年最後のCDJ SPIN
CDJ SPIN
今年を締めくくるべく、スタジオには2004年日本のヒットチャートTOP30のCDが全て用意されました。その中から、バンプ・オブ・チキン、ビースティ・ボーイズ、アジカン、くるり…などをチェックしつつ、最後は教授自身が最近の"お気に(お気に入り)"である曲の話題に…
「槙原敬之くんとダウンタウンの「チキンライス」を、昨日、J-WAVEではじめて聴きましたが…(笑)最近の"お気に"は、コレですね…『時給800円』。もう泣けて泣けて…イントロだけで泣けちゃうんですよ。いい曲だなぁ〜って(笑)。そんな事を言ってると、もう誰も投稿してくれなくなっちゃうかも…」

○カリスマサカモト・・・中島英樹
教授と中島英樹さん
■プロフィール
中島英樹(なかじま・ひでき)。
グラフィック・デザイナー、アート・ディレクター。
音楽雑誌、ロッキン・オンを経て1995年自らの事務所、中島デザインを設立。1999年より坂本龍一、後藤繁雄、空里香(そらのりか)と「CODE」として活動。1995年より2000年まで6年連続NY ADC金賞5回、銀賞7回を受賞している他、教授のアルバムのアート・ワークでもお馴染みの超カリスマ・クリエイター。
●NAKAJIMA DESIGN web site

●この緊張感のある線がタマんないですよ
「中島さんはバンドとかは、やってなかったんですか」
「ギターやってました。でもニューウェーブの、あの衝撃がすごかったですね」
「70年代末ですね…そこでグラフィック・デザインに?」
「ロンドンのピーター・サヴィルのデザインに出会ったんですね」
「自分で手で書かなくても、デザインできるという…感じですよね」
「今日、ジャケットを持ってきたんですが、ジョイ・ディヴィジョンのアルバム『CLOSER』…」
「(レコード・ジャケットを見ながら)あっ…」
「この「J」の先っぽの緊張感のある線がタマんないですよね」
「…なるほど、ちょっと異常ですよね」
「消え入りそうな線の2mmくらいのこの線があるかないかで、まったく意味が違いますよね」
「最近ではCDになっちゃってて、CDも持ってるんですが、フォント自体違うんですよ」
「なるほど。CDになったことで、意味が別物になっちゃったんですね」
ジョイ・ディヴィジョンのアルバム『CLOSER』 ジョイ・ディヴィジョンのアルバム『CLOSER』

●嫉妬しましたね。いいな、この才能って
「最近ですと、わたくし坂本のアルバム『/04』のデザインをやっていただいてますけど…」
「ええ。この元のデザインが坂本さんから来たときは驚きました」
「いやいや、僕は何もやっていないんですが(笑)」
「これはですね…すごいですよ。嫉妬しましたからね(笑)」
「何を隠そう、ぼくが世の中にデジタルカメラが出てきた最初のカメラの画像を、パソコンから移行して、移行して、そのフォーマットが使えなくなったので、現在の「.Jpg」に変換したら、こうなったんですよねぇ…」
「アナログでもないしデジタルでもない感じで…元が写真だから影響してますよね」
「勝手に機械が間違えてやってるモノだから、ぼくらにはできないデザインで」
「普通のピクトルの感じではないんですよね。この裏から見ると…」
「元の写真が微かに残ってるのね。建物か何かのね」
「嫉妬しましたね。んぁあ、いいな、この才能って(笑)」
「でもその画像を生かして頂いて…」
「いえいえ…。ちょっと坂本さんにヤラレました!」
/04

○オーディション・コーナー
●2004年、最後のオーディション・コーナー
「今回は非常に嬉しいことに…優秀作が多くてね、たくさん紹介したんだけど…。ほとんどプロみたいな人も多くて。会社を辞めちゃった人とかね、War & Peace の日本語バージョンに参加してくれた人もいたり。作品的に完成されている人が多かったんですが、そういう人はとにかくやり続けて下さい。どんどんやっちゃって下さいね。すごく充実した2004年、最後のオーディション。みんなどうもありがとう!いつでも投稿はお待ちしておりますのでね!!」

○アルバム『/04』本人解説
●先に言っておきますけど、"ゆるみ系"ですから
Tシャツにサインする教授
坂本龍一直筆サイン入り
[/04]オリジナルTシャツ
5名様にプレゼント!

ご希望の方は、"MESSAGE"コーナーの投稿フォームからエントリーしてください。
(当選者の発表は発送を持って替えさせていただきます)
11月24日に出ました『/04(スラッシュ・ゼロヨン)』について…。結果的にピアノをフィーチャーしたアルバムになったんですが、こういうアルバムって何て呼べばいいのかなぁ。選曲はベスト盤的な内容なんですけど、全曲新録&未発表ですからね。以前作った『1996』の姉妹版というような感じで、2004年に作ったから『/04』というタイトルで…。そもそもは、坂本龍一のフィールを作ろう、と。だけど志が、どんどん高くなってっちゃって…。直前に作ってた『Chasm』は、コンピューターをフィーチャーした作品だった訳なんですが、『Chasm』があったからこれができたんですよね。だから、このアルバムでピアノを使ってる訳ですけど、そこでも、『Chasm』な臭いがするんじゃないかなぁ、と。それでまたね…ピアノな作品を作るとね、「癒し系」なんて人に言われちゃうんですけど…、先に行っときますけどこれは「ゆるみ系」です(笑)。なんか古武道や古武術とかでも、緩んだ状態で緊張しているっていうのがありますけど、そういうのに近いかな。最近はね…朝なんかこう起きて、自分なりの気功とかヨガとかやってるんですよ。その中で、自己流ですけど、緊張を解く方法が分かった感じがして…。"ゆるんで"ないと"揺れない"んで…言葉の語源としては同じなのかな?歌もありますしね。すごくゆる〜く歌ってます(笑)

●先見エコニュース
「温暖化」…今年ばかりは、みんなが「おかしい」と思うくらいのレベルでしたよね。気になったエコニュースとしては、「2050年にはアルプスの氷河が1/4になってしまう」とか、「既に生物の半数種に影響が出ている」…いろいろありますね。その一方で、技術の方では「とうもろこしのでんぷんから抽出した素材でDVDディスクが作れるようになったり」…ね。あと、コレは最高ですね…「土に埋めると花が咲く携帯電話」…!!21世紀のテレビは畑から穫れちゃう(笑)。更にはこれからの未来は「水素社会」って事で、「太陽エネルギーを使って、水から直接、水素を取り出す技術も実用化目前」だとか…。あ、あとやっと僕の自宅も自然エネルギーだけ電力をまかなるようになりました!…風力発電所から電気を供給してもらうんだけど。もう電気を消して真っ暗な中でシャワーを浴びなくてもいいんですよ。でもクセでついつい電気を消しちゃう。でも風力発電のこの場合は、どんどん電気を使った方がその会社のサポートになるんでね…どんどん使ってます。そんな中で、どうもね、最新のレポートでは、「テロなんかよりも温暖化が危険だ」っていうアメリカの動向の話題があるんですよ。映画『デイ・アフター・トゥモロウ』じゃないけど、温暖化が氷河期をおこしてしまう…っていうね、アレに近い。それで政府側の水面下では、大きな動きがあるんじゃないか…っていう。でも真面目に考えてるアメリカ政府の人いるのかなぁ…?むしろビジネスにしちゃうんじゃないかなぁ…わかりませんけど(笑)。あ、あとね、僕はいいんですけど、「ノートパソコンを膝の上で使ってると、生殖機能に影響がある」みたいだから…若い人は気をつけるんだよ(笑)」