今朝、お越しいただいたのは、豊島区を中心に 子どもを支える活動をされているNPO法人『豊島子どもWAKUWAKUネットワーク』代表・栗林知絵子さんです。

Q 「豊島子どもWAKUWAKUネットワーク」どのような経緯で設立された団体でしょうか?

→いま、様々な状況が連鎖して、子ども貧困が日本でも広がっています。さらに、教育格差も問題です。彼らに寄り添うには何が出来るのかを考えた時、地域が彼らを見守り、学びや暮らしを支えるネットワークを作ることが大事ではないかと考え、「地域のこどもを地域で見守り支える」をコンセプトに設立した団体です。

Q  どのような活動をされているのでしょうか?

→居場所を運営し、子どもや親に繋がり、伴走的な支援を実施しています。例えば、昨今の公園は禁止事項が多く、子ども達の遊ぶ環境が無いのではと考え、子どもたちが主体的にのびのびと遊べる場「池袋本町プレーパーク」を企画・運営を始めました。そんな中、通ってくれていた少年に「高校に行けないかもしれない」と相談を受けたことをキッカケに、開かれた学びの場を設立。また、母子家庭の少年から「食事は基本一人で、団らんを知らない」と話を受け、地域の中で"団らん"を作る「要町あさやけ子ども食堂」を企画。300円で栄養バランスの良い夕食を食べられ、団らんを感じることが出来る、そんな場を作りました。また、シングルマザーのお母さんたちが、悩みを共有して解決できるイベントも開催しています。

Q  子どもたちを取り巻く環境、やはり変わってきていると感じますか?

→とても感じます。「プレーパーク」に来てくれる子どもたちと触れ合い「居場所が無いと感じている子ども」が想像していたよりもずっと多いことに気付きました。話を聞くと、「どこにも心を開ける場所が無い」と。心が開ける場所があることで、未来もきっと変わってくるはず。そんな場所を作れるよう、頑張っています。

Q  活動を続けていて、どのような反響がありますか?

→昨今では、子どもが産まれ育つ環境によって将来を左右されないために施行された「子ども貧困対策法」がようやく認知されはじめました。毎月、第一と第三水曜日に行ってきた「子ども食堂」も、今では都内30の場所で開催され、全国にも取り組みが広がっています。

Q  最後に、私たちに出来ることは何でしょうか?

→豊かなこの国ではなかなか見えにくい、だけど確実に存在する「子どもの貧困」をもっと多くの方に知ってほしいです。現状を知る中で「なぜ、このような問題が解決されないままあるのか?」「こどもの負の連鎖を解決するためには?」そんなことを考えて、ぜひ応援して、参加して欲しいと思っています。また、放送を聞いている子どもたちも、気軽に私たちの活動に参加して欲しいなと思っています。

NPO法人『豊島子どもWAKUWAKUネットワーク』