今朝は、リスナーの方から情報をいただきました。カンボジアの支援を行う、カンボジア・エンパワーメント・プロジェクト、斉藤大法さんをお迎えしました。斉藤さんはこの団体の代表、さらに僧侶でも居られる方。
Q 今回アピールいただくのは、カンボジア・エンパワーメント・プロジェクトが行っているクラウドファンディングという事ですが、、、ご紹介いただけますか?
私たちは2009年よりカンボジアで、子どもたちの教育支援を中心に、現地語で書かれた紙芝居や道徳絵本の制作と普及活動を行っている。今回、カンボジアで平和への願いが込められた「武器や銃弾を使用して作られたアクセサリー」をご紹介しつつ、作品制作や、平和イベントに出展するための諸費用を募りたいと企画したのが【武器から作られたアクセサリーによって、平和への意識を高めたい】というプロジェクト。
Q 斉藤さんが クラウドファンディングを始めたキッカケは?
私たちのプロジェクトをたくさんの方に知ってもらうためには、広告を使って宣伝するか、平和イベントなどに展示する方法がある。その広告費やイベント出展料や、より良い商品を開発するための費用を募りたいと考えた。多くの方に、この願いのこもったアクセサリーを手に取って、平和への意識を高め、平和の大切さに思いを馳せてもらいたいと思っている。
Q アクセサリーは、具体的に、どのようにして作られているんですか?
銃弾の薬きょうを地方の村人に集めてもらい、現地のアーティストChantha さんに溶かしていただき、アクセサリーを作っている。アクセサリー自体とても完成度が高く、素敵な物。戦争で悲惨な体験をした Chantha さんが、それを美しいアクセサリーに作り変えることで、もう二度とこのようなことが繰り返されないように、という願いを込めている。
Q 今もなお、カンボジアでは戦争のつめあとが多く残されている...?
いまだに銃弾の残骸や不発弾が見つかるだけでなく、地方の村では銃弾が撃ち込まれた痕が生々しく残っているところもある。内戦から30 年以上経ったが、カンボジアには戦乱の傷跡が深く残っているのです。
Q このプロジェクト、「カンボジアの未来を見据えた活動」でもあるんですよね?
現地では、Chanthaさんと協働してよりクオリティの高い商品を開発し、国際的にも価値が認められるようなアクセサリーを作りたいと思っている。工房で働いている学生は、ここで習得した技術を将来の仕事に活かすことができ、またここで得た給料を大学の学費に充てることができる。十分な教育を受けることができれば、彼らの将来の仕事の選択肢も広げることができる。
Q カンボジア・エンパワーメント・プロジェクトがこのクラウドファンディングで アピールしたいこと、あらためて教えてください。
カンボジアだけでなく世界中に、日本にも、内戦や戦争で大切な人を奪われて、深い悲しみを抱える人がたくさんいる。人間にはその悲しみを昇華して、美しいものに変えていく強さがある。私たちはこのアクセサリーを、平和への希望のシンボルにしたい。そして、このプロジェクトを通して、実際に平和へのアクションを起こす人が少しでも増えて欲しいという願いを受け取って欲しい。
カンボジア・エンパワーメント・プロジェクトのクラウドファンディング、3月10日(金曜日)まで実施中です。ぜひアクセスしてください。