今朝は、一般社団法人 防災ジオラマ推進ネットワーク、代表理事の上島 洋さんに お越し頂きました。
Q 防災ジオラマ推進ネットワーク、どんな活動をされている団体ですか?
まず、この六本木ヒルズ周辺の地形について詳しくご存知でしょうか?実は●●が多い六本木周辺。災害時、自分が生活している地形を詳しく知っていると、次に取るべき行動が明確化する。当団体は、組立式の段ボールジオラマキットを用いたワークショップ、および完成したジオラマの活用サポートを通じて、地域住民のまちに対する関心と防災意識を高めることを目指して活動中。
Q 団体発足のキッカケは何だったのでしょうか?
東日本大震災後の石巻との繋がりをキッカケに、より身近なアプローチからの防災意識の向上の必要性を感じ、設立した。段ボールのジオラマ製造をお願いしているのは、石巻で梱包資材を取り扱う【今野梱包】に発注している。
Q そのジオラマを使って取り組まれている【防災授業】、、、こちらについて詳しく教えていただけますか?
段ボールジオラマは、等高線に沿って切り抜かれた段ボールパーツを積み重ねることで、子どもでも簡単に組み立てることができる。誰にでもわかりやすいジオラマを、楽しみながら自分たちの手で作り上げることで、自分のまちへの関心を高めつつ、防災意識の向上へとつなげることを目的に取り組んでいる。
Q パソコンの画面で地形を学ぶのではなく、体験することに意味があるんですね。
段ボールを使用するのには、主に5つの利点が有るから。
① 地形が一目瞭然になる。
②パーツをガイド線に合わせて積み重ねるだけなので、誰でも簡単に作れる。
③ 体感するから覚える
大人も楽しめる内容のため、親子で楽しめる
完成後は空き教室や公民館などに設置し、
地域のコミュニケーションツールとして活用できる。
Q どのようにジオラマを作っていくのでしょう?
まずは「地域の標高/どの辺りが一番高いと思うか」などをクイズ形式で質問したりして、「案外知らない」ということに気づいてもらう。その後、グループに分かれて段ボールキットからジオラマを組み立てる。この時、水域は青、災害時に使えそうな太い道は黄色、避難場所になる公園は緑など、マジックで塗っていく。
Q 参加された方からは、どんな声がありましたか?
一般的な防災の世界にはない反応として、「楽しい」「面白い」という反応が強い。小学生からは、『前に川があふれた時にこの辺まで水が来たと聞いて驚いた。』と実際にマッピング化したからこその気付きを聞いた。他に、高校生の参加者からは『指定の避難場所がジオラマで見ると結構危険な場所にあって、災害時にも行きにくいことがわかった。』という声。親御さんから『親として気になっていたことを子供と一緒に考える機会になってよかった。』などの声があった。
Q 今住んでいる地域や、学校でも授業を受けたい、という場合は?
ウェブサイトのメール問い合わせ窓口や、Facebookページのメッセージ、または電話でお問い合わせください。