第314回番組審議会の概要は下記の通りです。

1. 日時

2020年7月10日（金）10:00～11:00

2.開催場所

ZOOMによるオンライン会議形式にて実施　（新型コロナ感染防止対策としての措置）

3.委員の出席

委員の総数：7名
出席委員数：6名
出席委員：林 和男 委員長 / 奥貫 薫 委員 / 菊間千乃 委員 / 佐藤尚之 委員 / 平野啓一郎 委員 / 水野 学 委員
欠席委員：福岡伸一 委員
局側出席者：代表取締役社長　中岡壮生 / 取締役コンテンツマーケティング局長 神田竜也 / コンテンツマーケティング局コンテンツプロデュース部長 渡邉岳史 / コンテンツマーケティング局コンテンツプロデュース部 富田将人
事務局：事務局長 廣田有紀

4. 議題

「SOCIEDAD GASTRONOMICA」
2020年6月6日(土)18:00～18:54　放送回

5. 番組内容

タイトルは、美食の街として知られるスペイン・バスク地方のサンセバスチャンにある普段は家の厨房に入れない男性が集まって料理を作る「秘密結社」に由来。二十四節気七十二候を元にした「旬の食材」や、いま巷で人気の「食の流行」から毎週ひとつのテーマを決め、料理人、食品開発者、仲卸・市場、生産者など、新鮮な情報を仕入れています。
老舗料理店や仲卸への取材やインタビューは物知りの片付け係役、馬場康夫が担当し、食の流行や、外国食材を扱うときはソシエダの若女将役、横山エリカが担当します。
選曲は、ワールドミュージックを中心に土曜の夕飯時、料理を作りながら聴きたくなる楽曲に拘っています。緊急事態宣言下では一時的に番組テーマを、お取り寄せ餃子、パエリア、カレー、ペコリーノチーズ（取材先店舗テイクアウト情報）、家で肉、など家でも楽しめる情報をオンエアしました。5/30の天ぷらから通常テーマに戻しています。
今回のテーマは「（容器を気にしない）時短効率ごはん」。インスタ映えも大事！でも、見えないところは効率良く楽をしたい、そんな若者の食事感覚について、若女将の横山エリカがインタビューを担当。チョップドサラダの火付け役、crisp salad worksの宮野浩史社長、そして、お皿の要らない冷凍食品、ワイルディッシュの発売元、マルハニチロ市販用冷凍食品部　下川武さん、このお二人は電話でインタビュー。プロテインスムージー専門店「筋肉飲料」代表　安原莞太さんはスタジオにお迎えしました。番組のエンディングは麻布十番にあるcrisp salad worksの店先で収録。調理中の“良い音”も収録しました。

6. 議事内容

≪ 「放送番組基準」はこちら ≫

＜＜放送法に照らしてのご指摘・ご意見＞＞
放送法に照らしてのご指摘・ご意見はありませんでした。

委員の皆様からいただきましたご意見をご紹介します。

• 音楽もすごく良かったですし入るBGMもやはりスペインを思わせるものがあって良かったと思います。
• ある企業のサービス内容がかなり詳しかったのでスポンサー関係があるのかと思い、質問しましたが特になく、制作上の意図としてとりあげられたとのことで安心しました。今、誰でも情報を発信しキャッチできる時代においては、青臭いことを言うようですが営業的な関係性にや力学に流されず番組を守っていくということが非常に重要だと思うのでその部分をぜひ頑張っていただきたいと思いました。
• 多少の違和感を感じました。設定が「SOCIEDAD GASTRONOMICA」というスペイン・サンセバスチャンの厨房に入れない男たちの秘密結社の設定、なのに横山エリカさんという方が若女将としてメインパーソナリティで立っている・・・そのセッティングがわかりにくい。また、馬場康夫さんが片付け係として入っているのですが、これも馬場さんが中心で横山さんがアシスタントなら題名にもあっているし立ち位置としてもわかるのですがちょっとその部分で混乱しました。
• 馬場康夫さんは我々の年代のスターなのですが、ここではホイチョイプロダクションの名前も出てこないし若い方にはわからないかもしれません。馬場康夫さんがホイチョイのあの馬場康夫さんであるということもわからず、年代もわからないままに聞いていくとどの立場からコメントされているのかもわからず、絵もなく、最初のマインドセットで混乱したまま進んでいったかな、と思います。
• 誰に聞かせたい番組でどこから光をあてているのかがもう少ししっかり見えてきたほうがよいと思いました。4月からの新番組ということでまだ100％のパフォーマンスが出せていないという印象を受けました。
• 今回の放送回は「世界の美食を見て聞いて食べて作る」という番組のコンセプトからは少しテーマが外れているのかなという気がしました。 また、時短とか効率とかいう今回のキーワードがコロナ以降の世の中と少し逆をいっているような気もしました。もう少し丁寧にゆっくり暮らしを取り戻そう、というタイミングであるような気もするので。なので、もし時短・効率というテーマを追うのであればそこにもうひとつ丁寧ということが加味されていれば番組全体としてもバランスがとれ、J-WAVEらしいのかな、とも思いました。
• 最初から最後まで楽しく聴きました。好きな番組だな、と思いました。私は馬場さんを知らなかったのですが最初から聴いていて片付け役なのに女将よりちょっと偉い感じのおじさんが出てきてずーっと説明をしている。これが続くのかなと思っていたら横山さんが「長いウンチクを語っていただきましたが」とズバッと入ってくれたのが聴いていてすごく気持ちが良くてそれを馬場さんも嫌な感じがしていないというか、おじさんを横山さんがうまくあしらいながらやっている。後から馬場さんを調べてすごい人だと知ったのですが若い人たちはそういう感じであまり抵抗なく聴くのではないかと思いました。
• 無理に「GASTRONOMICA」を持ってきて若女将と皿洗い係にしなくても無理に設定を固めなくても・・・という気はしました。無理に設定にはめずに違うポジションにしたほうがお二人の良さが出る気がしました。
• この番組においてもテレビの場合は若女将であればそういうコスチュームを着たりしてバラエティ番組でそれをやるのはわかるのですがラジオにおいてその役割分担を半分演技させながら進行していくことが面白いのか、ということがちょっとわかりません。若女将でなくて普通に横山エリカが聴いているという設定の方がさっぱりして良かったのでは？という気もしました。
• 今、世界的にものすごくエココンシャスな中、テイクアウトでもどういう容器かというような話のところでやはりエコロジーの話には触れて欲しかったです。J-WAVEは東京の新しいトレンドを先陣切ってリードしていくイメージがあるのでエコ、地球環境に対する意識は強く出していったほうが良いと思いました。
• バブル時代～それ以降の馬場康夫さん、ホイチョイの活躍を知り影響を受けたものとして実はものすごくこの番組には期待していましたがやや期待しすぎたという気がします。スペインの秘密結社、というモチーフが実際の番組とは乖離しています。これはコロナ禍で外出自粛で扱うテーマもそこを配慮したものになったということは理解しますが、世界中の美食を見て聞いて食べて作る秘密結社・・・というイメージは出てきませんでした。
• この番組の台本も世界観も馬場さんが作られている。で、ご自身も出演されている。皿洗いと若女将という立ち位置も含め ご自身と横山さんの距離関係が整理できていないという気がします。横山さんというメインナビがいて ちょっとウンチクをたれるおじさんが裏方でいて・・・というメインサブの関係が整理できえいればもう少し変わってくるかなと思います。そこを考えて頂いた上でコロナが収束すれば展開も広がってくるし、今後に期待の潜在的な力を持った番組だと思います。

といった意見が出されました。