第317回番組審議会の概要は下記の通りです。

1. 日時

2020年11月13日（金）10:00～11:00

2.開催場所

ZOOMによるオンライン会議形式にて実施　（新型コロナ感染防止対策としての措置）

3.委員の出席

委員の総数：7名
出席委員数：6名
出席委員：林 和男 委員長 / 奥貫 薫 委員 / 菊間千乃 委員 / 佐藤尚之 委員 / 福岡伸一 委員 / 水野 学 委員
欠席委員：平野啓一郎 委員
局側出席者：代表取締役社長　中岡壮生 / 取締役（編成担当） 神田竜也 / コンテンツマーケティング局長兼編成部長　森田太
事務局：事務局長 久保野　永靖

4. 議題

「STAGE PIA WE/LIVE/MUSICAL」
2020年 10月23日(金)　22:30～23:00　放送回

5. 番組内容

J-WAVE初、ミュージカルをテーマにしたプログラム。現役ミュージカルスターの中井智彦をナビゲーターに迎え【ミュージカルがもっと楽しくなる30分！】をテーマに、ミュージカルにまつわるトークと、ミュージカルナンバーをたっぷりお届けしています。
ダンス、歌、演技、ストーリー、歴史といったミュージカルの構成要素を中井智彦がハブになり、その魅力とともに届けています。
ミュージカルは、心に響く物語と、名曲の宝庫。この番組を通してエンターテインメントへの新しい発見をしていただき、劇場へ足を運んでいただくきっかけになって欲しいと願っています。

＜今回のSTAGE PIA WE/LIVE/MUSICALは＞
審議対象の放送界はゲストに俳優の城田優さんを迎えての第２週目の放送回です。近年では演出も手掛ける城田さんですが、ナビゲーターの中井さんも2019年のファントムの公演を見て、ぜひ一度会ってみたいということから対談が実現しました。今回の放送では11月12日から上演されるミュージカル『NiNE』についてお伺いしました。フェディリコ・フェリーニの映画『8 1/2』をベースに作られたこの作品で城田さん演じるのは主人公のグイドです。他の主な出演者は、全員女性という作品の中で演じる城田さんに、この作品の魅力を熱く語っていただきました。

6. 議事内容

≪ 「放送番組基準」はこちら ≫

＜＜放送法に照らしてのご指摘・ご意見＞＞
放送法に照らしてのご指摘・ご意見はありませんでした。

委員の皆様からいただきましたご意見をご紹介します。

• ゲストによって大きく左右されるとは思いますが、今回はあまり感じるものもない、文句もない代わりに受けるものも正直少ないというふうに感じてしまいました。
• 私は『NiNE』を見たことがあって、いろいろと想像しながら聴くことができましたが、予備知識のないリスナーにとっては、少し置いてきぼりになってしまったところがあったのではと思いました。中井さんの知的で冷静なナビゲーションはすごく好感が持てました。
• このコロナ禍の中でいろいろ大変でしょうけれども、城田さんの熱量も高くて、ミュージカルを久しぶりに見たいなという気持ちがすごくかき立てられて、それは非常にいいと思いました。
• 金曜22時半というすごくいい時間を使うのであれば、ミュージカルを知らない人、『NiNE』を知らない人にもちゃんと分かるようにすべきだと思います。一方でミュージカルファンに伝えたいのであれば、radikoがあるので、深夜でもいいのではないでしょうか。
• 番組の中で使われているミュージカルの音源が、城田さんが歌っているものなのか、別の音源を使っているのかわかりにくかったです。
• 番組審議委員長がぴあの関係者で、ぴあ提供の番組が審議会上取り上げられると、何らかの忖度が働く可能性があります。今回、聴いた中ではそういう遠慮をしている委員は一人もいらっしゃいませんでしたが、ある種の配慮があったとしたら、その辺はあまり番組審議会上よくないと思いました。
• 番組の性格上の問題ですが、ミュージカルを取り上げている以上、紹介する新作ミュージカルのプロモーション番組みたいな性格を帯びてしまっているので、番組の内容と広告の切れ目がわかりにくくなってしまっているのではないでしょうか。番組とコマーシャルを峻別しなければならないという制約と、どういうふうに整合するかというところが、問題になってくるのではないかと思いました。
• J-WAVEは元々音楽の専門局なのですが、隣接するエンターテイメントである映画やミュージカルを取り上げていくことにはとても価値があると思います。そのときの取り上げ方をいかにラジオ局として、ニュートラル性をもちながら、魅力的なものに仕立て上げられるかというかあたりが演出家の腕の部分であり、そこが今少し足りないのではないかと思いました。

といった意見が出されました。