とてつもない幸福と不幸の狭間に揺れる小舟のような状況であります。まず、大人の音楽ファンにとって嬉しい悲鳴、過去のアーカイブが異常に充実。まあ、手に入らない音源はありません。コマメに情報に接していれば、24時間365日を埋めてくれれるだけの、つまりか枯渇しない「供給」がある。スライも来ましたし、キャロル・キングも来ますし、ボブ・ディランも来る。足りてます。お金さえあれば、ですが。
がしかし、そのアーカイブの佳さを愛でている内に、巷間流行る音楽には、なんだかよくわからない「新曲」もある。いや、かなり満ちている。ここにギモンが発生するわけですね。追いついていけないのは、それは「世代」「時代」による感覚の違いであると言っておとなしくしていればいいのか。いや待て、わからんものはわからん、オレの基準であかんもんはあかんと言えばいいのか。言うべきなのか。べきかも。べきでしょ。いや、べきじゃないかも。だって追いつく気がないんだから。実際、どこがいいのか、その佳さすらわかんないんだから(笑)。衰えたり我がアンテナ、残念、と。がしかし、わからんのは若いやつの方で、過去のいい音源に接してもいないヤツの話を親身になって聞くのも限界があるにゃあ、という気持ちもどこかにあって、しかして矛盾想念のループに入るわけですね。
ヤングなリスナー諸君も、じきにわかるはずですから。待っていやがれ(笑)。
なんでこんなこと書いているんだっけ。とにかく。中年になるということは、そうやって壊れかけているということです。しかも、そこに無自覚だからタチが悪い。そんな中年が出演しているんですから、ま、言ってもみれば壊れかけのRADIOですがねえ(笑)。今週もよろしくお願いします。
ちなみにEDITOE'S NOTEは、そんな矛盾だらけの中年、50歳を迎えたマイケル・ジャクソンさんの曲を中心にお届けいたしま〜す。