J-WAVE は、2009年5月2日(土)~5月5日(火・祝)のゴールデンウィークの4日間にわたって、六本木ヒルズアリーナでフリーライブが楽しめる一大イベント「J-WAVE & Roppongi Hills present TOKYO M.A.P.S TAEKO ONUKI EDITION supported by JAVA TEA」を開催しました。
「TOKYO M.A.P.S」は六本木ヒルズアリーナを会場にJ-WAVEと六本木ヒルズが共催で、昨年よりゴールデンウィークに開催している、音楽、アート、パフォーマンスなど様々な表現を発信するイベントです。毎回 “プログラム・オーガナイザー”を立て、そのオーガナイザーの世界観を表現したイベントを開催します。
今年、2009年のオーガナイザーは大貫妙子さん。大貫さんご自身の出演によるライブのほか、大貫妙子の呼びかけで集まった多彩なミュージシャンのフリーライブをお届けしました。
5月2日(土)快晴で迎えた初日、TOKYO M.A.P.Sのトップバッターは中山うりさん。少しずつ暮れていく夕暮れ時の雰囲気と中山うりのロマンチックでどこか懐かしい音楽はぴったりでした。
続いて中 孝介さんが登場。「大貫さんに声をかけていただいて、参加できて嬉しい。そういう人と人との絆を大切にしたいです」と歌った『絆』など6曲を披露。六本木ヒルズアリーナのオーディエンスはその独特の歌声に癒されました。




5月3日(日)もお天気に恵まれたTOKYO M.A.P.S。2日目の出演者はマイア・バルーと押尾コータローさん。開場前からライブを待つ人が列を作って期待感が膨らみます。
最初に登場したのはマイア・バルー。多国籍で自由な音楽はその場にいた誰もを釘付けにしていました。体から音楽が自然にあふれ出る圧倒的なパフォーマンスでした。
そして、押尾コータローさん。ライブ前のリハーサルが本気モードで、この時点ですでに会場は大変盛り上がっていました。そしてライブ本番には、人の輪が何重にもなるほど六本木ヒルズアリーナは超満員。プログラム・オーガナイザー大貫妙子さんが押尾さんに寄せたメッセージ「ひとりに二人羽織」の言葉に思わず納得の超絶テクニックのギター演奏に会場全体が酔いしれました。終了後もいつまでも拍手が鳴りやみませんでした。



5月4日(月)も5月らしいさわやかなお天気。この日の1組目はおおはた雄一さん。ゲストにJ-WAVE月~木9:00~11:30に放送の『BOOM TOWN』ナビゲーターとしてもおなじみクリス智子さんと高田漣さんが登場。ハワイをテーマにアルバムを制作したおおはたさんとクリス智子さん。そのアルバムのプロデュースをした高田さん。衣装もハワイっぽくきめて、ハワイの雰囲気いっぱいのステージとなりました。
つづいて登場したのはPort of Notes。会場は一転して大人っぽい都会の雰囲気に。畠山美由紀さんのびやかなボーカルと小島大介さんのギターが心地よく六本木ヒルズアリーナに響き渡りました。
そして、プログラム・オーガナイザー大貫妙子さんの登場。開場前からライブを待つ人の長い列がけやき坂まで届いていました。バックメンバーはドラム・林立夫、ベース・鈴木正人、ピアノ・フェビアン・レザパネという一流ミュージシャン。ジャズ風のアレンジに乗せて、大貫さんの透明感溢れボーカルが暮れゆく都会の谷間を気持ちよさそうに渡って行きました。まさに貫禄のステージでした。舞台袖には、あの坂本龍一さんが駆けつけて、熱心にそのステージを見入っていました。
3日目のトリは、bird。ギタリストの樋口直彦とのアコースティック・デュオでの演奏。真心ブラザーズの「サマーヌード」や山口百恵の「夢先案内人」などのカバー曲、自前のヒット曲「BEATS」、「SOULS」などを披露。ハイライトはスペシャル・ゲスト、冨田ラボをピアノでフィーチャーした「道」。意外にもライブでは初共演という貴重な演奏でした。ライブ終了後には、オーガナイザーの大貫さんも再度登場。「birdは今2人目のベビーがおなかにいるのよね」と彼女の妊娠を暴露?おめでたい話題に拍手喝采でフィナーレとなりました。








5月4日最終日は生憎の雨。でも六本木ヒルズアリーナにはたくさんの人がライブを聴きに訪れました。
まず、大ヒット映画『レッドクリフ』の主題歌を「PartⅠ」に続き、「PartⅡ-未来への最終決戦-」でも歌って大注目の歌姫alan。話題の映画主題歌はもちろん、前日に大貫さんも歌った、大貫妙子作詞の「懐かしい未来~longing future~」など6曲を歌い、二胡の演奏も披露しました。
2組目はLITTLE CREATURES。常に独自の音楽を追求している彼ら。六本木ヒルズアリーナでもそのスタイルを貫いていました。ボーカル&ギターの青柳拓次、前日に大貫さんのステージにも参加したベースの鈴木正人さん、ドラムの栗原務さん。3人がそれぞれ強い存在感を放ち、LITTLE CREATUREならではの音楽世界を聞かせてくれました。
3組目はハミングキッチン。透明感のあるナチュラルな歌声のイシイモモコさんの歌声と眞中やすさんのアコースティックギターで、ゆったりした午後のひとときになりました。残念ながら雨の中のステージとなってしまいましたが、「皆さん濡れてないですか?僕は晴れ男なんで、雨の中ライブをするのは初めてなんですけど、雨でもとても楽しいです」と温かい言葉も。眞中の「僕の敬愛するミュージシャンに捧げます」とのメッセージとともにRCサクセションの「君が僕を知ってる」も演奏しました。
そして今年のTOKYO M.A.P.Sのオオトリは再結成のFLYING KIDS。開場前からライブを待つオーディエンスの熱気で、雨の六本木ヒルズは熱くなっていた会場は、FLYING KIDSの登場とともに会場は総立ちに。1曲目の「我想うゆえに我あり」から再結成を待ちわびていた人たちと一体なった熱いライブを繰り広げました。「この曲を忌野清志郎さんに捧げます」という言葉とともに歌った「幸せであるように」など、ラストの「風の吹き抜ける場所へ」まで、オーディエンスを引き付けっぱなしのライブでした。
ステージの最後には大貫妙子さんも再び登場。
「素晴らしいライブをしてくれたミュージシャンたちとゴールデンウィークに東京に残って、TOKYO M.A.P.Sに足を運んでくれた皆さんに感謝します」とメッセージを寄せました。









大盛況のうちに幕を閉じた今年のTOKYO M.A.P.S。来年もゴールデンウィークに六本木ヒルズアリーナで開催される予定です。多彩なミュージシャンが集まるフリーライブイベント。来年もお楽しみに。
【出演者及びセットリスト】
5月2日(土)
中山うり
1 夢を売る男
2 笑う月
3 月とラクダの夢を見た
4 サーカスが来た
5 生活の柄
6 マドロス横丁
7 夕焼け空に摩天楼
中 孝介
1 家路
2 恋
3 ラララ
4 糸
5 花
6 絆
5月3日(日)
マイア・バルー
1 ポプリ1
2 アジア
3 神話
4 地球を取ってよ!
5 デロスの丘
6 生きる
7 Gelem Gelem
押尾コータロー
1 Rushin'
2 TREASURE
3 オアシス
4 Merry Christmas Mr. Lawrence
5 Purple Highway
6 Big Blue Ocean
7 HARD RAIN
5月4日(月)
おおはた雄一
1 フォリオ
2 君が眠っているうちに
3 時がたてば
4 blue in ble (×高田漣)
5 peace in you (×クリス智子×高田漣)
6 all the way (×クリス智子×高田漣)
7 悲しみのない世界 (×クリス智子×高田漣)
8 ヘイアウソング
Port of Notes
1 Sailing to your love
2 One More Bourbon
3 More than Paradise
4 高台の家
5 星が咲いたよ
6 心の半分
7 ほんの少し
8 愛の蜃気楼
大貫妙子
1 monochrome & colours
2 la musique
3 都会
4 横顔
5 私のフランソワーズ
6 森へ行こう
7 懐かしい未来
bird
1 ファーストブレス
2 サマーヌード
3 夢先案内人
4 BEATS
5 空の瞳
6 道 (×冨田ラボ)
7 SOULS
5月5日(火)
alan
1 Together
2 群青の谷
3 久遠の河
4 my friend
5 明日への讃歌
6 懐かしい未来
LITTLE CREATURES
1 Nowhere
2 For ease
3 新曲
4 Turquoise Sea
5 Stray dog is walking
6 Inner City Life
7 Night People
8 Daze
9 Free Way Nerves
ハミングキッチン
1 さくらあめ
2 君が僕を知ってる
3 風のアトラス
4 Taxi Driver
5 オムレツムーン
6 Bonjour Express
7 キッチンボイコット
8 パノラマの丘
FLYING KIDS
1 我想うゆえに我あり
2 ファイアー
3 毎日の日々
4 セクシーフレンドシックスティーナイン
5 心は言葉につつまれて
6 ドマナツ
7 幸せであるように
8 風の吹き抜ける場所へ