■AVRIL LAVIGNE
JAPAN TOUR 2014
Photo by Yoshika Horita
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■2014年2月1日(土) 新木場STUDIO COAST[追加公演]
*SET LIST
INTRO VIDEO
1. TAIKO
2. HELLO KITTY
3. GIRLFRIEND
4. ROCK N ROLL
5. DON'T TELL ME
6. HERE'S TO NEVER GROWING UP
7. ALWAYS GET WHAT I WANT
8. WISH YOU WERE HERE
9. LET ME GO
10. MY HAPPY ENDING
11. COMPLICATED
12. BAD GIRL
13. HE WASN'T
14. LOSING GRIP
15. SK8ER BOI
~EN.
1. TAIKO
2. WHAT THE HELL
3. SMILE
4. I'M WITH YOU
Photo by Yoshika Horita
Yoshika Horita_2 (2)-thumb-266x400-21506.jpg)
■2014年2月4日(火)、5日(水) 日本武道館
*SET LIST
INTRO VIDEO
1. TAIKO
2. HELLO KITTY
3. GIRLFRIEND
4. ROCK N ROLL
5. DON'T TELL ME
6. HERE'S TO NEVER GROWING UP
7. ALWAYS GET WHAT I WANT
8. HUSH HUSH
9. LET ME GO
10. MY HAPPY ENDING
11. COMPLICATED
12. BAD GIRL
13. HE WASN'T
14. LOSING GRIP
15. SK8ER BOI
~EN.
1. TAIKO
2. WHAT THE HELL
3. SMILE
4. I'M WITH YOU
PRESS向け資料より
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聖地、武道館を巨大なライヴハウスに変えた、稀代のロック・プリンセス=アヴリル・ラヴィーン!
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大阪のZepp Nambaに、東京の新木場スタジオコーストというレアなライヴハウスでの追加公演、続いて神奈川のパシフィコ横浜公演と、約2年ぶりとなる来日ツアーでソールド・アウトを連発しているアヴリル・ラヴィーン。次なるステージは、日本武道館2DAYSである。その初日を観たのだけれど、間違いなく過去最高で最強のライヴだった。
さかのぼること11年。デビュー翌年の2003年に行われたアヴリル・ラヴィーン初来日公演の会場が、いきなりの武道館だったことを、ご記憶のファンも多いだろう。しかも、ゴブとシンプル・プランという、同郷カナダの先輩バンド2組をサポート・アクトに従えた、17歳にして大物感たっぷりの公演だった。ちなみにその時のツアー・タイトルが、“Try To Shut Me Up Tour”。「私を黙らせてみなさいよ」ってわけだ。思えば、確かに当時のアヴリルは、夢多き10代の女の子的な感じで接することをきっぱり拒絶するような、ヒリヒリした空気を放っていたし、言いたいことは臆せずにはっきり言う頑強さを持っていた。そしてそんな真っ直ぐさが、大きな魅力でもあった。
では、現在のアヴリルはどうか。基本的には何も変わっちゃいない。ただ、そこに大人の女性としての分別や寛容さが加わったため、かつてのような尖り方をしなくても、彼女は自分であり続けることができるのだ。男目線で見ても、実にカッコいい生きざまだし、だからこそ同性からの支持も絶えないのだろう。本人が意識しているかどうかは別として、やっぱりアヴリルの根底に流れているスピリットは、パンクなんだと思う。
さて、今回のツアーは、通算5枚目のアルバム『アヴリル・ラヴィーン』を携えてのもの。 前作のツアーでは、「ワット・ザ・ヘル」での和太鼓との共演で驚かせたアヴリルだったが、今回はオープニングのフラッシュバック映像に続いて、なんとその和太鼓からライヴがスタート。彼女は再び、和太鼓パフォーマンス集団<無限-MUGEN->を迎えていたのだ。雄々しく勇壮なビートが、武道館に響き渡る。そのまま和太鼓を入れたバンド編成で繰り出されたのが、「ハローキティ」。登場したアヴリルは、キティがたくさんあしらわれたドレス姿で、♪カ・カ・カ・カワイイ!♪とキュートかつシャープなラップ・ヴォーカルで魅せる。そこから続けざまに「ガールフレンド」へ。ぎっしり埋まった会場は、冒頭から怒涛の盛り上がりだ。瞬時に黒のノースリーブとレギンスに着替え、ヒット・シングルの「ロックンロール」や「ネヴァー・グローイング・アップ」、ボートラ曲ながら最高のポップ・パンク「アイ・オールウェイズ・ゲット・ワット・アイ・ウォント」などキラー・アンセムの連打で、何度もクライマックスを迎えた前半戦。そのステージングは、凄まじくロックだった。ぐっとラウドになったバンド演奏に乗せて、まだこんなに伸びしろがあったのかと唖然とするほど、パワーも深みも格段に増したヴォーカルを炸裂させる。客席にマイクを向けてのコール&レスポンスや、「もっともっと!」「歌って!」と煽るパフォーマンスも含め、こんなにもロックに振り切れたアヴリル・ラヴィーンは見たことがない。
そして、「ハッシュ・ハッシュ」「レット・ミー・ゴー」「マイ・ハッピー・エンディング」などのバラードと、デビュー作の1曲目を飾った「ルージング・グリップ」や「バッド・ガール」(悪魔コスチューム&バックにマリリン・マンソンの映像)といったヘヴィ・チューン、さらには鉄板の「コンプリケイテッド」「スケ8ター・ボーイ」で歓喜のフィナーレを迎えた後半戦。ここでの彼女は、乱暴な表現で恐縮だけれど、凄まじくオンナだった。こんなにも女性としての哀切を、激しい情念を、セクシーさを体現したアヴリル・ラヴィーンも見たことがない……というか初めてだ。
アンコールでは、もう1度<無限-MUGEN->が登場しての「ワット・ザ・ヘル」でパーティ・ハードし、「アイム・ウィズ・ユー」の大合唱で熱い余韻を残して終幕。ライヴ・アクトとしての飛躍的な進化が刻み込まれた、特濃の90分だった。デビューから12年、今年で30歳、人妻。アヴリル・ラヴィーンの本当の旬は、これからなのかもしれない。(鈴木宏和)

最新アルバム 『アヴリル・ラヴィーン』 絶賛発売中!!
大ヒット・シングル「ロックンロール」「レット・ミー・ゴー」収録!
(¥2,310(税込) EICP-1588 解説・歌詞・対訳付)
*通算5作目にして堂々のセルフ・タイトル・アルバム!
ロック・プリンセス=アヴリル・ラヴィーンの11年の美しき進化を随所に堪能できる最高傑作!これぞまさしく、純度100%のアヴリル・ラヴィーン!
*日本盤ボーナス・トラック『ワンピース フィルム ゼット』のW主題歌“バッド・レピュテーション” “ハウ・ユー・リマインド・ミー”収録!