「カフを下げるな」
主演 監督:はっとり
撮影:はっとり
録音:はっとり
助監督:はっとり
特殊造形・メイク:はっとり
ヘアメイク:はっとり
制作:はっとり
主題歌「カフ・サゲ」/歌:はっとり feat.Aimyon
アソシエイトプロデューサー:はっとり
プロデューサー:はっとり
言語指導:はっとり
カレー屋のお兄さん:はっとり
インドの像乗り:はっとり
現地のみなさん:マカロニえんぴつ、高浦
よーい・・・
कट गया!!!
すいません。
写真に引っ張られて、つい書き始めたものの、
映画観てないので、まったくストーリーかけませんでした。
この4月から、毎週、はっとり氏の写真を撮っていますが、
今回は、自信作です。
このインパクト、躍動感、かお
何度見ても笑えます。
そう・・・彼は、役者なんです・・・
密着取材を始めて5日目。
いつもの喫茶店で、はっとりが台本を読んでいる。
はっとり「いつもはここで、アメリカン頼んでますね。
おかわりして、それから現場に向かいます。」
現地顔で、アメリカン。現地ではなく、現場。
トレンチコートをはおり、颯爽と行く様は、スターそのものだ。
「おさないでください!!危ないので押さないで!!!」
局の前には、はっとりを一目見ようと、
現地民が毎日のように溢れている。
そして、みな一様に手にしているのは・・・
「これは、下仁田のコンニャクです。」
下仁田のこんにゃくといえば、
日本でもかなり有名で、
役者が役者だと、差し入れも、小洒落ている。
今日は、今絶賛放送中の大河の撮影がある。
お弁当のカレーには少しだけ手をつけ、
楽屋では、壁に向かってぶつくさ言っている。
どうやらセリフを何度も確かめているようだ。
「バンドマンのころは・・・必ず間違えて、よく現場を困らせちゃって苦笑
今では、多少?は良く・・・は、なっ・・・た、か、な?」
ぎこちなく笑って、視線を台本に戻す。
まるでタリーライトが付いたかのような切り替えだ。
以前彼が所属していた、まるごと天ぷらというバンドの楽屋では、
彼が終始、口下手なメンバーを笑わせていたと聞く。
バンドも、今ではメンバーがそれぞれの道に。
はっとりは、役者に。
田辺君は、念願のレスラーに。
長谷川君は、お料理コメンテーターとして、お茶の間の顔に。
高野は、日中は公園のベンチに腰掛けながら、
お茶の俳句によく応募しているニートに。
はっとり「連絡はしょっちゅう取りますね。ケンヤ以外は。
みんな今でも仲良しですし。ケンヤ以外は。」
お決まりのケンヤいじりも決まったところで、
「はっとりさん出番になりま〜す」
はっとり「今行きます!」
そう言って、はっとりは、画面の向こう側へと消えていった。
よーい・・・アクション!
はっとり「へへ・・・ここからなら・・・よーく見えるな〜・・うひうひ」
町娘「きゃーー!のぞきーーー!!」
「御用だ御用だ!」
はっとり「おい、まだ全然のぞいちゃいねぇぞ!バッキャロ〜コノヤロ〜!
江戸っこなめんじゃねぇぞ、てやんでぇ〜い!!」
「はいカット!!!はっとりさん以上になります!!」
役者はっとり 現在48歳。
彼もまた、
ヤングアダルトである。
- 終わり -