2020年の
UNISON SQUEARE GARDENと
XIIXの活動について
2020年はコロナの状況が毎月変わり、
目まぐるしい日々が続く中
大変だった方も多かったのではないでしょうか。
1年をザッと振り返ってみますと・・・
コロナの影響でライブができなくなり始めたのが
おそらく2月だったと思うんですけど
2月13日が僕にとって
コロナでライブができなくなる前の
最後のライブでした。
その後はライブの予定は立っているものの
開催ができるかわからず、
結局できなかった、というのが4月まで続きました。
それまではライブはできなくても、
レコーディングができるから
「早くライブができたら良いな」
くらいに思っていましたが
さらに4月上旬にはレコーディングもできなくなり、
そこでUNISON SQUEARE GARDENは
完全に動きを止めてしまいました。
程なくして緊急事態宣言が発令。
家を出ようにも出れないし、お店もやっていないし
人も誘えない。
そこで何をしようかと考えた時に、
ひたすらXIIXの制作をやりました。
XIIXというバンドは
まだ馴染みのない方も多いと思いますが
まだその当時は2回しかライブをしたことが
ありませんでした。
だから、いつかくる
ライブやレコーディングができる日に向けて
今はひたすら下積みだなと思って、
毎日毎日、曲を作り音楽と向き合っていました。
最初は時間がたくさん取れて
楽しかった気持ちも少しあったりしました。
でも。
ずっと続けていると
音楽を作っている目的や、
向かう先が具体的に見えないことに
すごくモヤモヤしてきて。
けど、やれることはそれしかないし、
とにかく今できることは曲を作ることで
それが必ず糧になるということを
毎日自分に言い聞かせながら
制作をしていました。
そんな日々を経て、6月にレコーディングが再開。
UNISON SQUEARE GARDENのレコーディングも
止まっていたので、
自粛中に大量に作ったXIIXの曲と並行して
レコーディングを進めました。
1ヶ月で20日間くらいスタジオにいたような
気がするくらい
人生で一番レコーディングをしました。(笑)
7月からはUNISON SQUEARE GARDENで
オンラインライブをスタート。
もちろん無観客ではありましたが。
やってみて思ったのは、
すごくライブが楽しかった。
ライブをする喜びを思い出したというか、
ライブをやる、「楽しい」という気持ちは
他では埋まらないと痛感しました。
それはおそらく僕だけではなく、
メンバー全員だと思います。
その7月のライブを機に
バンドの風通しが良くなって、
少し明るくなったような気がしています。
僕たちはライブをやることで
自分たちを保っているんだな、
とすごく思いました。
ただ“無観客“というところに感じる虚しさというか
やはり生音に勝るものはないと、
僕は思ってしまっているので
スマートフォンやパソコン越しにライブを見るのは
生のライブには勝てないなという思いが
この時は正直、少しありました。
10月からは念願の有観客ツアーが
UNISON SQUEARE GARDENでスタート。
本当に最高でした。
ライブはホールだったので、
前後左右1席置おきに座ってもらい、
マスクはしているものの、顔はよく見える状況。
泣いているお客さんがすごく多かったです。
それを見て、ライブができる喜びをすごく感じたし
誰に向けて音楽をやっているのかっていうのが
わかりました。
ただ、その場所は最高だったけど
その会場に行かないという選択をした人がいる、
ということを忘れたくはなくて。
そういう人に向けて何ができるだろうと考えた時に
“オンラインライブ”だと思いました。
いままでは、
生のライブには敵わないのがネックであるのが
オンラインライブだったと思っていたけど、
オンラインライブの良さというのは
家でいつでも見られるところだなと。
だから、
ライブに行きたいけど行かないっていう人が
少なからずいるのであれば
そういう人に
ライブの楽しさを忘れないでもらうために
オンラインライブをやりたいと
今は思っています。
そういう人たちがいずれ落ち着いた頃に
フラッとライブに来れるように
有観客ライブは継続してやっていきたいと
思っています。
もちろんいろんな意見もある。
年末のフェスが中止になったり、
ライブをキャンセルしている人もたくさんいるので
なんとも言えないですが、
いま現在はライブをやりたいという想いでいます。
やはりライブをやることが好きで
音楽をやっているし
ライブは他に替えられないものだということも
分かっている。
もしお客さんの中でも、ライブを観ることが好きで
それは他では埋まらないんだと思っているのなら
それを僕らは見せていきたいなという風に、
今は思っています。