2006年04月18日
小黒一三「築地の朝めし」はじめます
世界遺産、築地で朝めしを食べなさい!
私の実家は築地のマグロ屋である。テリー伊藤の実家は、ご存知玉子焼屋。“築地ルール”では月とスッポン、殿様と家来、格が違う。ところが、テリーの玉子焼屋大はやり、うちのマグロ屋は風前の灯。この仕事は、そんな実家たて直しの為に、私はうけた。
とはいえ、最近の築地情報はあまりにおそまつ。食べ物情報誌は、抜け殻のような築地しか伝えてない。昼過ぎに来て築地がわかるか! 全ては夜明けと共に始まり、朝10時には手仕舞い。それが築地ルールだ。
このブログでは、番組ではお伝えできない築地の朝を徹底的にリポートしよう。その日の朝の情報、どこにもないライブな築地をお伝えする。
明日から朝めしは築地で食べなさい。世界遺産の地(私がユネスコに内緒で決めた)での朝めしは世界一ぜいたくたぞ。
この写真は“築地最高の鉄火丼”。どこで食べられるか、最初からは教えません。今後のお楽しみ。
第1回は“鉄火丼”、築地の元祖はもんぜき通り「瀬川」
第1回は、朝から鉄火丼だ。昔は本願寺カドの「瀬川」しかなかったが、今や、回転寿司なみの群雄割拠。その中でも、イチ押しは、やはり本家「瀬川」。場所こそ、もんぜき通りの汐留のほうに移転したが、味は変わらない。実家がマグロ屋の私が薦めるんだ、間違いない。
「瀬川」では、本マグロを使っている。やっぱり本マグロはうまいね、食べ比べれば分かるよ。まずはマグロだけ食べること。マグロの味が分かる舌を自分で育ててほしい。で、酢飯にのったマグロと、生姜、大葉、海苔にわさびを一気にかきこむ。バクチやってる“鉄火場”から名がついた鉄火丼を、トロトロ食べてはだめだ。一気呵成に食べなさい。その方がうまい。市場の朝メシは、あわただしい都市生活者にちょうどいいようにできている。さっと出てきたものを、さっと食べるのが“築地ルール”。
市場の兄ちゃんやおっちゃんがあわただしく往来し、ターレやリヤカーが走り回る朝の築地は、まさに“鉄火場”のように殺気立っている。そんな中で朝から「瀬川」の鉄火丼をかっ込むと、体の中からエネルギーが湧き出してくる。
もんぜき通り、この看板を目指せ
瀬川
住所:中央区築地4-9-12
電話:03-3542-8878
営業時間:7:00〜12:30
定休日:休市日(日曜祭日、第2・4水曜日など)
もう一つお知らせ。6月5日に、ロハスな「ヒト」、「モノ」「コト」を表彰する日本初のロハスなアワード、「ロハスデザイン大賞 2006」を開催するのだが、その大賞は、みなさん生活者の審査で決めようと思っている。
「あなたにとってロハスとは?」をテーマにメッセージを書いてくれれば、誰でも個人審査委員メンバーになれる。エコバッグ、会員ステッカー、グリーン電力を個人審査員メンバー登録の特典として用意してあるので、ロハスに興味のある人はぜひ参加してほしい。
「ロハスデザイン大賞 2006」個人審査員メンバー登録はこちらから
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