2006年05月08日

【第10回】「築地の朝めし」 長生庵

築地にある「秘密の花園」
 早いもので(遅々として進まず、ともいう)、このブログも10回目だ。改めて、築地の朝をウロウロすると、気持ちのいいもんだ。連休中も、朝からハラが減って仕方がない。で連休明け、私もみなさんもお待ちかねのブログ再スタートだ。
 本日、築地は連休明けで大にぎわい。曇り空もなんのその、怒号うずまく場内を避けて、本日はとっておき、秘密の花園を教えちゃおう。

 外から来た人にとって、市場の一番の問題はトイレ。清潔でゆっくりできるとこがない。というワケで、めし屋以外にも、私は秘密のトイレを隠しもっているワケだが、波除神社ワキの冷蔵倉庫街をぬけたとこに、厚生会館がある。勝どき橋のすぐ近く。ゆっくりトイレで思索もできる。ここには、いいめし屋がある。ガイドブックにも載っていない。こういういい話は、すぐには教えてあげない。明日行くことにしよう。明日のブログを楽しみに。

 さて、すっきりしたところで、晴海通りを銀座方面へ。昔は川だった名残を残すあたりに駐車場がある。ここにもトイレがあって、タクシー運転手がよく利用しているが、よほどの緊急事態じゃない限りは、やめた方がいい。その脇を入っていくと、そばの店、「長生庵」がある。


第10回  市場でゆっくりそばをすする 長生庵
 市場の喧騒もいいけど、ちょっとゆっくりしたいとき、この「長生庵」に来る。穴子南蛮なんかが人気メニューなんだが、私の好みは「冷かもせいろ」。やっぱり、ソバは「ズゾゾ」とすすって食べるもので、熱いツユにつかったやつを、「フーフー、ズルズル」なんて食べ方は粋じゃない。と私は思う。

冷かもせいろ1100円

 店内は落ち着いた雰囲気で、築地の中ではゆっくりできる。厚生会館の、「秘密の花園」ではないが、築地で落ち着いて思索に励むことができる場所を押さえておけば、何かと便利だ。本日の築地ルール、「秘密の花園を持つこと」。今朝も、店に飾ってある、ソバ屋の古いメニューを眺める。「もり」が10銭の時代、ビールは60銭もする。もりソバの6倍だ。立ち食いソバで換算しても、ビール1本1000円以上。「もり」が600円だとすると、ビールは3600円だ。ソバが安かったのか、ビールが高かったのか? 多分両方だな、などと思索に励む。

 ここのソバは、「ズゾゾ」と食べやすい。のど越しがいい、というタイプだな。こういうソバが食べたいときもある、ガツンとソバの風味を味わいときもあるが。カモの味や甘いツユも、食欲を高めてくれる。他に、カレー風味のつけダシや、キムチをカレーに入れたりというトンデモナイメニューもある。試したい向きはどうぞ。私はお断り。


長生庵
住所:中央区築地4-14-1
電話:03-3541-8303
営業時間:7:00〜22:00(土曜〜15:00、休市日11:00〜)
定休日:日・祝日

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