2006年05月24日
【第18回】「築地の朝めし」 和食かとう
築地の水曜日
昨日の朝めし、まだ書いていないので、本当はブログお休みの水曜日に公開。
築地の水曜日は、市場がやっていたり、しまっていたり。河岸で働いている人は、キチッと把握しているんだろうけど、築地にある編集部にいると、「良く分からない水曜日」。無性に魚が食べたくなって、河岸のほうに歩いていったらゴーストタウン。なんてこともよくある。
雨後の竹の子に築地に増殖している、24時間営業の寿司屋チェーン以外、シャッターが下りている築地も、まあ趣きがる。市場が移転したらこうなるのかと思うと、ちょっとぞっとするが。
昨日の朝めしは、場内のディープサウスに咲く花畑、「和食かとう」だった。ゴーストタウンとは正反対、気持ち晴れ晴れ、元気になる店だ。
第18回 魚自慢の花畑 「和食かとう」
店に入ると、ここが「場内ディープサウス」であることを忘れてしまう。青い蛍光灯ではなく、暖色の照明が迎えてくれるからではない。この店、店員が全員女性なのだ。
ドラえもんのような声で、注文を通すおかみさん。めしの写真を撮っていると「これも入れてあげてね〜」と味噌汁を運んできてくれた元気のよいお嬢さん。厨房の中も、女性ばかり。
アジのたたき定食 1200円
メニューも、いい魚がそろう。焼き魚、煮魚は時間がかかるだろうと、アジのタタキを頼んだ。予想通り、焼き魚を頼んだ隣のオヤジより早く朝めしにありつけた。タレの酢がちょっときつい。こういうときでも、「酢は体にいいらしい。うん、女性らしい気配りだ」となる。
ちょっと疲れた時。威勢のいい掛け声や怒号のエネルギーではなく、ほっとするような安らぎが欲しいとき。「和食かとう」に行くといい。おいしいものと、あったかい雰囲気で元気になれる。
和食かとう
住所:中央区築地5-2-1 6号館
電話:03-3547-6703
営業時間:4:30〜13:30
定休日:休市日(日曜祭日、第2・4水曜日など)