2006年05月01日
【第8回】「築地の朝めし」 東都グリル
根津、築地。ノスタルジー考
根津の谷って知ってますか。きのうもフラフラ行っちまったんだが、最近私がハマっている下町散歩で必ず寄る店。オーガニックな、ロハスな店で、置くに自然食レストランもあり、こちらは未食。とにかく、店に入った瞬間、異次元。店の主の視線と合ったときには、昭和30年代にいっきにタイムトリップできる。
根津で買った梅ガム。5月2日発売のソトコトもよろしく
魚河岸も、優れた外国人観光客にはそんなとこなんだろうな。はるかボストン、NYという世界の知性の頂からやってきた人にとって、今の東京にはアジアのカオスとサムライ文化へのノスタルジーを感じさせる場所が唯一築地なんだろうネ。ベスターというハーバード大学の人類学者が昨年出版した、「ツキジ」には、たっぷりと彼の感じる時空を超えた異国情緒がつめこまれてます。もうすぐ出版するから待っててネ。今日は、そのベクター博士がおススメする店、東都グリルで朝めし。
第8回 築地の社食で、朝からがっつり大ジョッキ! 東都グリル
晴海通りから、波除神社へ向かう右側地下1階が「東都グリル」。店に入って、いきなり目に入ってきたのが、飲み干した大ジョッキと赤ら顔のおじさん。「朝からいいなあ」と思っちゃいけない、彼らは少なくとも5時間は労働している。築地と日本には、5時間の時差があるんだから。
ここは、築地の「社食」だ。魚から肉の定食からはじまり、つまみにビールと、豊富なメニューがならぶのが食堂っぽい。場内、場外のメシ屋は、コの字のカウンター式のところが多いので、ビール飲むにもゆっくりできない。ここは、伝票確認したり、何人かで連れ立ってビール飲んだりとのんびりできる。そういう意味で、まさに築地の社食。場内外のメシ屋は、ちょっと腹を満たす場所。「東都グリル」は客の滞在時間が長い分、その人たちのドラマが垣間見れる。ベスター博士も、そういう雰囲気が気に入ったのかもしれない。
これだけメニューがあると、ややこしいものを注文すると遅くなるに違いないと踏んで、Aセットを注文。ポークピカタと餃子がついて720円。決して朝から食べるもんではない。が、西洋から来たベスター博士が感動した築地の姿を思い、あえてかの地の人が好みそうなものに挑戦してみる。うーん、やはり朝から食べるものじゃない。昼でもキツイ。いや、夜でもだめだろう。隣のやつが食べていたカツオ刺身定食の方が、私の好み。
勘定しようと立ち上がり、隣のテーブルを見ると、外れ馬券が置いてある。市場のひねくれモノが、ディープインパクトは来ないと踏んだようだ。私に、助言を求めればよかったのに。私は、魚市場にも詳しいけど、競馬場にもめっぽう詳しい。今度は、お馬さんのブログでも書こうかな。
東都グリル
住所:中央区築地6-22-4 東水ビル地下1階
電話:03-3542-2088
営業時間:6:30〜20:00(土曜は〜19:00)
定休日:休市日(日曜祭日、第2・4水曜日など)
今日のお知らせ
5月1日から、「ソトコト Lohas Kichen & Bar」で「カナダ・西海岸のブリティッシュコロンビア州スペシャルメニュー」が楽しめる。ブリティッシュコロンビアの、海のものやら、山のもの、おいしいワインが待ってます。期間限定なのでお早めに。
http://blog.sotokoto.net/lohasbar/
それから、「ロハスデザイン大賞 2006」の個人審査員メンバーには、もう登録したかな?
日本の「ロハスの王道」を決めるアワードに、ぜひ参加してください!
http://www.lohasclub.jp/