2006年06月22日

【第28回】「築地の朝めし」 青果食堂 市場の厨房

築地青果市場を歩く
 築地には、河岸のほかに「やっちゃば」と呼ばれる青果市場もある。同じ市場でも、植物を扱うわけだから、そんなに殺伐とした雰囲気でもない。まあ、町の八百屋さんが大きくなったイメージかな。

 野菜は、箱に詰められている。河岸ほど裸電球もケバケバしくない。でも、「シブイ」んだよな。足を運んでもワクワクするような高揚感がない。よくみて回ると、珍しい野菜や、見るからにおいしそうなものも並んでいる。今は、夏野菜の時期だから、色鮮やかな様は見ていても飽きない。といいたいけど飽きてしまう。

 青果市場にも、食堂がある。2年前くらいにできた「市場の厨房」だ。青果市場だから、野菜を売りにしているはずだ。今日はここでヘルシーな野菜を食べることにする。


第28回 やっちゃばの食堂 「青果食堂 市場の厨房」
 朝日新聞前、市場の正門から入って、右手が青果市場だ。交番の角を右に行くと、駐車場なんだか、青果市場なんだか分からない一角に入り込む。右手を良く見ると、「市場の厨房」が見えるはずだ。



夏野菜のカレー700円

 ここは、第12回で紹介した「魚四季」と経営者が同じ。そういえば、朝定食の料金も同じ。あまり野菜を打ち出したメニューがなく、ひょっとしたら朝定食も「魚四季」と同じか? そう思い、夏野菜のカレーを頼む。朝からカレーはあまりいい思い出がないが、仕方がない、青果市場なんだから。

 お店の中は、非常にこぎれい。入り口とは裏腹に、倉庫を改造したようなモダンな雰囲気。ファミレスっぽさも若干漂うが。どことなく、「魚四季」に似ている。

 さて、カレーが出てきた。ナス、ズッキーニ、赤ピーマンなど色鮮やかな夏野菜の色が食欲をそそる。が、それ以上に食欲を減退させたのが、カレーの量。これは、れっきとした市場サイズ。おまけに、季節だからかドイツでワールドカップやっているからかジャガイモがごろごろ。

 夏野菜はおいしかった。軽く炒めてあって、野菜が持つ味を楽しめる。でもカレールーの味がイマイチ。最後にカレーとご飯が残ってしまった。河岸系のメニューもあったので、今度は夜に来て、ゆっくり野菜を味わいたいネ。



青果食堂 市場の厨房
住所:中央区築地5-2-1 警備本部棟1F
電話:03-3546-0831
営業時間:6:00〜14:00、17:00〜22:00
定休日:休市日(日曜祭日、第2・4水曜日など)

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