2006年06月26日

【第30回】「築地の朝めし」ヨネモト

築地、喫茶店考
 築地には、あまりチェーン店の喫茶店がない。日本全国で、喫茶店がスターバックスやドトールの攻勢にさらされているなか、個人経営の店が頑張っている。名古屋と築地くらいじゃないの?

 これにはいくつか理由が考えられる。まず、朝が早いこと。朝4時からやるなんて、チェーン店のマニュアルではありえない。もう一つは、夕方終わるのが早いこと。6時くらいに客が来て、「じゃお茶でも飲みながら」なんて考えても、築地界隈ではほとんどの喫茶店が閉まっている。結局、築地の“時差”のおかげで、喫茶店も守られているってコト。それと、単価が安い。河岸の人相手だから、回転早く、ちゃっちゃかやる癖がついたんだろうネ。でも、チェーン店より応対はいいよ。

 最近では、若い兄ちゃんがコンビニでサンドイッチやら缶コーヒーを買ってターレに乗っている。コンビニの数も少ない(確か2軒)が、喫茶店にとっては大きな脅威だ。おじさん、おばさんでやっている店も多いから、今のうちに行っておかないと、そのうちなくなっちゃうかも。流行のカフェでなく、保守本流の喫茶店めぐり、これも築地の楽しみ方。


第30回 地上げにあった? 「ヨネモト」
 以前、「ヨネモト」は晴海どおり沿いにあった。でも、道路拡張のせいで公的な「地上げ」にあい、テリー伊藤の実家「丸武」の前あたりに疎開している。1年後くらいには、元の場所にもどるとか。元の場所って、まさか道の真ん中じゃないだろうけど。



アイスカフェラテと生ハムとタマゴのサンドイッチ。しめて700円

 疎開先の「ヨネモト」は、築地では洒落た感じの店内。前から、保守本流の喫茶店ではなく、カフェっぽい感じだったけど、さらに加速したみたい。

 キャッシュオン・デリバリーのスタイルで、アイスカフェラテと生ハムとタマゴのサンドイッチを注文。晴海通り近くだと便利なのに、梅雨の時期は、ココまで来るだけで汗かいちゃう。おまけに「オープンカフェ」スタイルだから、あったかいコーヒーはつらい。

 丁寧に、粒マスタードが塗られたサンドイッチは、市場サイズではなく適量でおいしい。こういう喫茶店は、これからの季節重宝するネ。



ヨネモト
住所:中央区築地4-16-2A-110(仮店舗)
電話:03-3541-6473
営業時間:5:30〜16:30
定休日:休市日(日曜祭日、第2・4水曜日など)

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