2006年07月04日
【第33回】「築地の朝めし」 喫茶マコ
ソトコト×エロ=???
タイトル、ソトコト×エコではない。エロ。この根源的なテーマに取り組む雑誌を作る予定。坂本龍一さんたちと協力して、画期的な「エロ」を扱った内容にしたい。現在、鋭意取材中なのでお楽しみに。
で、築地の書店でエロ資料を買い集めた若いスタッフの話をご紹介。本屋のオバチャンによると、築地の本屋は、もともとエロ本を多く扱っていたらしい。その理由は、船に乗る人が多いからだそう。だいたい、若い奴が山ほど買い込んで船に積むのが慣わしだったらしく、うちのスタッフが汗かきビニール袋に入った本を買い集めている姿をみて、本屋のオバチャンも懐かしくなって昔の話をしたくなったんだろう。
そういえば、場内にある本屋、奥はエロ本ばかり。築地に集まる水産系の船乗りはもちろん、築地の近くには、晴海ふ頭もある。少し前は、コンビニもそんなになかっただろうから、築地にうまいもの食いに来たり、商売の話しをしにいくついでに、長い航海に備えて「物資補給」したんだろう。
編集部がある築地と、エロの関係。実は昔からあったみたいだネ。
第33回 河岸の化石的喫茶店 「喫茶マコ」
ま、そんな本屋が船乗りの「隠れ家」だとしたら、場外の隠れ家、いや、もはや化石みたいな存在なのが、「喫茶マコ」。でも一筋縄ではいかない。喫茶店なのに、雑煮も名物。看板にも、「コーヒー 雑煮」と書いてある。雑煮にコーヒーが入ったトンデモメニューではないのでご安心。
雑煮といえば正月だが、ここに来ればいつでも食べられる。「あまり暑いときに食べるものではない」という声もあるが、暑いときは汗をかくのがいい。代謝がよくなる。熱帯の暑い国の人も、スパイシーな料理を食べているんだから、間違いない。
汗をかきかき、雑煮をすすっていると、女手ひとつで店を切り盛りするマコさん(多分そういう名前だろう)が団扇を貸してくれた。お店の汁物って、キリッとした味のものが多いが、ここのは家庭的で優しい味。餅が2個入っていて、鶏肉、シイタケ、かまぼこと具の量もバランスがよい。河岸の連中だとオヤツがわりかな。
喫茶マコ
住所:中央区築地4-9-7 2階
電話:03-3541-0502
営業時間:10:00〜15:00(土曜日は〜14:00)
定休日:休市日(日曜祭日、第2・4水曜日など)