2006年07月19日
【第39回】「築地の朝めし」 若葉
異常気象、暑いか寒いかハッキリしなさい
いや、異常気象だ。34度まで上がった気温が、連休後には24度。100度クラブという、50度オーバーの酷暑とアンダー−50度の酷寒を楽しむ人たちのことは聞いたことがある。でも、10度を二三日で、となると厳しい。さすがの私もバテ気味。
バテている時に効く食べ物が築地にないか? 第一、私はウナギが嫌い。肉も好きじゃない、ホルモンなど問題外。食いたいものを食っていればいいんだけど。7月気温20度で食べるもの。体調不調で味も良く分からないので、場内吉野家1号店の牛丼も頭に浮かんだが、ブログ書いててたまに聞かれる質問を思い出した。「築地のうまいラーメン屋ってどこですか?」
1億総ラーメン評論家時代を迎えた今、さすがに築地まで来てラーメンを食べようという人は少ないはず、と思いたい。が、このブログを読んでくれている少数派のラーメン党のために一肌脱ぐことにして、場外もんぜき通りへ向かう。少数意見の尊重、民主主義のルール。気温20度に感謝しなさい。
第38回 行列の少ないラーメン屋 「若葉」
もんぜき通りにある、行列のできるラーメン屋がある。そんなところには行かない。行列ができる=中毒性あり=味が濃い、という法則がある、と思う。行列をやりすごし汐留方面へ。すると、うっかりしていると見落としてしまいそうな「若葉」が現れる。
席数、わずか3席。通りには立ち食いスタンドもある。築地にある、いくつかのラーメン屋の中で、比較的あっさりの東京風らしい。カウンターに座ってラーメンを注文。まずは、どんぶりに魔法の白い粉がサッと振りかけられる。この白い粉って、よっぽど良くできているらしい。アジア諸国を席巻。でもインドではダメらしい、グルタミン酸がダメ。
麺は極細。よく出る例が、九州の長浜でせっかちな市場の連中に出すのに、ゆで時間が短い細麺ラーメンが人気でトンコツラーメンが細麺になったという話し。築地にもあったんだネ。
さあ、と覚悟を決めて食べ始める。麺はちょっとゆですぎかな? スープは中毒になりそうなほど濃くはない。ここの焼き豚は通信販売もしているらしい。その後の感想が気になる人は立派な「ラーメン党」。自分で食べて確かめなさい。
思い出のラーメンって、非常に個人的なもの。その時の色恋沙汰やら、カネの問題やらを引き連れて食べるときに印象に残る。なんというか、後ろ向きなんじゃないの。50代が集う、懐かしい未来のラーメン、食べてみたいねえ。チャイナタウンのフカヒレソバか?
若葉
住所:中央区築地4-9-11
電話:03-3546-6589
営業時間:5:00〜13:00
定休日:休市日(日曜祭日、第2・4水曜日など)