2006年08月21日
【第48回】「築地の朝めし」 米花
高校野球と築地
私は興味がないが、夏の甲子園が盛り上がっているらしい。なんでも、東京代表の早稲田実業が決勝まで進んでいる。甲子園は、築地タイムで過ごす人なら全試合見ることができる。普段、昼間なんざロクな番組やっていないから、河岸の人にとって甲子園は絶好の娯楽。しかも地元(?)の早稲田実業が決勝に残ったので、一応の盛り上がりを見せている。盛り上がっているのは、ニギッているからだと思うけど。
ここで、早稲田実業と築地の縁について。ご存知、テリー伊藤は早稲田実業出身。今や、このブログと双璧をなす築地の宣伝塔であるからして、築地の人は早稲田実業が好きなんだろう。嫌いかもしれないけど。
そして、早稲田大学を作った大隈重信が最初に住んだのが築地本願寺の近く。日本に鉄道を敷く計画を練ったのは築地の大隈重信の家だそう。
ちなみに、慶応義塾は最初築地にあった。今でも編集部の近くに碑が残る。立教大学も築地で誕生。これは、築地に外国人居留地があったから。築地は、昔から文化薫る町だったということ。
第48回 世界の国からいらっしゃい 「米花」
そんな、ハイカラ築地の面影は残さないが、インターナショナルなたたずまいを見せる「米花」へ。ウナギ屋だけど、ウナギ料理ばかりではない。入り口には、中国語、英語などでメニューやら、箸の使い方やら書いてある。
ウナギ嫌いの私にとって、店内に漂うウナギを焼く香りは閉口モノ。場違いかもしれないが、ウナギ屋で刺身を注文。店内には、なんとタイ語で解説と箸を持つ手の図解。タイでも箸使うんじゃないか?
甲高い声のお兄さんが、「前に、流暢な日本語で『白焼きとお酒』と頼んだ外国人がいてさ〜」と客と話している。ガイドブックに、アルファベットで”Shirayaki to Osake” と頼めばあなたも通、とか書いてあったんじゃないのと訝る私はひねくれものか? 店内には、外国人観光客がいろんなポーズをとった写真が貼られている。都とか国がちゃんとしないから、商いするヒトが頑張っている。悪くない。刺身定食には、甘エビ、ホタテ、タコとマグロが盛ってあった。タコがおいしかったなあ。
米花
住所:中央区築地5-2-1(8号館)
電話:03-3541-5670
営業時間:4:00〜13:30
定休日:休市日(日曜祭日、第2・4水曜日など)