2008年12月31日
2008年ロハスな一冊は魚??
福岡伸一さんには、毎回年末に「今年一年のロハスな本」を選んでいただいています。
ちなみに2006年は「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ著
2007年は「針の上で天使は何人踊れるか」ダレン・オルドリッジ著
そして、2008年は…
「銀むつクライシス」G・ブルース・ネクト著
今年読んだ本の中で、一番、血湧き肉踊った一冊なんですって。
今夜の選曲: ROAD RUNNER / BO DIDDLEY
福岡伸一さんには、毎回年末に「今年一年のロハスな本」を選んでいただいています。
ちなみに2006年は「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ著
2007年は「針の上で天使は何人踊れるか」ダレン・オルドリッジ著
そして、2008年は…
「銀むつクライシス」G・ブルース・ネクト著
今年読んだ本の中で、一番、血湧き肉踊った一冊なんですって。
今夜の選曲: ROAD RUNNER / BO DIDDLEY
今年のはじめ、福岡さんはこのロハストークで「二酸化炭素排出権取引の次は、メタンの取引が行われる」と予測していましたが…これはハズレ!メタンの方が二酸化炭素より温室効果が高いという意識が高まっているものの、まだ取引対象にはなっていないそうです。ちなみに日本は京都議定書の約束に間に合わない状況で国内の節約だけでは無理。そこで外国から7000万円規模で排出権を買わないといけないそう。 |
また、10月に発売された「できそこないの男たち」も好評。こちらは「やっぱり男はできそこない」という内容のようです。生物体として女性の体からできた模造品にすぎないけど、そこには救いがあって、ただ遺伝子を運ぶためだけに作られているけど、それだけのために活きているのではない、遺伝子は自由であれ…そういうことを書きたかったのだとか。文章の説明は難しいので、ぜひみなさんの目で読んでみてください! |
ペリファンさんから日本のみなさんへのメッセージ。 『いつやろう、ではなく、今すぐにはじめてみてください!思いもしないようなことがどんどん広がって行きますから。人生が変わると思います。すぐにはじめて下さい!』 |
ペリファンさん曰く「友達は自分で選べる。お隣さんは選べない、たまたまそこに住んでいるだけ。だからこそ知り合うために努力すれば、次へのステップにつながります。遠くに住んでいる友達よりも、いざというと奇異はお隣さん。お願い出来る人が隣にいるということは、気持ちが楽にもなります。」 |
毎年5月の最終火曜日に開催する、年に1回の大イベント。同じ建物や近所に住んでいる住民同士が全員食べ物を持ち寄ってワイワイガヤガヤパーティーを楽しみます。 |
隣人祭り発起人のアタナーズ・ペリファンさん、
そして、ジャーナリストの南谷佳子(みなみたにけいこ)さんです。
ヨーロッパで800万人が参加するという“隣人祭り”についてたっぷりと伺います。
小黒さんがいいました。「寿司は東京っていうけど、どうなんですか?」
貝塚さんは答えます。「やっぱりシャリが違います。関西は押し寿司やバッテラ。シャリを炊くときに昆布で出汁とって甘酢。甘いのが苦手な人もいますからね。」
今は一人で店を切り盛りされている貝塚さん。やはり自分の後継者は欲しいそうです。でも、すぐにみなさんやめてしまうそうで…。3〜4年で最高の基礎を教えられるのになぁとのことでした。 |
今夜の選曲: STRANGER IN PARADISE / TONY BENNETT
神楽坂の寿司店、贔屓の貝塚孝雄さんに質問。好きな寿司ネタは何ですか?答えは「鉄火巻き」でした。「鉄火巻きを考えた人は天才だなぁって思う。海苔とワサビが絶妙」なんですって! 贔屓の魚のこだわりは「海外もの、冷凍物は使わない。高いとか産地じゃなくて、そのときに一番いいものを使う。」。そうじゃないと、貝塚さんご自身が納得いかないんだそうです。 |
今夜の選曲: I LEFT MY HEART IN SAN FRANCISCO / TONY BENNETT
貝塚さん曰く「魚河岸の魚。何年か前からおかしいな…。」と思っているそうです。何が変なのか。
とくにこの一年、魚が全体的に減ってきていて、質も落ちているそうです。とくに顕著なのは…
<鮭>
去年の三分の一しかとれないとか。これは水温が高いためか川に戻らないのが原因
<さわら>
西日本の魚だったのに今は青森でも。水温の上昇
<貝類>
移動出来ないので住む場所の汚染被害を一番受ける。海のセンサー。10年前から変化が
贔屓のカウンターでは「おいしい魚が食べられて幸せな時代。これからは本当に変わってしまうかも。」という会話もされているそうです。
今夜の選曲: COLD,COLD,COLD / TONY BENNETT
神楽坂の寿司店、贔屓の貝塚孝雄さんは18歳で寿司職人の道へ入られています。高校卒業間際になって、まだ就職先が決まっていなかった貝塚さん。先生から、学校に募集に来ていたお寿司屋さんを紹介され、そこに入ったそうです。場所は東京。住み込みで働き、親父さん/おかみさんと呼び、基本を徹底的に教わったとか。見ているしかない最初の頃に、あの味を覚えるにはどうしたらいいのだろう…など、沢山のことを考え、それが後に活きてきたんだそうです。
もともと不器用だった貝塚さん。最初は魚もうまくさばけないし、包丁も研げなかったそう。でも負けず嫌いで猛練習。努力するから不器用なひとほど寿司屋に向いているのかな…とおっしゃっていました。
今夜の選曲: IF I RULED THE WORLD / TONY BENNETT
贔屓は神楽坂の路地裏にあります。ごくごく小さな看板だけで暖簾はかかっていません。最初に来る方は、必ずと言っていいほど迷ってしまうそうです。座席数は8席。すべてを貝塚孝雄さんお一人でなさっているそう。 |
神楽坂にお店を構えて15年。昔は三味線の音がしたり、芸者さんが歩いていたりという風景があったそうですが、今はマンションが増え人口も増え、とくに土日の観光客がすごいとか。15年…神楽坂の街は変化しましたが、贔屓の味は変わりません。 |
今夜の選曲:RAGS TO RICHER / TONY BENNETT
神楽坂の寿司店、贔屓(ひいき)の貝塚孝雄さんです。
■■貝塚孝雄さん■■
1960年生まれ、茨城県の出身。高校卒業後18歳の時に寿司の世界に入り、東京で4年修業後、ニューヨークへ。帰国後、会員制のお店やホテルの寿司部門に勤務。1993年神楽坂に「贔屓」をオープン隠れた名店として多くの食通に愛されています。
小泉今日子さんは、読売新聞の書評を丸4年担当されています。いろんな人が手に取りやすい本を選んでいるそうで、その影響力は絶大的。小泉さんが選ぶ=売れるとか。
そんな小泉さんの好きな本は、沢村貞子さんの随筆。沢村さんの生き方、生活の仕方が素敵だなぁと思っているの出そう。実際、本に載っていた梅酢とかを作ったりしたこともあるようですよ!
子供の頃から粗食で割と自炊が多いという小泉さん。お米を作っている友達も多く、頂いたりするんだそう。昔、レイブパーティとかで知り合った友達が、無農薬でお米作り…どんどんそういう思考になってきているそうです。 |
本当に出不精という小泉今日子さん。30歳を過ぎた頃から家にいることが多くなったとか。
猫(小雨ちゃん)との生活。猫がいるだけで、生活に少し秩序が生まれるんだそう。ご飯をあげる時間とかね。自分と違う生き物の体温や息を聞いている暮らしって素敵…と、幸せそうな笑顔でお話しされていました。
今夜の選曲:THEM THERE EYES / CARMEN MCRAE
小泉今日子さんのニューアルバムのタイトルは「Nice Middle」。最近はアラフォー(アラウンド40)という言葉が流行っていますが、小泉さんはアラフォーはあまり好きじゃないんだそうです。「アラフォーって、ちょっと輝いていていなくちゃイケナイっていう意味もあるような気が…。でも実際は疲れているし、忙しいし、くたびれていると思う。そんなとき、昭和の扉を開いたら”ナイス・ミドル”っていう言葉があるじゃない!」と気付いたのだそう。切なさや、ちょっとくたびれたカンジもちょうどいいと思ったんですって。
ちなみに…小泉さんが番組の中で大好きな本と言っていたのは、アイザック・ ディネーセンで「アウト・オブ・アフリカ」です。 |
今夜の選曲:WHEN I WAS YOUNG / CARMEN MCRAE
藤原ヒロシさん、TOKYO NO.1 SOUL SET、リリー・フランキーさんetc…個性派アーティストが多数参加。みんな小泉さんの20年来のお友達で、小泉さん曰く素敵な中年を集めて作ったそうです。 |
今回のポッドキャスティングは、12月1日から12月5日放送分、
音楽プロデューサーの加藤和彦さんです。
小泉今日子さんです。
ニューアルバムのお話、猫との暮らし、読書のお話など、プライベートなお話をたっぷりとうかがいます。
お楽しみに!
加藤和彦さんが先日、ロンドンに行ってタクシーに乗ったとき、運転手さんが「あたな日本人?ミカバンド知ってる?僕、ミカバンドのドラムの高橋幸宏さんに憧れてドラム始めたんですよ〜」と言われたんですって。それがとても嬉しかったそう! |
加藤和彦さんが新バンドを結成されました。バンド名はVITAMIN-Q featuring ANZA。サディスティック・ミカバンドの再々結成が終わって「単純なROCK BANDがやりたいね〜」と小原礼さんとしゃべっていたら、そこに屋敷豪太さん、土屋昌己さんとも意気投合。で、男4人じゃむさいので、モデルもやっているANZAを加藤さんが連れてきた…という流れなんですって! |
1960年代後半〜70年代初期のロンドンは面白くて、ミュージシャンがかっこいい時代。そんなROCKが一番格好良かった時代へのオマージュなんだそう。たしかに、新しいけど懐かしい…そんな音楽です。 |
たとえば、京都の料理さえ東京では作れません。京都の魚/野菜/水…東京の市場では手に入りません。運ぶしか方法がありません。そういう意味では、本物のフランス料理を日本で作るのは難しいということ。でも、日本人はアレンジするのが上手なので、日本流の外国料理は素晴らしいのだそうです。 |
現在休刊中の雑誌「わーずわーす」の編集長をつとめる加藤和彦さん。アジアからモノを見よう!というテーマの月刊誌ですが…そもそも加藤さんがアジアに興味を持ったのは20代。それまではロンドンばかりだったそうですが、タイやベトナムなど発展途中で混沌とした雰囲気が好きだったとか。 |
そしてもう一つ。仏教系の大学に行っていたこともあって、岡倉天心の本「アジアの覚醒」の冒頭の言葉『ASIA IS ONE!』に感銘をうけたんだそうです。 |
今夜の選曲: THE QUEEN OF COOL / VITAMIN-Q