2009年05月14日
なかおち丼 「つきじ すし富」
「築地・銀座の昼飯」とは、築地を拠点とする「月刊ソトコト」のグルメで名高い?面々が、絶品と賞する老舗から人知れず隠れた名店まで、築地・銀座界隈の昼飯スポットを紹介し、さらにその店を、「築地に知らぬ店はなし!?」と豪語する小黒一三がコメントするというディープなグルメブログである!
きょうも観光バスから、老若男女がぞろぞろ。築地の会社に勤めて早や10年の身にとって、毎日が歳末のように混み合う場外の変化には、ほんと驚く。うれしそうに、あの玉子焼きの袋をさげた人に恨みはないけど、観光のぶらぶら歩きと、働く街の早足では、どうもテンポがあわなくて。確かに、目移りするほど新しい店も増えてます。前なら午後1時には店じまいで閑散としていたのに、昼ご飯難民の悲劇もなくなりました。
「つきじ すし富」も昨年末にオープンしたというニューカマー。1階はカウンター、2階はテーブル席で、追われることなく食事ができる。まぐろの仲卸ならではのメニューが数量限定の「なかおち丼」だ。ごはんの上に、生の本マグロの中落ちが敷き詰められている。その朝のマグロの中骨がどんと店に届くと、残った身をショリショリ、5人前ほどでおしまい。この日は対馬沖だそう。これに、みそ汁がついて1000円なり。ちなみに「鮪づけ丼」600円。「海鮮丼」900円。周辺とくらべても相場かな。
持ち上げると意外なほど1切れが大きい。ご飯とどう食べるか思案するが、ええぃ。ほおばると、身がしまっていて、口当たりはなめらか。赤身っておいしい。
すし飯がもう少し甘み抑えめだったら、魚になじむ温かみがあったら、とは思うけれど、渋いお茶はお寿司屋さんらしく、満足です。
by会社員(30代女性)
【店舗情報】
店舗名 :つきじ すし富
営業時間 :平日8:00〜15:00 17:00〜22:00
土曜8:00〜22:00 日曜祝日11:00〜21:00
電話番号 :03-3524-9255
ホームページ:http://www.sushitomi.net/
「ソトコト」編集長 小黒のクツ:
「私の実家もマグロの中卸しなので、マグロのなかおちは小さいときから大好物。場外には、それこそ何十軒と鉄火丼ぶりを食わせる店がありますが、瀬川とここがベスト・ワン・ツー。夏に向けてのさっぱり赤身の鉄火丼でした。」