今週は、年末年始の番組恒例、分子生物学者の福岡伸一さんをお迎えした一週間。元日は2010年への展望のお話でした。
生物多様性を守るための目標を決定するCOP10が、名古屋で10月に開催されるにあたって、あらためて生物多様性についての話題に。生物多様性は難しい概念、なぜ多ければいいのかということ。生物は地球環境のエネルギーをぐるぐる回す、それぞれのプレイヤー。バトンを回す結び目。その結び目が多ければ多いほど地球の動的平行は健全に守られるわけで、だから多様性が必要。失われると分子やCO2が淀んだりして地球が苦しくなるそうです。それをみんなで考えようと言うのがCOP10…と福岡さん。
また、福岡さんはこんなことも。。。ニッチ(niche)という言葉があります。(もともと西洋建築の用語で「壁の凹み」のこと。一般的にニッチの語が登場する場合は「隙間」や「適所」の意味で用いられることが多いようです)。でもニッチは隙間ではなく、生態学的な地位(凹み)で、それぞれの生物は自分の凹みを守りながらパスを通していて、その凹みがありとあらゆるところにあるから地球はうまく回っています。ただ人間だけが自分のニッチを忘れて、人のところに入っていったり地球の反対側から食べ物を持ってきたりして、人間が贅沢になりすぎている…。
今夜の選曲: SHAKE AND FINGERPOP / JR.WALKER AND THE ALL STARS