2010年11月01日
サンゴの役割とは?
サンゴ礁研究の第一人者で、静岡大学創造科学技術大学院教授・鈴木款さんをお迎えする今週は、地球環境問題と海の生物たちとの関係、サンゴ礁の重要性と現状をお伺いしていきます。
地球に起こっているさまざまな危機(地球温暖化、オゾン、酸性雨)など、サンゴは環境の変化に敏感。そして、人間はサンゴ礁に癒されたいと思ったり、様々な魚などの恵みなどの恩恵を受けています。また、サンゴは二酸化炭素を調節する役割を持っていたり…サンゴは環境問題や癒しなど、さまざまな意味で人間にとって大事なんだそうです。
サンゴは炭酸カルシウムでという白い骨格で出来ています。炭酸カルシウムはカルシウムと炭酸イオン。必ず炭素を体の中に固定をしていかないと体が作れません。もともと炭素は二酸化炭素、二酸化炭素は海に溶けると炭酸イオンになって、それが海水と反応してサンゴは骨格を作るんですって。サンゴは骨格を作るときに、実は二酸化炭素も作ってしまい、これがサンゴが二酸化炭素を出すんじゃないかという議論に10年くらい前になりました。
ところが調べると、サンゴの中に住んでいる褐虫藻という藻(植物)がいて、この褐虫藻がサンゴが作った二酸化炭素を有機物に変えてくれる。だからサンゴ礁のバランスはうまく出来ているんだそうです。
今夜の選曲: MAGICAL MISTREY TOUR / BEATLES