2011年12月30日
1月2日から6日のゲストは
新年最初のゲストは、墨アーティストの海老原露巌(えびはら・ろげん)さんです。
墨アート、レッド・ツェッペリン、中国との関わりなどお伺いします。
■プロフィール■
1961年栃木県生まれ。4歳のころから書をはじめ1984年より墨アーティストとして個展を開くほか、映画、舞台、TV番組、書籍などの題字制作を多数手がけ、また、国際的な評価も高く、作品はヴァティカン市ローマ法王庁、カナダ・ケベック州立文明美術館などに収蔵されています。
新年最初のゲストは、墨アーティストの海老原露巌(えびはら・ろげん)さんです。
墨アート、レッド・ツェッペリン、中国との関わりなどお伺いします。
■プロフィール■
1961年栃木県生まれ。4歳のころから書をはじめ1984年より墨アーティストとして個展を開くほか、映画、舞台、TV番組、書籍などの題字制作を多数手がけ、また、国際的な評価も高く、作品はヴァティカン市ローマ法王庁、カナダ・ケベック州立文明美術館などに収蔵されています。
北里大学副学長の陽捷行さんは、これから先の日本を考えると、やはり教育!とのこと。
「稲を作るには1年先を考えろ、木を作るには10年先を考えろ、人を作るには100年先を考えろと言います。100年先のことを、よくよく心しておかなければいけません。」
今夜の選曲: YOU'VE LOST TAHT LOVIN' FEELIN' / RIGHTEOUS BROTHERS
東日本大震災が起きて、教育という立場から考えたことを、北里大学副学長の陽捷行さんに伺いました。
●生態系に対する畏怖の年が必要。
GREAT SOMETHING!何でもいい、誰でもいいからこういう気持ちを持つことが必要
●「自助・扶助・公助」 という考え方。
自分たちで問題を解決して行こう・仲良く皆で解決しよう・国が助けよう。
国…公助が遅れている!
今夜の選曲: RUNAWAY / DEL SHANNON
北里大学副学長の陽捷行さんは「21世紀は土壌と海洋の世紀」だとおっしゃっています。人々は21世紀は環境の世紀と言いますが、環境=人口なんだそうです。人口70億人の地球。少なければ、環境は違います。環境=人口=食料=農業=土壌・海洋=環境=人口…。
地球は直径1万3000km。その上にある、18センチの土壌と、20センチの水、15キロメートルの大気(空気)、3ミリのオゾン層、500万種の生物の多様性で生かされています。地表のたった18センチに私たちは生きてるんですよ!
ところが、東日本大震災の津波で土壌が流されてしまい、人命どころか、土壌が流されてしまったことによって農業が出来なくなるなど、私たちの生存そのものが奪われてしまうかも知れません。
だから、この18センチの土壌を大事にしない限り人類は生きづらい…と陽さん。
今夜の選曲: HE'S THE GREAT IMPOSTER / FLEETWOODS
著書に「この国の環境―時空を超えて」がある、北里大学副学長の陽捷行さん。
外国のカメラマンが日本の美しさを写すときに、段々畑を撮影することがよくあります。陽さん曰く、この段々畑の美しさは、日本には明確な四季があるから…。知識に情が入ると、その知識の温度は高まります。同じように日本の自然の美しさは四季を盛り立てる…とのこと。
今夜の選曲: I ONLY HAVE EYES FOR YOU / FLAMINGOS
北里大学副学長の陽捷行さんの著書、清水弘文堂書房から発売されている「この国の環境―時空を超えて」。
東日本大震災の現場レポートではなく、地球の来し方行く末を書いたもの…と、陽さん。
写真家ブルース・オズボーンさんが撮影した写真も掲載されています。陽さん曰く、人は視覚から入るので、だから頭に入るより写真は興味を持つのでは、とのこと。
今夜の選曲: PARTY DOLL / BUUDDY KNOX
北里大学副学長で農学博士の陽捷行(みなみ・かつゆき)さんです。
この国の環境、土壌学から考える環境と地震など、おうかがいします。
■プロフィール■
1943年山口県萩市生まれ。71年東北大学大学院農学研究科博士課程修了後、農林省入省。アイオワ州立大学客員教授、独立行政法人農業環境技術研究所理事長、北里大学教授などを経て、現在、北里大学副学長。日本土壌肥料学会賞、環境庁長官賞、日経地球環境賞など受賞歴も多数あり、また、ノーベル平和賞(IPCC・ゴア元副大統領)への貢献を認定する賞状も贈られています。
今回のポッドキャスティングは、12月19日から12月23日放送分、
株式会社 明天、代表取締役の貝沼航さんです。
株式会社 明天代表取締役の貝沼航さんのGIFT FOR TOMORROW。貝沼さんが考える「GIFT」とは…『恩送り』。
会津の人が共通して言う言葉が『恩送り』なんだそう。前の世代から自分が受けた恩を、次の世代に返して行く『恩送り』。この恩送りを、ちゃんと脈々と続けている地域は元気になっているし、人が育って魅力ある地域になっているのでは…と貝沼さん。
未来へつなぐ恩送り…素敵なGIFTですね。
今夜の選曲:COME CLOSER TO ME / ANDRE TOUSSAINT
今週のゲストは、会津伝統工芸で地域活性化させるプロジェクト、株式会社 明天代表取締役の貝沼航さんです。
伝統工芸というと、その伝承や未来を考えることも大切になってきますが、貝沼さんは、焼き物の産地で芸術家のインターシップ事業をなさっていらっしゃいます。
昔は100軒あった会津の窯元が、高齢化などで現在は14軒に…。一方、美大の陶芸科を卒業しても陶芸家になれない人が多い現実。そこで美大生と窯元をつなぎ、インターシップ体験を企画されました。弟子入りというと構えてしまう感じですが、インターシップなら少し入りやすいですよね!実際、大卒の新卒で、後継者になった方もいらっしゃるそうです。
今夜の選曲:C'EST SI BON / ANDRE TOUSSAINT
株式会社 明天代表取締役の貝沼航さんです。現在発売中のソトコト1月号の特集記事「ベスト・オブ・社会をよくするお買いモノ」で、貝沼さんには会津の伝統工芸やモノ作りをご紹介いただいています。
会津の焼きものの歴史は、今から約400年前に蒲生氏郷(がもううじさと)公が現鶴ヶ城の改築の際に瓦を焼かせたのが起源と言われ、良質の木地と漆を産する風土と相まって、会津を代表する伝統工芸となりました。
原発事故の警戒区域に住んでいた職人の方の中には、会津へと移住された方も多いそうです。でも、会津にももともとの職人さんがいます。貝沼さんは「多様性は大事」と。「モノ作りをする人たちが集まることで、会津の魅力が増します。アトラクションの少ない遊園地には人は来ないと聞いたことがありますが、ある意味、競争相手がいることがアトラクション!」
今夜の選曲:ISLAND WOMAN / ANDRE TOUSSAINT
貝沼航さんが代表取締役を務める株式会社 明天では色々な取り組みをされていますが、その一つに會’s NEXTプロジェクトがあります。
時代の流れで会津漆器が売れなくなってしまいました。そこで職人たちが、使う側と新しいもの作りをしようプロジェクトです。職人たちだけでグループを作って、そのバックアップ!
全国のデザイナーさんに新商品を募集、今の生活に合う漆器のデザインを公募。職人さんが審査をして、デザイナーと職人をマッチングして一緒に作り出して行こう!というプロジェクトです。
今夜の選曲:EST ES FELICIDAD / ANDRE TOUSSAINT
株式会社 明天代表取締役の貝沼航さんです。
明天は地域活性化のための企画・運営をされています。軸が2つあるそうで(1)伝統工芸を元気にして行く(2)地域の未来を作って行くために若者を育んで行く…。
福島市出身の貝沼さんがなぜ会津で企業を?会津のコンサルティング会社に就職し、そのときにITベンチャーの社長と会う機会があって、自分が社長になるのもいいなぁとおもったそうです。さらに、会津の伝統工芸(焼き物)を海外に販売するプロジェクトのお手伝いをしたときに面白いなと思ったからなんだそうです。
今夜の選曲:BAMBINO / ANDRE TOUSSAINT
株式会社 明天(めいてん)、代表取締役の貝沼航(かいぬま・わたる)さんです。
会津の伝統工芸と地域活性化について、おうかがいします。
■プロフィール■
1980年福島市生まれ。2003年、桜美林大学国際学部卒業後、会津若松市の経営コンサルティング会社の勤務を経て、2005年に株式会社明天を設立され、会津の地域活性化プロジェクトの企画から運営までを行っていらっしゃいます。
今回のポッドキャスティングは、12月12日から12月16日放送分、
分子生物学者の福岡伸一さんです。
2006年から毎年年末にご出演していただいている、分子生物学者の福岡伸一さん。
毎回「今年のロハスな本」を選んで頂いています。
・2006年「わたしを離さないで」カズオ・イシグロ著
・2007年「針の上で天使は何人踊れるか」ダレン・オルドリッジ著
・2008年「銀むつクライシス」G・ブルース・ネクト著
・2009年「完全なる証明」 マーシャ・ガッセン著
・2010年「1984年」ジョージ・オーウェル著
そして2011年は…
『フェルメールのカメラ―光と空間の謎を解く』フィリップ・ステッドマン著
まだカメラが無かった時代のフォトグラファーとして、世界を捉えていたってことを紹介した本。フェルメールの教科書として読んでいただけたら…と、福岡先生。
分子生物学者の福岡伸一さんの著書で、2008年発売以来10万部のロングセラーとなっている「動的平衡」の続編「動的平衡2」が、12月10日に発売されました。
福岡先生曰く「さらに進化した動的平衡理論を、生命にまつわるテーマを拾いながらより深く考えてみた本」! |
本の決め文句は「生命よ、自由であれ!」。生命はいろいろな環境からの制限などで縛られているように見えますが、実は出来るだけさぼろうとしているし、遊んでいる個体もあるそうです。だからといって、その個体が罰せられることもありません。福岡先生はこうもお考えで…例えば17年蝉。17年間地中にいて最後の一週間だけ地上で命を謳歌しているように捉えられていますが、本当は地下でぬくぬくと人生を過ごしているのではないか…と。
世界に残るフェルメール作品37作品のうち34作品を現地に観に行かれた、分子生物学者の福岡伸一さん。
写真の無い時代にフェルメールほどオランダの淡い光の中で、光の粒だちや移ろい、ライトニングの重要さを意識して、一瞬の絵の中に留めることを実現出来た人はいないのでは?とおっしゃっています。それは絵を見比べると明らかなんだそうですが…
実は、それを実現出来る時が来年あるんです。
来年1月20日に「フェルメール・センター銀座」が期間限定でオープンします。実は、福岡先生が館長!フェルメールの全作品37点の複製(re-create)を年代順に展示するそうです。この年代順というのがポイントで、年代順に見比べるとフェルメールの悩み・迷い・発見だったり、対になっている絵もあったりとが分かるそうで、フェルメールは年代順に見るのがいいんだとか。
貴重なチャンス、ぜひフェルメールを見比べてみてください。
【フェルメール・センター銀座】
会期:2012年1月20日(金)〜7月22日(日)
会場:銀座ソトコトロハス館
住所:東京都中央区銀座6−11−1
開場時間:10:00〜20:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:無
入場料:1,000円
※宮沢りえさんと小林薫さんが担当する音声ガイドあり(有料)
分子生物学者の福岡伸一さんは、今年8月に「フェルメール 光の王国」を出版されました。
帯には「科学と芸術のあいだを遊泳する」とあります。フェルメールは静けさに満ちあふれた部屋の絵を描いていますが、そういった絵が描けたのはカメラ・オブスクラという針穴写真みたいなのを使って描いたからでは、と言われているそうです。そして、そんな光学機械はレーウェンフックがフェルメールに教えたのではないか、とも言われています。そういった意味で17世紀オランダは、化学者も芸術家も哲学者も、この世界を何とか絵にしたい、分に残したいと思ったのではないか…こういった物語りに福岡先生は魅かれるんだそうです。
分子生物学者の福岡伸一さんです。
17世紀オランダ美術を代表する画家:ヨハネス・フェルメール。青いターバンを巻いた「真珠の耳飾りの少女」などで知られていて、その人気は根強いものがあります。福岡先生は、世界各地の美術館が貯蔵しているフェルメールの現存する37作品のうち34作品を、その絵が収蔵されている美術館に見に、5年をかけて巡られました。訪れた地は、アメリカ、イギリス、ドイツ、フランス、アイルランド、オランダ、オーストリア…。
なぜ分子生物学者の福岡先生がそこまでしてフェルメールにはまったのでしょう? 顕微鏡を最初に作り生物学史にその名をとどめるレーウェンフックがきっかけなんだそうです。何かを勉強することは結局、歴史を辿って行くことじゃないかなと福岡先生。化学を勉強することは、顕微鏡の発明者を知ることにも繋がります。そして、まずレーウェンフックに興味を持ち…そんなレーウェンフックは、実はフェルメールと同じ1632年、同じオランダのデルフトに生まれたんだそうです。同じときに同じ場所で生まれた、画家と科学者…。二人に交流はあったのでしょうか?
分子生物学者の福岡伸一さんです。
フェルメールを巡る旅、来年オープンする「フェルメール・センター銀座」、そして著書「動的平衡2」、2011年ロハスな本など、お伺いします。
今回のポッドキャスティングは、12月5日から12月9日放送分、
東京おもちゃ美術館・館長の多田千尋さんです。
2年後には「おもちゃサミット」を開催したいという、東京おもちゃ美術館・館長の多田千尋さん。
多田さんにとってのGIFTというと、まさに「おもちゃ」を思い浮かべるそうです。というのも、明治時代に日本に初めてヨーロッパから入ってきたおもちゃはドイツの積み木で、なんと「ギフト」と呼ばれていたそうです。おもちゃには、心の栄養補給みたいな、そんな温かさを感じるそうです。
今夜の選曲: MELODY FAIR / BEE GEES
東京おもちゃ美術館・館長の多田千尋さんが理事長を務める日本グッド・トイ委員会は、東日本大震災の被災地支援活動としてあそび支援隊を結成しました。
東京おもちゃ美術館に、世界中から1週間で1万個のおもちゃが届いて、これを150セットに分けて、150ヶ所の被災地に直接届けたそうです。その方法も、救援物資のようにただ贈るだけでなく、直接持って行って、一緒におもちゃで遊んで、それをそのままどうぞ!とプレゼント。とくに、ぬいぐるみ、積み木に効果があったそうです。
今夜の選曲: JIVE TALKIN' / BEE GEES
東京おもちゃ美術館・館長の多田千尋さんは、日本グッド・トイ委員会の理事長も努めていらっしゃいます。
日本グッド・トイ委員会では、季刊誌「おもちゃで遊ぼう」を出したり、毎年6月にグッド・トイを選定して発表したり、さらに<おもちゃコンサルタント>といって、おもちゃの専門家も育てていらっしゃいます。24年前に日本グッド・トイ委員会が始めた民間資格で、これまでに5,000人のおもちゃコンサルタントが誕生。保育師さん、小児科のナース、おもちゃ屋さんが勉強されていたりと、おもちゃのことを本気になって勉強出来る場所なんだそうです。
今夜の選曲: MASSACHUSETTS / BEE GEES
最近は「日本の木のおもちゃ」にこだわっているという、東京おもちゃ美術館。というのも、日本のおもちゃの自給率は5%を切っているからなんだそう。木が豊かで、職人さんの技も確かな日本…MADE IN JAPANのおもちゃを掲げたいそうです。 |
多田千尋さんが館長を務める、東京おもちゃ美術館。四谷三丁目にあって、5年前に廃校になった四谷第4小学校をリノベーションした美術館で、100ヶ国、10万点のおもちゃが展示・貯蔵されています。実際に触って遊べるおもちゃもたくさんありますよ!若いファミリー・孫と祖父母・カップルなど老若男女問わず、年間10万人以上もの来館者数があるそうです。
もともと、場所は現在の場所とは違いますが、27年前に多田さんのお父様が作ったミュージアム。美術教育の専門家だったそうで、世界のおもちゃに見せられてしまったんだとか。お父様曰く「人間が初めて出会うアートはおもちゃ」ということで、博物館ではなく、美術館にこだわったんですって。
今夜の選曲: RUN TO ME / BEE GEES
東京おもちゃ美術館・館長の多田千尋(ただ・ちひろ)さんです。
東京おもちゃ美術館とは?、優れたおもちゃ、木育、被災地での活動などお伺いします。
■プロフィール■
1961年、東京生まれ。明治大学卒業後、ロシア・プーシキン大学に留学し、幼児教育・児童文化・おもちゃなどを研究されました。現在は、芸術教育研究所所長、早稲田大学で「福祉文化論」の講師を努めるなど、乳幼児から高齢者までの遊び・芸術によるアクティビティケア 及び世代間交流が専門でいらっしゃいます。
今回のポッドキャスティングは、11月28日から12月2日放送分、
社団法人 日本精神科看護技術協会 会長の末安民夫(すえやす・たみお)さんです。
今の時代、メール、フェイスブック、ツイッターといった手軽なコミュニケーションツールが増えました。
社団法人 日本精神科看護技術協会 会長の末安民夫さんは、コミュニケーションが上手とか下手とかではなく、こういったツールはコミュニケーションと言っていいのか?とのこと。
伝えたいことがあるからツールを使うのに、ツールがあるからつぶやいてしまう…。
末安さんにとってGIFTとは?『言葉』
今夜の選曲: I AM A ROCK / SIMON AND GARFUNKEL
社団法人 日本精神科看護技術協会 会長の末安民夫さんをお迎えしています。
社団法人 日本精神科看護技術協会 では東日本大震災の被災地でメンタルケアの支援活動をされたそうです。病院自体が流されたり、たくさんの方が亡くなり、精神病院まで目が向いていなかった当初、人やモノを送ったり…とくに避難所では応援ボランティアさんに夜休んでもらうために看護師を派遣したり(認知症の方は夜不安になって徘徊したり、体の不自由な人の寝返りを手伝ったり、夜にもやることはたくさんあるんだそう)、さらに地元の方でケアしている人をケアしたり…。政府もなかなか気付かない現場で支援活動を行っているそうです。
今夜の選曲: OLD FRIEND / SIMON AND GARFUNKEL