2013年02月06日
フェルメールブルーと北斎の青
生物学者の福岡伸一さんは、17世紀のオランダの画家フェルメールが
好きで、世界中に点在する鑑賞可能な作品34点全部を4年かけて
ご覧になっています。
フェルメールと言えば青!当時、絵画になかなか使えなかった青を宝石の
ラピスラズリから取り出し、フェルメールブルーを編み出しました。
現在「フェルメール・センター銀座」で開催されているのが、
「あっぱれ北斎!光の王国展」。今度は浮世絵師の葛飾北斎です。
昨年開催された「フェルメール 光の王国展」に次いでの、第2弾。
フェルメールで青さは素晴らしいと思った福岡さんは、
次にどんな美術展と考えた時に葛飾北斎の青を発想したんだそうです。
フェルメールが使った青を、さらにフェルメールが出来なかったことを
やったのが北斎。
フェルメールブルーは宝石が元なので濃淡を表現出来ませんでしたが、
北斎の青は人口顔料のベロ藍で、透き通るような濃淡を表現し、
これが北斎ブルーと言われる青です。
今夜の選曲: CAT FOOD / KING CRIMSON