2014年07月28日
注目される「公益資本主義」とは。
今週は、著書「21世紀の国富論」で
「公益資本主義」を提唱された
アライアンス・フォーラム財団、
代表理事の原丈人さんをゲストにお迎えします。
欧米では、「株式会社は株主のもの」という
「株主資本主義」がスタンダードです。
しかし、そんな「株主資本主義」が世界で続いてしまわぬようにと
原さんが提唱されたのが、「公益資本主義」。
今名だたる企業が口にするようになった「公益資本主義」とは、
日本人にとっては、古くて、新しいものです。
松下幸之助の言葉である「企業は社会の公器である」や、
近江商人の心得である「三方良し」などがあるように、
伝統的に「社会に貢献するために、会社を作る」という考え方が強いのです。
会社の経営陣が利益をあげる目的についていえば、
「株主資本主義」では、「株主のため」ですが、
「公益資本主義」では「株主や従業員、地域社会など、
全てのステークホルダーに利益を返すため」となります。
また、「株主資本主義」では、短期間で儲ける事を重視しますが、
「公益資本主義」では、中・長期間で研究開発を行い、
新しいテクノロジーで世界を変えて行く事を重視していきます。
今夜の選曲 : THE END OF ASIA / Y.M.O