2014年12月05日
性の美しさを感じる、日本の春画。
立命館大学衣笠総合研究機構の専門研究員
石上阿希さんをお迎えしています。
昨年10月から、今年1月まで大英博物館で開催された
春画の大規模な展覧会の来場者は、55%が女性。
クレームもなく、アンケートでは、
「西洋のポルノグラフィとの比較」の話が多かったのだとか。
春画では、女性と男性相互の喜びが描かれていて
性の美しさが感じられるなど、高評価だったのだとか。
大英博物館では、観覧者の気持ちに配慮するように、
子供がその場に描かれているもの、暴力的なものは省き、
図録でのみ解説するようにしたのだそうです。
抵抗感無く、見てもらえるように工夫をすれば
日本でも春画の展覧会がでいるはないか、と石上さん。
石上さんは現在、バーチャルミュージアム(セカンドライフ)での
春画展「春画をみる・艶本を読む」という展示もされています。
石上さんが今注目しているのは、
西川祐信という江戸中期に活躍した絵師。
幅広い業績を追い、京都の出版文化に明らかにしたいとのこと。
今夜の選曲 : BABY DON'T YOU DO IT / MARVIN GAYE