2015年06月04日
気になる排出権と、世界から見た日本の国際交渉能力について。
慶應義塾大学大学院 特任教授 小林光さんを
ゲストにお迎えしています。
2020年東京でも開催されるオリンピック・パラリンピックは、
ここ10年ほどで、環境の保全が開催の目的にもなっています。
一時期話題になった、温室効果ガスの「排出権」。
温暖化に対する取り組みのための国際条約:京都議定書では、
2008年〜2012年が1つのタームでした。
そして今年の年末には、2020年以降の新しい議定書が
パリで結ばれる予定となっています。
その議定書の元で各国対策を進め、
排出枠の国際取引が再び盛んに行われるとのこと。
さらに、炭素税も各国で今後進むため、
排出枠の値段が安くなる事はないでしょう、と小林さん。
新聞報道などを見ると、
「もっと元気よく環境の目標を掲げてもいいのかな」と
小林さんは感じるとの事。中国も経済成長のために
環境への留意を熱心にしていますし、
京都議定書では入らなかったアメリカも削減を掲げています。
日本人は国際交渉が得意かどうか、という話では、
「受け身に考えてしまうのではなく、皆が喜んで守る
国際社会のルールを提案出来るかどうかがポイントですね」
と小林さん。
今夜の選曲 : RING OF FIRE / JOHNNY CASH