2015年08月04日
メキシコでの遺品撮影、そこで感じたフリーダ・カーロへの思いとは
写真家の石内都さんは、メキシコに旅立つ前に、
日本にあるフリーダ・カーロに関する資料を全て読んだそう。
でもそこで得たのは、偏ったイメージでしかなく、
フリーダの事が分かったのは、
遺品に触れ、撮影しながら、徐々に、、だったのだとか。
撮影は、フリーダ・カーロが生まれ、そして亡くなった、
「青い家」と呼ばれる外壁の青い家の、
自然光の入る部屋、もしくは、中庭で行われたそう。
父はドイツ人、母はメキシコ人で生まれたフリーダ・カーロは、
アイデンティティを強く求めていた傾向にあったのでは、
彼女の作品や、彼女の服を通してと石内さんは感じたのだとか。
石内さんの撮影した遺品の写真の中には、
青い空に投げているかのような洋服の写真があります。
これは、中庭に置いて撮影していますが、
青い壁に反射した木漏れ日で、そのように写ったそう。
現像された写真を見て、ご自身で泣くシーンが、
ドキュメンタリー映画にあった事をきくと、
「撮らされている感じなんですよ。
フリーダに"撮らされて"いたり、メキシコに"呼ばれ"たり、
だから、どこか客観的な所があるんですよ」と石内さん。
▼ドキュメンタリー映画「フリーダ・カーロの遺品-石内都、織るように」
今夜の選曲:TOKYO SUMMIT / YUJI HAMAGUCHI