2015年10月28日
マザーテレサを目指して。人間として、医師としてどう生きていくか。
国際医療の道へ進む前は、日本医科大学で
内科医として10年間勤務されていた
NPO法人「ミャンマー ファミリー・クリニックと菜園の会」
で代表を務める名知仁子さん。
当時、大学病院での勤務は、女医の地位の低さ、
さらに卒業校での格差も感じたとか。
そんな生活の中で、人間として、医師として
人生をどう生きていくか、と考えた時、
出会ったのはマザーテレサの言葉、
「もしも貴方の愛を誰かに与えれば、それは貴方を豊かにする」。
こんな言葉が言えるような世界で、医者として働きたいと決心し、
国際医療援助活動を志すようになったそう。
国境なき医師団として最初に訪れたのは、
ミャンマーとタイの国境沿いにあるカレン族の難民キャンプ。
当時はまだオファーも少ないうえ、
半年~1年の任期で、月給は6万円ほど。
さらに、日本に帰国した途端に契約が切れるため、
部屋も借りられない、バイトもしなくちゃならない、
という苦しい生活になってしまう環境だったそう。
また、イラク戦争の現場にも活動で行かれた名知さん。
現場の悲惨さを目の前で見て知ると、
自分が行くことで少しでもサポートできるなら、と
感じるようになるそう。さらに、与えられる事も多く、
危ないから行かない、という選択肢は無いのだとか。
今夜の選曲:MISTERIOUS / MILTON NASCIMENTO