2016年05月03日
様々な光で変わる森。目で見たものを再現するために。
20年にわたり撮影された小林廉宜さんの写真集
「森 PEACE OF FOREST」。
デジタルもフィルムも混ざっています。
ちょうどデジタルへの移行期に
仕事を始めた世代である小林さんですが、
どちらも良いところがあるそう。
「今回は、古い写真はすべて
デジタルにおこし、再現しています。」
デジタルに起こした理由は、
退色を調整することだけではありません。
「フェルメールを撮った時に思ったんですけど、
描かれてから300年経っているので、その時の持ち主が、
いろんな色を絵に当ててるんですよね。
そうすると、いろんな色に見えているんです。」
そんなズレを、見たままの色を再現するために
デジタルにし調整しているのだとか。
五感の中で判断できる生活とは違い、
自然に囲まれた森の中では、人間の感覚は薄くなるそう。
「そういうのって、撮り終わってから、
あそこが良かったとか、ここいいなって、分かる感じですね」
今夜の選曲:I WANNA BE YOUR LOVER / PRINCE