2016年05月10日
視力を無くして感じた孤独と、社会福祉を勉強しようと思ったきっかけ。
生まれつき弱視で、目が不安定だった和太鼓奏者で、
パーカッショニストの片岡亮太さん。
10歳の時網膜剥離になり、完全に視力を無くされました。
失明した人生に絶望し、今後も見える希望がない、
ということに、徐々に孤独感を感じるように。
今でも、当時のことを思い出しても、
時系列がはっきりしないほど、ショックを受けていたそう。
片岡さんは、もともとミュージシャンになろうと
思っていたわけではありませんでした。
上智大学に進学し、
社会福祉学科を首席で卒業されています。
社会福祉を勉強しようと思ったきっかけは、
盲学校に通うようになり、社会で感じたことでした。
「僕が居た盲学校は、知的なハンディを持っている
友人がたくさんいるんです。
僕は社会に出た時、最初は障がいのある子として扱われても
普通にしゃべれるので、壁が取り払われていくんです。
でも、知的障がいの重度の友人だと、
”なんだかわからない人たち”という扱いをみんな受けていて。
自分にとっては、ただの友達、なのに。」
修学旅行では、友人たちと共に移動すると、
異様な視線を片岡さんも浴びたそう。
「僕は視力が無いから、難しいかもしれないけれど、
彼らの生活、彼らの家族の支援ができたら良いなぁと思って、
社会福祉学科に進みました」
と片岡さん。
今夜の選曲:HOSHIAI NO SORA (星会いの空) / AJARRIA