2016年06月01日
沖縄伝統の焼き物、やちむんを科学的に分析!
沖縄科学技術大学院大学 研究員の
佐二木健一さんは、沖縄の伝統の焼き物、
”やちむん”を化学的に分析されています。
本来、分子細胞生物学者の佐二木さんが
”やちむん”に興味を持ったきっかけは、3年前、
日本でも最大級の登り窯がある、”やちむんの里”でのこと。
「彼らは、あたかも地球上のいろいろな元素の性質を
知り尽くしたように、何と何を混ぜると火に強くなるとか、
いい色になるとか、、、美しい器を作る、その様子に感動して。
そのうちに、化学的に調べて
記録しなきゃいけないなっと思って始めました」
器を作っているのを見た佐二木さんは、弟子入り!
週末を使って、窯に通いつめたそう。
沖縄の伝統の焼き物、”やちむん”は、
様々な危機に面しているのだとか。
「器の表面に塗る、”化粧土”と呼ばれる白土が、
もう沖縄では取れなくなっています。」
土地開発などで取れる場所も減り、
輸入したものに頼っている状態なのだとか。
さらに、技術は全て伝承的であるということも。
「作る人がいなくなったら、技術が消えてしまうという
脆さも含んでいるんですよ。」
実際に沖縄の籬島で作られていた土器は、
今の技術をもってしても再現できないのだとか。
後世に技術を残し、伝えていくため、
職人の皆さんも研究にご協力いただけた、と佐二木さん。
今夜の選曲:IF I HAD A HAMMER / PETER,PAUL AND MARY