2016年07月14日
自然の一瞬の美しさを表現する!海外でも注目をあびる、盆石。
細川流盆石 家元嗣の永島三奈子さんを
スタジオにお迎えしています。
最近では『盆石』は、海外でも日本伝統芸術として
注目されるようになっています。
実際に永島さんは、ミラノでの展示に参加されています。
「縦30cmほどの楕円形のお盆を使用して、
大きい石と朧月とさざ波の作品を作りました。
”その石にはフェアリーが住んでいるようですね”
というリアクションをいただけました。」
日本の田園風景を描くことが多い盆石ですが、
ミラノではあえて、抽象的でシンプルな作品を作られたそう。
どこの世界でも見られる景色であることで、
受け手で解釈が変わる方が海外向けだと思った、と永島さん。
盆石は、基本的に創作は自由ですが、
二次元と三次元を組み合わせ、違和感のない作品にするのは
かなり高度な技術が必要なのだとか。
実際にスタジオにお持ちいただいた、
歌川広重の”箱根湖水図”を元にした作品は、
次期家元の永島さんでも、構図から1~2ヶ月程度かかったとか!
「自然の風景が一番インスピレーションを感じますし、
家元からも多くの自然に触れなさいと言われていますね。
滝や川、渓流、荒波など、流れる水の一瞬一瞬の動きに美を感じて、
お盆石で形として表現できた時が一番嬉しいですね。」
今夜の選曲:BIG YELLOW TAXI / JONI MITCHELL