2016年08月04日
こけしとマトリョーシカの共通点。新しいこけし、コケーシカとは?
ポエムグラファー(写真家・詩人)の
沼田元氣さんをお迎えしています。
こけしとの共通点が多い、
ロシアのマトリョーシカの研究もされています。
身近な存在であることで、価値を見出されず、
現在でも研究者がほとんどいません。
そこで沼田さんは、マトリョーシカもこけし同様、
産地・系統を分類し「マトリョーシカ図鑑」という
本を出されています。
元々、マトリョーシカは貴族の飾りものでした。
その後、大量生産がされるようになり、
一般市民にも行き渡ります。
「1900年のパリの万博で発表したら、人気になって、
1番の輸出品だったんです。」
沼田さんがオープンされている、鎌倉・長谷の
伝統こけしとマトリョーシカの専門店
「コケーシカ鎌倉」にも外国からのお客様も多いとか。
伝統を壊さず、新しいこけしを作ろう、と沼田さんは、
マトリョーシカにこけしを描いた
”コケーシカ”を考案されています。
「今まで色々やってきて、何が面白いのかって考えると
人の思いつきなのかなって。マトリョーシカも、
日本から輸入した時、7福神をそのまま真似するのではなく、
ロシア独特の農民の少女 ”マトリョーナ” にして始まったんですよ。
そういった思いつきが、国民的お土産になったように、
“コケーシカ”も、単なる思いつきが、伝統として残っていけばいいなって」
今夜の選曲: ONE ROOM COUNTRY SHACK / MOSE ALLISON