2016年10月18日
ハーバード・ビジネス・スクール で人気の授業とは?
「ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか」の著者、
山崎繭加さんは、今年8月まで
ハーバード・ビジネス・スクール
日本リサーチ・センターに勤めていらっしゃいました。
リサーチの拠点は、世界13箇所に散らばっており、
今ではインド、トルコにもあります。
「中東にも置いています。今後はアフリカも
考えていますので、どんどん先進国から
新興国にシフトしています。」
ハーバード・ビジネス・スクール で人気になっているのは、
日本・東北で学ぶ『ジャパンIXP』という授業です。
IXPとは、”immersion experience program”の略で
”どっぷりその土地に浸かり経験し学ぶ”というもの。
「まず学校として見ると、議論ばかりで実体験が抜けていると。
自分で経験を掴んでいくプログラムを作っていかねば、という
教育改革がありました、さらに、東日本大震災が2011年に起きて、
当時ハーバード・ビジネス・スクールに所属していた日本人が
なにかやりたい、と」
そこで出来たのが、授業という枠組みで
生徒を東北に連れていく『ジャパンIXP』が作られました。
資本主義の総本山、ハーバード・ビジネス・スクールでは、
リーマンショック以前は、“いかにお金を儲けていくのか”
に重点をおいた教育でした。
「当時混乱を引き起こした張本人たちの中に、
かなりの数の卒業生がいましたので。
自分たちの教育が正しかったのか、新しい時代を迎えるにあたり、
自分たちも変わらなくてはいけない、という非常に深い反省を行って
そこから大きな教育改革をおこなっていたという経緯があります。」
今では、以前に増し、倫理観や企業の社会的責任などを
重要視していく傾向になっていった、
と山崎さんは当時を振り返られました。
今夜の選曲:SLEEPING WILD / NORAH JONES