2016年10月20日
生徒と現地の方がクロスして生まれる、双方への利益。
「ハーバードはなぜ日本の東北で学ぶのか」の著者、
山崎繭加さんをお迎えしています。
ハーバード・ビジネス・スクール で人気になっている
日本・東北で学ぶ『ジャパンIXP』という授業。
山崎さんも2012年の夏ごろから東北に行かれています。
「肉体労働で綺麗にし、必要な人に必要な助けを、という
復旧の段階から、より長期的に、経済をどう作ったらいいのか、
長期的に人がくるようになるのか、と考えに移行する時期でした」
世界各国で行われていた IXPですが、
ここまで続いているのは、日本・東北だけで
参加した学生の満足度が圧倒的に高いのだそう。
「なんでそんなに人気なのかっていうと、
東北という土地の特殊性で、“社会のための事業”を起こした人が
震災をきっかけに、同時多発的にいるんです。
しかも、学生たちと同じ年ぐらいの人たちで、
まだ始めて数年なので、非常によちよち歩きで、
そのリアル感も含めて他では得られない学びがあるんですね」
“ハーバード・ビジネス・スクール と東北 “
という出会うはずのなかった2つをクロスさせた、『ジャパンIXP』。
新たな気づき、利益を双方にもたらしています。
「ハーバード・ビジネス・スクール は、
地方の非常に事業をやるには難しい場所で、
社会のために事業を起こすという方と出会うことで
“なんのためにビジネスをするのか”という
原点を学ぶことができました。」
東北の皆さんからは、真摯に話を聞き、適切なアドバイスをもらう
という経験から、”未来の指針ができた””希望をもらった”
という言葉ももらっているそう。
今夜の選曲:AND THEN THERE WAS YOU / NORAH JONES