2016年12月30日
1月3日から1月6日は
生物学者の福岡伸一さんをお迎えします。
2016年の総括と、2017年の計画。
おすすめの1冊など、たっぷりと伺います。
生物学者の福岡伸一さんをお迎えします。
2016年の総括と、2017年の計画。
おすすめの1冊など、たっぷりと伺います。
今回のポッドキャスティングは、12月26日から30日放送分、
著書『よい謝罪』を日経BP社より発売された、
株式会社モダンボーイズ COO 竹中功さん。
株式会社モダンボーイズ COO 竹中功さんをお迎えしています。
吉本興業に勤務されていた、3年ほど前には、
”住みます専務”として東北6県を担当されていました。
まずは仙台、そして会津若松へと移住されて行きました。
「まずは笑いを教えなアカんと思って、最初街の人をいじったら、
恥ずかしがりよるけど慣れてくると、今度は僕をいじってくるんです。
ツッコミって簡単で、”なんでやねん”、”ほんまかいな”、”そんなアホな”って
3つ覚えれば有名人になれますから。
でも、ボケってクリエイティブなんですよ。
僕の1番好きなお笑いは、鳳啓介さんですよ、、面白かったですよね」
竹中さんが考える、人を笑わせるコツは、
“笑わせるのではなく、笑った事を伝える事”。
「失敗談って、人が聞くと面白いんですよ。
東北で、人を笑かそうなんて思わんといて下さい!って
言ってたんですけど、、、そら会社クビになりますよね?(笑)」
起業や開業するときに必要な ”笑い”を東北に届けていた、竹中さんは、
現在も、世の中を明るくする ”笑う人材育成” を目指しています。
今夜の選曲: HEART OF STONE / ROLLING STONES
株式会社モダンボーイズ COO 竹中功さんは、
企業にとって大切なコンプライアンスの相談なども受けており、
”謝罪で最も大事な事”を広めています。
「実は当たり前なんですけど、”危機管理”です。
事件が起こらない事が1番大切で、
失敗しなければ、謝らなければいいんですよ。
それから、”嘘”が大元の問題ですからね。」
竹中さんの著書『よい謝罪』(日経BP社)には、
謝罪文も掲載され、”謝罪”に関することが詰まっています。
「防災に関しては、社員全員で確認するのに、
企業におけるリスクチェックって、出来てないですよね。
起こってからどうする?だれに相談? ってなるんですよね。」
”謝罪のプロ”、竹中さんの考え方は、
家族関係にも応用する事ができます。
「まぁ、正直にいようって事ですよね(笑)
傷つけたんですから、相手を!その傷を理解することですよ。
怒り(いかり) を反対にして 理解(りかい)にする。」
今夜の選曲: BLUE AND LONESOME / ROLLING STONES
株式会社モダンボーイズ COO 竹中功さんは、
同志社大学法学部後、マネージャーとして吉本興業に入社。
7月に新しくできた、”宣伝広報室”に入ります。
「宣伝課は、お金を使うところだから、
当時、広報っていう部署がある会社は少なくって。
“金かけんと、新聞にぎょうさん面積取ってこい!”
ってだけ、当時の部長に言われて(笑) 」
お金をかけずに紙面を取り、広報する、
PR、プロモーションの仕事へと繋がって行きました。
「吉本も最初の頃は悪い記事がよく載ったと、
でも、顔覚えてもらえて良かったとしよう、
なんて負の物もプラスにしてましたね」
さらに竹中さんは、広報として働く中、
芸人養成学校『よしもとNSC』の開校も担当されることに。
「”月謝を貰って、芸人育てろ!以上!”と、新入社員半年目で言われて(笑)
”大丈夫、やったことある奴誰もおらんから〜”って。
それで、 1年目の面接来てくれたんが、浜田君と松本君ですね。」
吉本興業には35年間勤務された竹中さんは、
月刊誌『マンスリーよしもと』の初代編集長も務められていました。
「編集も好きでしたけど、大阪に雑誌社なかったですし、
力もないから東京に乗り込むのも無理やったし。
で、家から通える芸能界、という事で、吉本入ったんですよ。」
今夜の選曲: HOO DOO BLUES / ROLLING STONES
先日、日経BP社より著書『よい謝罪』を発売された、
株式会社モダンボーイズ COO 竹中功さんをお迎えしています。
”笑いのプロ”である、竹中さんは
笑いの文化は、地域によって違うとおっしゃいます。
「関東は、人を笑うんです。どこかから探してきて、茶化す。
一方、関西は、自分を笑うんですよ。
だから誰よりも自分がボケたいし、 家族兄弟を明らかにして
内輪を笑うんです。“自虐の美学”って僕は呼んでいます。」
今年は、謝罪のシーンをメディアで見る機会が多くありました。
「最近でいうと、ネットのまとめサイトがありましたね。
本屋に行けば、何人ものプロの手を通っているものがありますから、
”本物を読むこと”でネットとの付き合いも上手になると思うんですけど。
読む力、リテラシーの事を、もう1回みんな気付いたんじゃないですかね」
最近では、メディアの暴力的な報道もあります。
「書く人も、書かれる人も人間なんで、
普段どんなコミュニケーションを取るかなんだと思うんですよね。
追い詰めすぎもダメで、応援してもらう余裕を持たないと、
潰れたら次探すっていうことじゃなくて、お詫びをきちんとして、
またレギュラーやCMを頂けるというのが目標なんで。」
何か起こると、早急な謝罪だけを求める事が多いというこの頃。
もう少し余裕のある”グットコミュニケーション”を取ることで
お互いに良い方向に進めていけるのでは、とも。
今夜の選曲:LITTLE RED ROOSTER / ROLLING STONES
株式会社モダンボーイズ COO 竹中功さんは、
先日、著書『よい謝罪』を日経BP社より発売されました。
「何らかで被害を受けた人がいて、
謝罪をせなアカン事態になってるんですから、
その人へ心からのお詫びをするなら、
本来は全部良い謝罪であるべきですよね。
でも、だれに、いつ、謝るのかを間違ってしまうとか、
お金を先に持って行ってしまうとかは、悪い謝罪ですね。
気持ちを通じるのがゴールですね。」
竹中さんが考える、今年1番よかった謝罪は、三田寛子さん。
「記者離れた位置で、声を張っていらした。
傘も高級じゃなくて、顔がきちんと見えるビニール傘。
その傘を左手で持って、指輪もアピールしていましたし。
さらに自分の言葉で話していらしたし、
演出も含めて、良い見え方したな〜って思いますね」
一方、”嘘” をついてしまうのは “1番悪い謝罪” なのだとか。
世間が、匿名性を持つネット社会になってきた事で、
大衆の発言力、影響力が大きくなってしまいました。
その”新大衆”を受け止める事も、大切になってくるそう。
今夜の選曲 : RIDE ‘EM ON DOWN / ROLLING STONES
著書『よい謝罪』を日経BP社より発売された、
株式会社モダンボーイズ COO 竹中功さんをお迎えします。
良い謝罪とダメな謝罪。 基本は、危機管理!
というお話たっぷりと伺います。
■プロフィール■
1959年大阪市生まれ、1981年に同志社大学法学部を卒業され、
吉本興業に入社。宣伝広報室を皮切りに、
なんばグランド花月や映画製作などに
プロデューサーとして関わり、2015年に退社。
現在は、株式会社モダンボーイズのCOOでいらっしゃいます。
今回のポッドキャスティングは、12月19日から23日放送分、
株式会社ラッキーワイド代表取締役の
吉澤広寿さん。
埼玉県川口に工房を構えている
株式会社ラッキーワイド代表取締役の吉澤広寿さん。
一昔前から、埼玉県川口というと、モノづくりの職人の街。
現在では、住宅も増え、アジアなど外国の方々も増えています。
「工業製品が多いです。川口でしかできない仕事がたくさんあります。
特殊な機械、刃物など、いろいろあります。誰でもできる仕事じゃなくて、
熟練の技があって、発展してきている方が多いです」
来年9月には、ここ川口でラッキーワイドの企画展が行われます。
ラッキーワイドでつくられた様々な作品が並ぶそう。
「結局ですね、モノづくりになりたい人が多いので、
自分の夢とか、生活とか、上手くいかないとか、
発展したいとか宿題を抱えるので、それを自主制作で、
その宿題を解決する人が多いです。」
ラッキーワイドの社員たちは、技術を上げることで
さらなる高度なモノづくりが可能になり、
次の仕事、さらには新たな社会へと繋がりを生んでいくのだとか。
今夜の選曲: DANCA DAS CABECAS / DELIA FISCHER
株式会社ラッキーワイド代表取締役の
吉澤広寿さんをお迎えしています。
吉澤さんご自身は、芸術家として彫刻家を目指されていました。
お母様は、書家:吉澤秀香さん。祖父は、刀匠の二唐國俊さんです。
「そういった血を引いて、どこかで作りたいという思いがあって。」
吉澤さんは、フランス・パリにも留学され、
フランスの彫刻家、セザールに師事していました。
その後、帰国してからはアーティストではなく、
造形集団として活動されるようになります。
「最初は、生活ということもあったんですけど、
たくさん仕事すると、製作費が貰えると思って。
ところが、まだその頃は世の中の仕組みが分かっていなくて、
どんどん製作する時間がなくなって。
本当に寝る時間が無くなるくらい、お仕事いただきましたね」
ひどい時は1週間で5時間しか寝られないという
激務の生活が長く続く中、吉澤さんは くも膜下出血で倒れました。
ご自身が倒れた事をきっかけに、仕事のやり方、人生観が変わったそう。
「結局、感謝ですね。こうやって、くも膜下出血になって、
本来ならこの世に命がなかったのに、こうして存在できている事に対して。
ごくごく当たり前のことに、すごく感謝するようになりましたね」
今夜の選曲:PASSARINHO / DELIA FISCHER
株式会社ラッキーワイド代表取締役の
吉澤広寿さんをお迎えしています。
ラッキーワイドが手がけた仕事は、
多くの方の目に触れている作品ばかりです。
「デザインを見させていただいて、そこから試作、模型を作ります。
最初は、イメージ的な要素が多いので、それを現実的に、
皆さんが楽しめるために、大人や子供の視点から、
見え方を反映していきます。」
平面のイメージから立体に起こす事で、
デザイナーの新たな意向が出てくるため、
試行錯誤を重ね、完成に近づけていくのだそう。
株式会社ラッキーワイドは吉澤さんを入れ、総勢35名。
工房は整理整頓され、材料のところには値段が貼られています。
「どう大事に使うか、というのを実感すると、
コスト意識が芽生えて、能動的にコストを考えるようになります。
性格は全員違いますけど、システムなので良くなっていきます。」
現在では、海外からも工房に訪問があるそう。
今夜の選曲:AUTO-RETRATO / DELIA FISCHER
株式会社ラッキーワイド代表取締役の
吉澤広寿さんをお迎えしています。
株式会社ラッキーワイドは、テレビのセット、美術品や
デパートのディスプレイ、クリスマス装飾など、
多くの人の目に留まるような造形物を作られる会社です。
村上隆さんの作品にも携わっていらっしゃいます。
雑誌『孫の力』 (木楽舎)で連載され、
今年11月には企画展が開催された、”のら猫クロッチ”の造形作品も
ラッキーワイドが担当されていました。
「まず平面っていうのがあって、いかに、創意工夫して
立体作品にするか、というのが仕事ですね。
1枚の絵の中でも、そのデザイナーさんによって、
主観・重要な部分が違いますので、その方の意向を
なるべく汲み取って表現するようにしています。」
職人たちは、大学などで立体造形を学び、
日々経験によって、意向を汲み取る訓練をされるとか。
立体造形を作る時はまず、発泡スチロールで形を作ります。
この段階で、職人の腕が発揮されるのだそう。
今夜の選曲:O SONHO / DELIA FISCHER
株式会社ラッキーワイド代表取締役の
吉澤広寿さんをお迎えします。
造形化集団、ラッキーワイドの仕事から、
職人の育成のお話まで、たっぷりと伺います。
■プロフィール■
1955年青森県弘前市生まれ。
1974年に日本大学芸術学部に入学し、
その後研修生としてパリ美術大学に留学。
帰国後は、大学で学び続けながら、
1982年に埼玉県川口市にアトリエを構えて、
彫刻家として活動を本格スタートされ、
91年に、造形家集団、株式会社ラッキーワイドを
設立されていらっしゃいます。
今回のポッドキャスティングは、12月12日から16日放送分、
写真家のハービー山口さん。
写真家のハービー山口さんが近年撮影で
使用するカメラの8割は、”ライカ”です。
そんなハービー山口さんは、大阪芸術大学と
九州産業大学芸術学部で客員教授でもいらっしゃいます。
「学生たちの個性を見極め考えるのもありますが、
僕なんかみたいに、たいした才能がなくても、
長い事続けることで力になり、発表するに値するものが撮れから、
自信をもって続けましょう、って言いますね。」
さらに、写真の神様を振り向かせてきた、
ハービー山口さんならではの教えも。
「あと、礼儀も大切かなと思って。
教室に出入りする時には、一礼しましょうとか言いますね(笑)
そういった、品行方正から、
写真の神様が微笑んでくれるような気がしましてね。
偶然にも、ダイアナ妃を撮った。
アイルトン・セナも偶然僕の目の前でリタイアした。
僕がチェコのプラハにいた、その日に革命が成功した。
写真の神様が”これ撮りなさい”って言ってくれているような。」
今夜の選曲: IT’S A MIRACLE / CULTRE CLUB
写真家のハービー山口さんは、ゲストをお迎えし行うトークイベント
『Herbie’S Bar』を主宰されています。
自宅から映像配信をする形でのスタートでしたが、
最近では、カフェや会議室にて、
40人ほど観客を入れるイベントになっています。
「ご飯を食べながら雑談して、みんなで仲良くなるんです。
この前は、熊本の幣立神宮の春木宮司さんをお迎えしました」
ハービー山口さんは、生後2ヶ月で結核菌による”カリエス”を患いました。
「小学校の高学年までコルセットしていました。
今でも、レントゲン撮るとかなり骨が曲がっていて、
整体師に、”こんなに曲がっていたら普通の大人は歩けない”
って言われたんですけど、2ヶ月でなったから体が慣れてるんでしょうね」
さらに、”孤独と絶望の幼少期、そして少年期だった”という
ハービー山口さんは、20歳ころから写真、音楽を通じて、
生きる希望を見出していかれます。
「病気していたっていうハンディも、今は幸いしているし、
大学卒業の時にどこの入社試験も受からなかったから、
ロンドンに行けたし。ネガティヴがポジティブに変換していったかな。
それに、病気をしていた目線だから、優しい人をリスペクトした
写真が撮れるんだと思うんですよね。」
今夜の選曲:THE MEETING PLACE / XTC
写真家のハービー山口さんは、本日12月14日に
写真集「And STILLNESS」が発売になりました。
ハービー山口さんが撮影した東ヨーロッパのシリーズは
今まで出版されていなかったもので、今回は、
小型の写真集として40ページほどにまとめています。
「1985年に、BOØWYのレコーディングで
カメラマンとして1ヶ月行っていて、その数年後に、
民衆の手で壁が崩されているっていうNEWSを聞いたら
居てもたってもいられなくて。」
ハービー山口さんはすぐに現地に飛び、2週間過ごされます。
その後、革命の現場で歌詞を書きたいという
吉川晃司さんから以来で、現地を案内。
さらには、1996年には福山雅治さんと共に、
チャウシェスク政権の負の遺産”HIV感染の子供たち”の施設に行き、
クリスマスプレゼントを配って回ったそう。
写真集「And STILLNESS」は、現地で出会った
民主、風景、街の様子をまとめた写真集です。
「人間は色んな活動や営みをするけど、
大自然はゆっくりと我々を上から見てるんだな~っておもって。
本当激動なんだけど、川はゆっくり動いている、
だから、”and STILLNESS”っていうタイトルにしました」
写真集 出版記念展覧会は、来年1月21日(土)まで。
乃木坂 Books And Modern で開催されています。
▼詳細はこちら
今夜の選曲;BE MY WIFE / DAVID BOWIE
写真家のハービー山口さんは、大学卒業後、ロンドンに渡ります。
「同じ大学の写真部のメンバーが、
ロンドンの語学学校行くっていうので、
僕も行きたいって一緒に行きましたね。
自分では判断力がなくって(笑)
行ってみたら正解で、音楽大好きですし。」
ロンドンの生活では、デビュー前だった
ボーイ・ジョージとルームシェアをしていらっしゃいました。
2003年に発売された写真集
『LONDON Chasing The Dream』を見ると、
The Clash、Sex Pistols、U2、XTC
The Jimi Hendrix Experienceの元ドラマー:mitch mitchell、
デザイナー:Vivienne Westwoodなどの
大物たちのプライベートショットがたくさん掲載されています。
「当時、有名な写真家は大きな媒体のために取るから、
お金もかけて、ミュージシャンも気合入れるんですけど、
僕はお金もないし、小さな日本の媒体だから、
構えてくれないんですよ(笑)スタジオも無いから、
彼らの家とか家の前で撮ったりしていて、
今になってみると、貴重な彼らの姿だったなぁって」
中には、結婚する半年以上前のダイアナ妃が写っているものも。
「同じマンションに友人が住んでいて、
“数人のパパラッチが、ここ1週間くらい彼女を撮っているから、
あなたも撮っておけば?”有名になるわよ “って言われて。」
その友人から、ダイアナ妃が使う車、朝7時半ごろ出かける、
という情報も教えられ、直接声をかけ撮影に成功したのだとか!
今夜の選曲:LONDON CALLING / CLASH
写真家のハービー山口さん。
小黒さんとは同世代の写真家と編集者ではありますが、
今回が初対面でした!
中学1年で吹奏楽部でフルートを始め、音楽家を目指すものの、挫折。
「これは才能ないな、と思って、写真部に入り直したのが中学2年ですね。」
カメラは、父親から譲ってもらったCANON、
ペトリ最初に使用し、高校に入る頃にはお金を貯めてニコンも購入。
大学時代は学生時代真っ盛り。デモは最高の被写体だったそう。
「1970年、我々が20歳の頃、沖縄返還とか、
国際反戦とかでデモがあるたびに、同世代が何をやっているのか、
被写体として彼らの勢いを撮ってましたね」
スタジオには、ハービー山口さんが当時撮影した
デモの様子の1枚をお持ちいただきました。
明治公園から赤坂見附に向かう道でのジグザグになった
デモが写っている1枚です。
「歩道橋に乗っかって、数秒シャッターを開けて
蛇みたいにクネクネしてるのを撮りました。
そしたらその数秒の間に、隣で新聞社のカメラマンが
フラッシュを切って撮ったんです。
そのフラッシュの効果で、フラッシュが届く範囲のヘルメットが
固定されて撮れているんです。偶然。」
今夜の選曲: MEDLEY (BLACK WOMAN / GYPSY QUEEN) / SANTANA
写真家のハービー山口さんをお迎えします。
ロンドンの10年。そして、最新の写真集
「And STILLNESS」のお話などたっぷりと伺います。
■プロフィール■
1950年東京生まれ。
東京経済大学卒業後の1973年にロンドンへわたり
写真家として活動をスタートされ、
帰国後もアーティストや、街、人々を撮り続け、
写真家のみならずエッセイの執筆、
ラジオのパーソナリティなど、
ジャンルを超えて幅広く活躍されていらっしゃいます。
今回のポッドキャスティングは、12月5日から9日放送分、
アーティスト、田名網敬一さん。
最新の作品集『Fragrance Of Kogiku (小菊の香り)』と
『Dream Fragment (夢のかけら)』を発表された
アーティストの田名網敬一さんをお迎えしています。
田名網さんは40年以上、夢を描き続けています。
夢を描くために、起きてすぐに忘れる前に
残像をメモするようにしているそう。
「その残像を事務所で見て、思い出して、細く、文章と絵にするんですよ。
途中でノイローゼ状態の不眠症になった時があって、
医者に夢を描くのをすぐやめろって言われて、一回中断したんです。
でもまた始めると、不眠症になるんですよね。」
今では見たい夢を念じてから寝ると、それに近いものは見れるのだとか。
今回の作品『Fragrance Of Kogiku (小菊の香り)』、
『Dream Fragment (夢のかけら)』も、
田名網さんが大切にしていることが詰まっています。
「僕は、一番大事にしているのは、”記憶”ですね。
過去に経験したことから発想するものが、
こう視覚化されることが多いんですよね。
記憶を思い出そうとする、強い思いを持つと、蘇ってきます。」
旅はあまり好きでなく、興味が無く、
自身の中にある記憶を旅する方が好きだ、とも田名網さん。
田名網さんの個展は、青山GALLERY360°にて
明日12月10日まで開催しています。
▼DREAM FRAGMENT
今夜の選曲: SATELLITE OF LOVE / VELVET UNDERGROUND
ポップアートのトップランナーとして国内外で活躍する、
アーティストの田名網敬一さんをお迎えしています。
60年代、70年代には、
短編のアニメーション制作もされています。
きっかけは、『11PM』という深夜のテレビ番組。
「僕とか宇野亜喜良さんとか。
1週間くらい前に、短編作ってって依頼があるんだけど、
誰にも頼めなくて1人で500枚くらい書いて流してたんですよ。」
その当時の作品が、現在海外を中心に評価を受けています。
田名網さは最近、アジアの若手集団『:phunk』との
コラボレーション展もされています。
「アジアは面白くて、特にシンガポールと香港。
英語圏なので、都市そのものがインターナショナルで、
美術もそうで、国家的な規模で大きな美術館を作ったり。」
今夜の選曲: WHITE LIGHT / WHITE HEAT / VELVET UNDERGROUND
ポップアートのトップランナーとして国内外で活躍する、
アーティストの田名網敬一さんをお迎えしています。
田名網さんの作品に登場する金魚や極彩色の世界は、
”サイケデリック”とも言われます。
このような作品が生まれたのは、
幼少期に体験した戦争が元になっているそう。
「戦争で、空襲があって防空壕に逃げたりしてたんですよ。
で、うちのおじいちゃんが、金魚の養殖をしていたから
巨大な金魚の水槽があったんです。それを見てるときに、
照明弾が落ちてくると金魚の鱗に反射してピカピカするんです。
そういった幼年期のイメージが蓄積されて、
それがサイケデリックにつながったんじゃ無いかな。
子供ながらに、ショックだったんじゃないかな…」
また、お洒落でコレクターだった叔父の影響も。
「絵はがきとかコレクションしていたものが
僕の家の納戸に山積みされてて。そこが好きで、遊んでたんです。」
小学校の時は、漫画好きだった田名網さんは、
毎日ファンレターを書くほどの、手塚治先生フリークだったそう。
「後年、手塚さんとお会いする機会があって、その時に、
”実は毎日ファンレターを書いていました”って伝えたら、
その後日、返事が遅れましたって、手塚さんから手紙が届きましたよ。」
今夜の選曲: SUNDAY MORNING / VELVET UNDERGROUND
最新の作品集『Fragrance Of Kogiku (小菊の香り)』と
『Dream Fragment (夢のかけら)』を発表された
アーティストの田名網敬一さんをお迎えしています。
NY在住の友人のアーティスト:篠原有司男さんを訪ねて、
60年代にNYへ頻繁に行かれていました。
「最初に行ったのは1968年なんですけど、その頃は
もうアンディ・ウォーホルは皆知っている存在だったけど、
それよりも漫画家のロバート・クラムとか、
実験的な映像を作ってた ケネスアンガーとかの方が、NYでは有名でしたね。」
そもそも、ポップアートというのは、イギリス発祥の言葉。
画家:リチャード・ハミルトンのコラージュ作品の中に
”POP ART“の文字があり、このような作風のジャンルが
ポップアートと呼ばれるようになっていったそう。
田名網さんがポップアートと出会ったのは、
今はもう無い、銀座のイエナ書房の常連だった、
映画/ジャズ評論家の植草甚一さんがきっかけでした。
「以前から一方的に植草さんのことは知ってたんですけど、
ある時本を抱えた植草さんが、階段から落ちてきて、
一緒にいた篠原有司男と僕で、助けたんです。
そしたら、”君たち絵をやっているなら、面白いの教えてあげる”って、
アメリカで流行ってるっていう、アートを見せてもらったんです。
それがポップアートとの出会いなんだよね。」
今夜の選曲: COOL IT DOWN / VELVET UNDERGROUND
最新の作品集『Fragrance Of Kogiku (小菊の香り)』と
『Dream Fragment (夢のかけら)』を発表された
アーティストの田名網敬一さん。
出版の記念に、青山・GALLERY360°にて個展を
12月10日まで、開催されています。
「久しぶりに今回、やることになったんです。
1960年〜70年初めくらいにつくったコラージュを
倉庫にいれてたまま忘れてて、大掃除で発見されて。
全部で300点くらいあったので、倉庫から持って帰ってきて
剥がれた所などを修正して、本の一部になっています」
▼DREAM FRAGMENT
作品集『Fragrance Of Kogiku (小菊の香り)』
というタイトルは、女優:花柳小菊さんの名前に由来しています。
「小説家:川口松太郎と、一緒にうちの近所に住んでて。
僕は、その家の前でよく遊んでたんですよ。
そしたら、小菊さんがお菓子とかくれるんですけど、
芸者さんだから、本当に良い匂いがしていて(笑)
子供ながらに、出て来なかな〜って。本当に綺麗だったんですよ」
今でも、その小菊さんの香りが忘れらない、と田名網さん。
今夜の選曲: THERE SHE GOES AGAIN / VELVET UNDERGROUND
アーティスト、田名網敬一さんをお迎えします。
最新の作品集『Fragrance Of Kogiku (小菊の香り)』と
『Dream Fragment (夢のかけら)』のお話を中心に、
近年の活動など、たっぷりと伺います。
■プロフィール■
1936年東京生まれ。武蔵野美術大学デザイン科卒業後に博報堂に入社。
独立後、グラフィックデザイナーとして活動し、
1960年代にはポップアートの本場ニューヨークへ、
現在、ポップアートのトップランナーとして世界で活躍され、
また、京都造形芸術大学の教授でもいらっしゃいます。
今回のポッドキャスティングは、11月28日から12月2日放送分、
ギタリストの村治佳織さん。
新作アルバム、『ラプソディー・ジャパン』を発売された、
ギタリストの村治佳織さんをお迎えしてます。
日本国内、すべての都道府県に訪れ、
その地で演奏をされています。
10年以上前に達成し、現在では2巡目、3巡目になるとか。
最近では、ギター演奏の他にも、
水泳、書道、料理など昔できなかったことをされていました。
「水泳は、まだたまにやってます。書道は、古代文字っていう
象形文字みたいのを立って書いてます。
ちゃんと教室いって、年に1回展覧会があるので出品しています。
料理はやめちゃいましたね~」
さらに旅好きの村治さん。
今年は、マレーシアに初めていかれたそう。
「いつもだと、1年に1枚、新しいアルバムって感じで、
発売されると次のプロジェクトなんですけど、
今回は、ここに留まってジワジワ、良さ伝えていきたいです」
新作アルバム『ラプソディー・ジャパン』は現在発売中です。
今夜の選曲: ラプソディー・ジャパン ~ずいずいずっころばし / 村治佳織・村治奏一
新作アルバム、『ラプソディー・ジャパン』を発売された、
ギタリストの村治佳織さんをお迎えしてます。
村治さんは、弟の奏一さんもギタリストですが、
留学先は村治さんはパリ、奏一さんはNYと異なっています。
「最初パリです。10歳から習ってた先生が
パリに留学されてた方だったので、
高校卒業したらパリかなって思ってたんです。」
一時期は、ギタリストといえばスペインでしたが、
ドイツやフランスでもギター奏者人口も増え、
現在は日本も、ギターのレベルが高い国なのだそう。
村治さんは、アランフエス協奏曲で有名な、
スペインの作曲家、ホアキン・ロドリーゴさんが
亡くなる前に、目の前で演奏するという経験もされています。
スペインを拠点に活動し、『翼の王国』の表紙を担当されていた、
画家の堀越千秋さんが先日亡くなりました。
もちろん村治さんも交流がありました。
「亡くなる、数日前にメールが来たんです。
”画集を作りたいから、コメントお願いします”って。
喜んでってお返事したんですけどね。
堀越さんが来るだけで、パーっと明るくなって
スペインの風を運んできてくれる感じがするし。」
現在、追悼プロジェクトとして、集大成の画集を出版する費用を、
クラウドファンディングで集めています。
今夜の選曲: CAVATINA / 村治佳織・村治奏一