2016年12月09日
40年以上続ける、夢を視覚化して描くこと。いつまでも続く記憶の旅。
最新の作品集『Fragrance Of Kogiku (小菊の香り)』と
『Dream Fragment (夢のかけら)』を発表された
アーティストの田名網敬一さんをお迎えしています。
田名網さんは40年以上、夢を描き続けています。
夢を描くために、起きてすぐに忘れる前に
残像をメモするようにしているそう。
「その残像を事務所で見て、思い出して、細く、文章と絵にするんですよ。
途中でノイローゼ状態の不眠症になった時があって、
医者に夢を描くのをすぐやめろって言われて、一回中断したんです。
でもまた始めると、不眠症になるんですよね。」
今では見たい夢を念じてから寝ると、それに近いものは見れるのだとか。
今回の作品『Fragrance Of Kogiku (小菊の香り)』、
『Dream Fragment (夢のかけら)』も、
田名網さんが大切にしていることが詰まっています。
「僕は、一番大事にしているのは、”記憶”ですね。
過去に経験したことから発想するものが、
こう視覚化されることが多いんですよね。
記憶を思い出そうとする、強い思いを持つと、蘇ってきます。」
旅はあまり好きでなく、興味が無く、
自身の中にある記憶を旅する方が好きだ、とも田名網さん。
田名網さんの個展は、青山GALLERY360°にて
明日12月10日まで開催しています。
▼DREAM FRAGMENT
今夜の選曲: SATELLITE OF LOVE / VELVET UNDERGROUND