2016年12月06日
ポップアートの起源と、銀座で出会ったポップアート。
最新の作品集『Fragrance Of Kogiku (小菊の香り)』と
『Dream Fragment (夢のかけら)』を発表された
アーティストの田名網敬一さんをお迎えしています。
NY在住の友人のアーティスト:篠原有司男さんを訪ねて、
60年代にNYへ頻繁に行かれていました。
「最初に行ったのは1968年なんですけど、その頃は
もうアンディ・ウォーホルは皆知っている存在だったけど、
それよりも漫画家のロバート・クラムとか、
実験的な映像を作ってた ケネスアンガーとかの方が、NYでは有名でしたね。」
そもそも、ポップアートというのは、イギリス発祥の言葉。
画家:リチャード・ハミルトンのコラージュ作品の中に
”POP ART“の文字があり、このような作風のジャンルが
ポップアートと呼ばれるようになっていったそう。
田名網さんがポップアートと出会ったのは、
今はもう無い、銀座のイエナ書房の常連だった、
映画/ジャズ評論家の植草甚一さんがきっかけでした。
「以前から一方的に植草さんのことは知ってたんですけど、
ある時本を抱えた植草さんが、階段から落ちてきて、
一緒にいた篠原有司男と僕で、助けたんです。
そしたら、”君たち絵をやっているなら、面白いの教えてあげる”って、
アメリカで流行ってるっていう、アートを見せてもらったんです。
それがポップアートとの出会いなんだよね。」
今夜の選曲: COOL IT DOWN / VELVET UNDERGROUND