2016年12月07日
サイケデリックを生み出した、幼少期の戦争体験。漫画家、手塚治虫先生との交流。
ポップアートのトップランナーとして国内外で活躍する、
アーティストの田名網敬一さんをお迎えしています。
田名網さんの作品に登場する金魚や極彩色の世界は、
”サイケデリック”とも言われます。
このような作品が生まれたのは、
幼少期に体験した戦争が元になっているそう。
「戦争で、空襲があって防空壕に逃げたりしてたんですよ。
で、うちのおじいちゃんが、金魚の養殖をしていたから
巨大な金魚の水槽があったんです。それを見てるときに、
照明弾が落ちてくると金魚の鱗に反射してピカピカするんです。
そういった幼年期のイメージが蓄積されて、
それがサイケデリックにつながったんじゃ無いかな。
子供ながらに、ショックだったんじゃないかな…」
また、お洒落でコレクターだった叔父の影響も。
「絵はがきとかコレクションしていたものが
僕の家の納戸に山積みされてて。そこが好きで、遊んでたんです。」
小学校の時は、漫画好きだった田名網さんは、
毎日ファンレターを書くほどの、手塚治先生フリークだったそう。
「後年、手塚さんとお会いする機会があって、その時に、
”実は毎日ファンレターを書いていました”って伝えたら、
その後日、返事が遅れましたって、手塚さんから手紙が届きましたよ。」
今夜の選曲: SUNDAY MORNING / VELVET UNDERGROUND