2016年12月21日
パリへの留学と、激務の末気付いた日常への感謝。
株式会社ラッキーワイド代表取締役の
吉澤広寿さんをお迎えしています。
吉澤さんご自身は、芸術家として彫刻家を目指されていました。
お母様は、書家:吉澤秀香さん。祖父は、刀匠の二唐國俊さんです。
「そういった血を引いて、どこかで作りたいという思いがあって。」
吉澤さんは、フランス・パリにも留学され、
フランスの彫刻家、セザールに師事していました。
その後、帰国してからはアーティストではなく、
造形集団として活動されるようになります。
「最初は、生活ということもあったんですけど、
たくさん仕事すると、製作費が貰えると思って。
ところが、まだその頃は世の中の仕組みが分かっていなくて、
どんどん製作する時間がなくなって。
本当に寝る時間が無くなるくらい、お仕事いただきましたね」
ひどい時は1週間で5時間しか寝られないという
激務の生活が長く続く中、吉澤さんは くも膜下出血で倒れました。
ご自身が倒れた事をきっかけに、仕事のやり方、人生観が変わったそう。
「結局、感謝ですね。こうやって、くも膜下出血になって、
本来ならこの世に命がなかったのに、こうして存在できている事に対して。
ごくごく当たり前のことに、すごく感謝するようになりましたね」
今夜の選曲:PASSARINHO / DELIA FISCHER