2017年01月04日
先輩である、大隅良典さんが受賞したノーベル医学 生理学賞! 日本における研究者の現状とは?
生物学者の福岡伸一さんをお迎えしています。
大隅良典さんがノーベル医学 生理学賞を受賞したのも
2016年の大きなニュースでした。
大隅さんと福岡さんは、学会が同じ。
お互い時期は異なりますが、ロックフェラー大学で
研究していたという共通点もあります。
「大隅先生のオートファジー研究っていうのも、
本当にオリジナル溢れる研究なのでノーベル賞に輝いたのは
当然だと思うし、素晴らしい事だと思います。
私として嬉しいのは、大隅先生の研究は、
”動的平衡”の証明なんですよ。」
オートファジーは、飢餓状態でなくても起きているそう。
本来、細胞は作る事よりも 壊す事に重きを置いていて、
その壊す仕組みを明らかにしたのが、オートファジー研究なのだとか。
大隅さんは、受賞後に ”基礎科学の重要性” について話されています。
「大隅先生の研究だって、最初は異端児的だったんですけど、
だんだん花開いて、ノーベル賞につながったんです。
だから、基礎研究って、役に立つかどうかは分からないんです。」
以前、研究には、薄く広く費用がかけられていましたが、
現在は、再生医療など産業界を潤す研究に、費用が集中しています。
「そうじゃない、地味な研究、地方大学は予算が足りたくなって、
“貧すれば鈍する” みたいになって、
大隅先生の中にも危機感があるんだと思います。」
今夜の選曲:IT DON’T MEAN A THING (IF IT AIN’T GOT THAT SWING)
/ ROSEMARY CLOONEY / DUKE WELLINGTON & HIS ORCHESTRA