2017年01月12日
人類の足跡を遡る旅、グレートジャーニーで感じた事と、現在の難民問題に思う事。
探検家、医師、武蔵野美術大学教授の関野吉晴さんといえば、
10年ほどかけて行った、人類の足跡を遡る、グレートジャーニーです。
現在でも、グレートジャーニーを
自力で踏破したのは関野さんだけです。
「今はもう出来ないんですよ。僕の時は、偶然、
ソ連が崩壊して、冷戦が終わって、内戦も終わって。
今だったら、シリアだけじゃないですけど通れないところ多いです」
人類の起源、猿人はアフリカで生まれ、原人を経て、
ホモサピエンスがアフリカで20万年前に生まれたとされています。
「好奇心で動いたと思っていたんですよ。
最初はそうだったかもしれませんが、時代が新しくなるほど、
弱い者が突き出されたんじゃないかなって。
住み良ければ人口が増えるので、弱い者が出て行かなくちゃいけない。
弱い者の中でも、新しい文化を作っていく人は、都を作って。
これを繰り返したんじゃないかなって。証拠は、移民なんです。」
明治時代の日本では、長男以外は長男を手伝うか、
街を出るか、国を出るかという選択を迫られました。
現在進行形の”シリア難民”でもあるとも。
「弱い人が出て行く歴史なんですけど、
ただ、シリア難民の場合は、本当に弱い人は動けなくて、
空爆にあってますよね。出て行くのは小金持ちなんですね。」
今夜の選曲:COUNTRY BLUES / CHIEFTAINS , BUDDY & JULIE MILLER