2017年03月31日
4月3日から4月7日は
NPO法人日本バリアフリー協会 代表理事の貝谷嘉洋さんをお迎えします。
協会が目指すもの、主催する音楽事業のお話などたっぷりと伺います。
【プロフィール】
1970年岐阜市生まれ。関西学院大学卒業後に渡米し、
1999年にカリフォルニア大学バークレー校で行政学修士号を取得。
帰国後、2000年にNPO法人日本バリアフリー協会を設立されていらっしゃいます。
NPO法人日本バリアフリー協会 代表理事の貝谷嘉洋さんをお迎えします。
協会が目指すもの、主催する音楽事業のお話などたっぷりと伺います。
【プロフィール】
1970年岐阜市生まれ。関西学院大学卒業後に渡米し、
1999年にカリフォルニア大学バークレー校で行政学修士号を取得。
帰国後、2000年にNPO法人日本バリアフリー協会を設立されていらっしゃいます。
今回のポッドキャスティングは、3月27日から31日放送分、
スポーツコメンテーターの為末大さん。
先日丸の内MC Forest で行われた、
番組公開収録の模様をお届けしています。
ゲストは、元陸上選手で、スポーツコメンテーターとして
活躍されている、為末大さんです。
為末さんは、社会問題をスポーツで解決する立場になる、
と決意され、教育や社会に関する活動を積極的にされています。
「実は、社会とスポーツの接点をやってる人って
あんまり居なかったんですよね。
引退者選手の9割くらいが、次の金メダリストを作るか、
次世代の子供を育てるところに行くんです。
それって、スポーツの世界にすっぽり埋まってますよね」
為末さんの友人の海外選手は、HIVの問題をスポーツで解決したいと、
地域の人をスポーツイベントを行い、啓蒙されていたそう。
これを見て、”スポーツを使い、スポーツ以外の問題の解決する”
という事が可能だと知り、日本でも行いたいと思ったのだそう。
そんな為末さんは、株式会社R.projectの経営に参加し、
廃校をリニューアルし、合宿所にする企画を行ってます。
「地方に行くと、保養所とかあるじゃないですか。廃校もあるし。
それって使い道がない上に、街の真ん中の学校が何も使われていないって
すごいインパクトなので、中身を改装して宿泊できるようにして。」
都心部の子供達は、練習場と宿泊地が近い場所を合宿場所に選びます。
学校であればグラウンドが目の前、
さらに、田舎であればグラウンドも広く、喜ばれるのだとか。
今夜の選曲:TOP OF THE WORLD / CARPENTERS
先日丸の内MC Forest で行われた、
番組公開収録の模様をお届けしています。
ゲストは、元陸上選手で、スポーツコメンテーターとして
活躍されている、為末大さんです。
現在、六本木の 21_21 DESIGN SIGHT で開催中の
企画展『アスリート展』でディレクターを務めていらっしゃいます。
「アスリートって、そもそも範囲が広いじゃないですか。
野球もサッカーも、オリンピック選手も皇居の周りのランナーも。
デザイナーという方々が見る、アスリートが新鮮で面白かったです」
企画展『アスリート展』では、
アスリートの速度や動きをプロジェクション映像で感じる『驚異の部屋』や、
来場者がどの競技者に近い体型かを見る『アスリートの体型特性』など
体験型の展示も多くあります。
さらに、スポーツ指導でもよく使われる、『アナロジー ラーニング』も。
「100メートル走る時に、地面からとにかく足が早く離れる事が大事なので、
速く回せというよりも、”地面が熱したフライパンだと思え”というと
子供にはかなりテキメンで。早く走る事ができます。」
企画展『アスリート展』は、6月4日(日)まで開催。
4月22日には、トークショーもおこなれます。
▼21_21 DESIGN SIGHT 企画展『アスリート展』詳細はこちら
今夜の選曲:HURTING EACH OTHER / CARPENTERS
先日丸の内MC Forest で行われた、
番組公開収録の模様をお届けしています。
ゲストは、元陸上選手で、スポーツコメンテーターとして
活躍されている、為末大さんです。
活動の1つに、スポーツを通じた教育と社会のあり方を考える
『父子(ちちこ) チャレンジアカデミー』があります。
この活動では、スポーツを使い、
親子、さらには子供同士も交流してきます。
「父子って珍しいですよね。親子でいいって炎上しそうですけど
でも、これって、父子にすることで、
お母さんと子供、お父さんと子供の比率が半々になるんですよ。
親子にすると、お母さんが9割になってしまうんです。」
開催場所は、なるべく東京周辺以外で、
日帰りできないような地方で行うようにされています。
「ウォーミングアップって、結構2人で対になっていて。
例えば、子供をおんぶして、その子供が親の体を
地面に足をつけずに、回るっていうのとか。
いきなり2人だと気恥ずかしいかもしれないけど。」
昨年11月には、三菱商事が取り組む、
障がい者スポーツ応援プロジェクト DREAM AS ONE. と一緒に
『父子(ちちこ) チャレンジアカデミー SPECIAL FES』を開催しました。
こちらは、色んな競技の体験をして周るというイベントでした。
「普通に告知すると、障がいを持った子供が1人、2人だけになって
世の中見渡すとそんな事は無いので。
もう少し当たり前に、障がいに関係無く、自然にスポーツをする環境を
作れないかな、と思っていまして。」
楽しんでスポーツをする子供たち、さらには障がいを持つ子供たちが
陸上スポーツへの興味の高まりを感じたそう。
「耳が聞こえない子が居たんです。
彼らは言葉でコミュニケーションをしないと出来ない
チームスポーツが難しいんですけど、
陸上競技は、見たものを真似すれば成立するので。
そういう子が、陸上やってみたい、って言ってくれて。
喜んでくれる子もいたし、良かったなって。」
今夜の選曲:SING / CARPENTERS
先日丸の内MC Forest で行われた、
番組公開収録の模様をお届けしています。
2012年で引退され、”スポーツと様々なモノを繋げる”
活動を続けている、為末大さん。
昨年12月にオープンした『新豊洲 Brillia ランニングスタジアム』の
館長を務めていらっしゃいます。
こちらの施設は、ドーム型で、60mの陸上トラック、ラボが入っています。
「60mって、室内競技の公式距離なんです。
素材は、リオのオリ・パラでも使われたもので、
きっと新国立競技場にも使われるだろう、と言われています。
コンセプトは、”障がいも年齢も、隔たりが無くスポーツできる事”で、
今では、3~4割は障がいをお持ちの方がいらしてます。」
『新豊洲 Brillia ランニングスタジアム』には、
競技用義足、”Xiborg”の制作、研究室があります。
こちらでは、カーボン素材でつくられる板バネを
トラックを走ることで、角度など微調整を行っています。
リオのパラリンピックでは、Xiborg の義足を使用した
佐藤圭太選手がリレーで銅メダルに輝きます。
「でもまだ、世界との差は大きな差があって、
2020年には、彼個人で決勝に残れるように、
Brillia ランニングスタジアムで練習をしています。」
カーボンを何層重ねるのか、どのような角度で曲げるか
どの圧力で繋げるのか、などは 選手それぞれ。
日々、選手の走行を研究しているそう。
今夜の選曲:IT’S GOING TO TAKE SOME TIME / CARPENTERS
先日丸の内MC Forest で行われた、
番組公開収録の模様をお届けしています。
ゲストは、元陸上選手で、スポーツコメンテーターとして
活躍されている、為末大さんです。
為末さんは、国際陸連では
史上最も背の低い、ハードルのメダリストです。
もともとは、陸上で100メートル走をしていたものの
国際大会で、ジャマイカなどの選手に敵わない事を感じたそう。
「でもぼんやり試合を見ていると、
彼らがやりにくそうにしているのがハードルだったんですね。
これだったら、もしかしたら、勝てるのかもって。」
高校3年、18歳のときに、ハードルをやり始めますが、
周りの選手よりも遅いスタートになりました。
為末さんは、2012年、34歳で引退。
25年間の陸上生活にピリオドを打ちます。
「25年間ずっと陸上やってきて、突然就活したようなもんで、
他の世界が全く分からなかったんです。
結婚していたので、1年半は色んな事してみて、
それで世の中の反応がなにもなかったら、
ちゃんと就活して養うから、という約束をしました」
現在では、スポーツと違う分野を繋げたり、
コメンテーターとしても活躍されています。
今夜の選曲:WE’VE ONLY JUST BEGUN / CARPENTERS
元陸上選手で、スポーツコメンテーターとして
活躍されている、為末大さんをお迎えします。
先日丸の内MC Forest で行われた、
番組公開収録の模様をお届けします。
■プロフィール■
1978年広島県生まれ。
2001年エドモントン世界選手権、2005年ヘルシンキ世界選手権の
男子400メートルハードルで銅メダル。また、シドニー、アテネ、北京と
3度のオリンピックに出場し、2012年に、現役生活から引退されました。
現在は、一般社団法人アスリートソサエティや,Xiborgなどを通じ、
スポーツ、社会、教育、研究に関する活動を幅広く行っていらっしゃいます。
今回のポッドキャスティングは、3月21日から24日放送分、
アートディレクターで、発酵デザイナーの小倉ヒラクさん。
アートディレクターで、発酵デザイナーの小倉ヒラクさんは、
著書『発酵文化人類学』が来月中旬に発売されます。
この本は、発酵好きが読めば、人間の歴史や美術の面白さに
気づいてもらえる、と小倉さん。
「芸術もすごく人間にしかできないものだとも思うんですけど、
この本のポイントは、人間と自然との関わりを
発酵という観点からもう一度見直してみる、という事かな、と思います」
著書の中には、長野県木曽町の塩を使わない”すんき漬け”や、
高知の山間部、大豊町で作られる”碁石茶”など、
発酵食品の多様性も紹介されています。
「日本にはほとんど発酵茶がほとんど無いんですが、
碁石茶は、例外で、人知れず何百年もつくられていたんです。
茶葉に、最初カビを付けて、カビによって分解して腐葉土みたいにして
そこに、乳酸菌を付けて酸味を付けて、コクを出すお茶です。」
”碁石茶”は調味料として活用され、地元ではお茶漬けにして食べるそう。
”すんき漬け”も、”碁石茶”も、
産地は離れているものの、同じ乳酸菌を使い、
全く違う発酵技術であるのに、風味が似ています。
「”碁石茶”を辿ると、東南アジアのお茶のシルクロードに行き着いたり、
すんきを辿ると、今度はネパールのお漬物に辿りついたり。
発酵文化にって面白いのが、ローカルをずっと掘っていくと、
地球の反対側のローカルと繋がっちゃったりするんですね。
そのミッシングリンクを科学的に見つけていくのが、1つのロマンですね」
著書『発酵文化人類学』の発売記念イベントは、
4月21日(金) に行われます。
今夜の選曲:AM I EXPECTING TOO MUCH / ALLEN TOUSSAINT
発酵デザイナーの小倉ヒラクさんは、東京都出身ですが、
現在では、“菌がよく育つ”という理由から、
山梨県の大菩薩峠の中腹に住まれています。
近くには、ワインの醸造所が多い勝沼があります。
「甲州ワインという、山梨のブドウをつかったワインを
よく飲んでいます。一時は、ヨーロッパみたいなワインを
作ろうという動きがあったんですけど、最近は、地酒にも戻っていて。
あえて、日本酒用の一升瓶に入れていたような素朴なぶどう酒を
今の技術で復活させようという、若い人たちが出てきてます。」
フランスのワインは、優良品種を中心に作りますが、
イタリアは、様々なブドウを使いワインを作る文化があります。
「甲州ワインを作る『甲州葡萄』は、1200~1300年ぐらい前に
ペルシャの方からシルクロードを渡ってやってきた、
今ワインを作っているほとんどの葡萄のルーツで。
でも日本では忘れられて、山梨の山に、
野生化して残っていた、というものなんです。」
山梨葡萄は、ワイン用に品種改良されてきていないため、
ワイルドな味を作り出す事が可能だそう。
そのため近年では、ヨーロッパと比べるのではなく、
新しい価値観を作り出す醸造所も増えているのだとか。
今夜の選曲:LAST TRAIN / ALLEN TOUSSAINT
アートディレクターで、発酵デザイナーの小倉ヒラクさんは、
著書『発酵文化人類学』が来月中旬に発売されます。
「僕1年間、フランスのルーブル美術館に
ずーっと通い続けた時期があって。
ルーブル美術館って毎日行っていると、
名画に飽きて、古代のものを見てたんです。
そこから、”なぜ人間が文化を作ったのか”という
謎に導かれて行ったんですよね」
ルーブル美術館や大英博物館も、物を見て、デザインから
人間の起源を紐解くことをしています。
小倉さんは、それを微生物や発酵文化で行っています。
「発酵食品って、目に見えない自然微生物っていうものと、
人間の感性が働きかけて作り出した芸術なので。
だんだんずっと調べてみてくると、細かい所がわかるようになって、
その細かい所によって、その土地ではどういう暮らしがあったか
分かるようになってくるんです」
約8年前から小倉さんは、ご自身がプロデュースされた
絵本『てまえみそのうた』を使った、
味噌を手作りするワークショップを開催しています。
「発酵って、色んな理屈が後ろに隠れているんですけど、
基本的には美術と一緒で、五感で感じ取るものなので、
アプローチするときに体で楽しむのが必要だなって」
現在では、多くの場所で活用されている絵本になっています。
今夜の選曲:SOUL SISTER / ALLEN TOUSSAINT
アートディレクターで、発酵デザイナーの小倉ヒラクさんは、
旅好きで大学在学中にバックパッカーをされていました。
「それがきっかけで、就職活動をする機会を
失ってしまって。一時期フランスで絵の勉強していたので、
アートとデザインの世界に入って行きました。」
発酵デザイナーとして、雑誌ソトコトにて連載をされています。
発酵デザイナーの仕事は、
”微生物の見えない働きをデザインを使い可視化する”こと。
「大雑把に言うと、微生物研究とデザインを
足して2で割ったような仕事です。
全国の酒屋さんとかのデザインの仕事をしたり、
研究機関や自治体なども、発酵技術を使って町おこししたい
って話があった時に、商品開発などを一緒に考えています。」
小さい子供達にもわかりやすいように、
菌を育てるワークショップなども行っています。
日本の発酵食品は、大別すると、お酒と調味料に分かれます。
中でも、大豆、麹、塩を使った固形調味料=味噌は、
原料が単純でありながら、発酵プロセスが複雑です。
「お味噌は、麹菌、乳酸菌、酵母菌が働いて発酵していくので、
原料の大豆の味は複雑ではないんですけど、
半年、1年経つと、複雑な味覚を生み出すんです。
これが、和食の発酵食品の特徴で」
味が複雑であるため、お味噌汁を毎日のように
飲むような文化になったそう。
また、納豆は東アジア一帯で食べられていますが、
日本のような糸を引く納豆は珍しいのだとか。
今夜の選曲:COUNTRY JOHN / ALLEN TOUSSAINT
アートディレクターで、
発酵デザイナーの小倉ヒラクさんをお迎えします。
発酵文化と発酵食品のお話、たっぷりと伺います。
■プロフィール■
1983年東京都生まれ。早稲田大学文学部を卒業され、
ゲストハウスの経営を経て、スキンケア会社にデザイナーとして就職。
その後、独立されて、現在は、
アートディレクターとして幅広く活動していらっしゃいます。
今回のポッドキャスティングは、3月13日から17日放送分、
人気営業コンサルタントで、和田裕美事務所株式会社・代表取締役の和田裕美さん。
和田裕美事務所株式会社の代表取締役、
和田裕美さんは、ビジネス書を中心に50冊以上出版されています。
最初に出した著書、
『世界NO.2 セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』は
当時まだ数少なかった”女性のビジネス本”でした。
「当時2003年で、女のビジネス本なんて誰が読むんだって
15社くらい断られたんですけど、ダイヤモンドの編集担当の方が
偶然女性で、面白いから出そうってなって、ヒットしたんです。」
著書『幸せなお金持ちになるすごいお金。』は
お金のマインド、考え方をテーマにした、
女性に手に取ってもらえる本になっています。
「出版業界、書店、中継ぎ含め、いろんな事で
模索されている状況なので、
何か良い企画あればどんどんやりたいです。」
今後について伺うと、、、
「老後に必要なお金の心配される方多いんですけど、
株に投資するよりも、自分に投資して、自分に1番リターンが高い
自分の価値を上げるほうが、最高の投資だと思うんです。
物を伝えて、物を売れるって、年齢制限なく仕事できるので、
そのスキルさえあれば、ずっと人生楽しいんじゃないかなって思うので、
そういう方達の教育をしていきたいなって考えています」
今夜の選曲:TAPESTRY / CAROLE KING
和田裕美事務所株式会社の代表取締役、
和田裕美さんは、営業での経験をもとに、
様々な企業で講演をされています。
「私は営業を中心にお話するんですが、セールスの世界って、
70歳、80歳の女性が活躍されていて。凄いんです!
この年齢で納税しているっていうのは、
すごく国を助けている、と思っているんですよ。」
仕事のために、化粧をし綺麗な格好で外出するため、
病気にもなりにくいのだとか。
「物を伝えて、物を売るスキルを身につけて、
旦那さんが定年退職したら、自分が外に出るわ!って
諦めないで、どんどん社会に出てほしいですね。」
数々の企業を見られてきた和田さんは
日本の男社会は、変わりつつある、と感じるそう。
「今までは、男性と女性が一緒に仕事していると、
どうしても女性の方が、結婚出産の関係で、
仕事を辞めちゃうことがあったんですが。
女性が、“どうやったら仕事を続けられるのか”って考え始めて、
今、男性もすぐ辞めちゃうよねっていう風になってきました(笑)」
最近では、和田さんは ”陽転思考” の特別授業を
小学校でも行っています。
”陽転思考” とは、何か悪いことが起こった場合に、
それを何か理由をつけて、”良かった事”に変換すること。
たとえば、親に怒られた場合には、
”学べて良かった”、”時間が潰れてよかった” と考えます。
「このトレーニングは、中学生の前で、先生の話を聞く段階、
小学5年生、6年生くらいが一番良いのかな、と思います。」
今夜の選曲:HOME AGAIN / CAROLE KING
和田裕美事務所株式会社の代表取締役、
和田裕美さんをお迎えしています。
先日3月8日(水) 、国際女性デーに女性の生き方を考える
イベント「HAPPY WOMAN FESTA」が、
渋谷ヒカリエにて開催されました。
横浜市長:林文子さんや 東京都知事:小池百合子さんなど、
女性の社会進出は、少しづつ増えているように感じます。
「やっぱり、結婚や出産で、ブランクができてしまうんですが、
働く女性をもっともっと増やしていきたいですね。
本当に、女性の人は伸びます。男性がダメっていうのでは無く、
女性にも良い環境を与えてあげれば、まだまだ結果が出ます」
和田さんは、営業スキルに関する講演を、
企業の依頼でたくさん行われています。
「成約率を上げて、売り上げを3倍にしたい、とか、
落ち込んでいるから、モチベーションあげてほしいとか。
あとは、やっぱり女性ですね。男性社員に向けて、
どう女性を活躍させ、マネジメントしていくかとか。」
さまざまな企業、商品について勉強できる今の活動が楽しい、とも。
今夜の選曲:WHERE YOU LEAD / CAROLE KING
和田裕美事務所株式会社の代表取締役、
和田裕美さんは先月、廣済堂出版から
『運をつくる授業』を出版されました。
自己啓発が好きな読者層に向けた本で、
今は、字を詰め込んだHOW TOよりも
感覚的にワクワクするように作られています。
「最近小説を書いたんですけど、人生で1回も
小説読んだことないっていう読者さんがたくさんいて。
1冊読み切れたの初めてって言われたんですよ。」
20代の半数が ”1年に1冊も本を読まない”時代、
どうやったら本を読んでもらえるのか、考えられています。
和田さんの小説『ママの人生』は、
ご自身のお母様を題材にされ、昨年末に出版されています。
「自分の人生で、影響を受けたのって、母なんです。
破天荒な母だったんですね、でも、上手に育ててもらったんです。
上手な育て方、付かず離れずな育て方で、ちゃんと大人になって。
結局、あっという間に亡くなるんですが、、、
そういう話を編集担当としていたら、書いてみようって。」
今夜の選曲 : BEAUTIFUL / CAROLE KING
ビジネス書を中心に50冊以上出版される
和田裕美事務所株式会社の代表取締役、
和田裕美さんをお迎えしています。
作家としてのデビュー作は、2003年にダイヤモンド社より発売した、
『世界NO.2 セールスウーマンの「売れる営業」に変わる本』。
当時セールスNo.1は、アメリカの男性だったそう。
「私が営業をやり始めた時は、8割男性の社会でした。
とりあえず、”ノルマ達成” “売ってこい” “煽れ” とか、
そういうキツい事が多かったんです。でも自分がそういう事言うの嫌で、
辞めかけた時に、どうやって売れるか自分なりの方法を
見出していった事から、はじまりましたね。」
営業のセールストークの定番として、
“残り1つです” と、煽ることが良くあります。
ですが、和田さんは事実だけを伝える事で、”売れる営業”に変わりました。
「いくつでもあるし、いつ開始しても良いし、
10年後でも20年後に決めても、商品は山のようにあります。
でも人生の時間だけは、刻一刻過ぎていくので、
本当に何かやりたいことがあるなら、1日でも早く
やったほうが良いというのは、事実ですよって、」
20代で、年収6000万円ほどにまで登り詰めた和田さん。
それでも、“女性であるから” “若いから” など、
さまざまな行動に対して、周りからの反対が多かった、と
当時を振り返ります。
今夜の選曲 : BROTHER, BROTHER / CAROLE KING
人気営業コンサルタントで、
和田裕美事務所株式会社・代表取締役の和田裕美さんをお迎えします。
人気営業コンサルタントが説く
女性の社会進出とスキルアップ。
たっぷりと伺います。
■プロフィール■
京都府生まれ。光華女子大学英文科卒業後、英会話学校の
事務職を経て、1993年に日本ブリタニカ株式会社に営業職として入社。
2001年に独立され、現在は、作家、営業コンサルタントとして
活躍していらっしゃいます。
今回のポッドキャスティングは、3月6日から10日放送分、
東京大学 東洋文化研究所の菅豊教授。
東京大学 東洋文化研究所の菅豊教授をお迎えしています。
アフリカの牧畜民の中には、
牛と人間との密着度が強い地域もあります。
ですが、『越後の角突き』が行なわれている
新潟県小千谷 山古志では、少し違う感覚があります。
「結局、ペットではないんですよね。家畜でもない。
でも、最後は、食肉処理場に送って、
命を絶たなきゃいけないんですよね。」
地方創生ブームの今、地域文化に詳しい学者さんたちは
まだ殆ど機能していない、と菅先生はおっしゃいます。
「あまり関わってこなかった、というのは大きな問題なんですよ。
知識生産である学問と、社会生産である生活が分断されているんです。
今まで、野にあった学問を、切って学問にしてきたんですよ。
でも、もう1回”野”に戻そうか、っていうのが、私の考えなんですよね。
野にある物を、摘んでしまったら価値がなくなったような気が、
民俗学にはするんですよね。」
今夜の選曲: MY GIRL / OTIS REDDING
東京大学 東洋文化研究所の菅豊教授は、
2007年に、『越後の角突き』が行われている、
新潟県小千谷 山古志で闘牛を飼い始めました。
「最初牛を飼いところがないて諦めようとしてたら、
私の牛を飼ってくれている、川上テツヤ君が、
“牛舎はないけど、車庫があるよ”って改造してくれて。」
川上さんは、自身の牛の牛舎は残ったもの
の自宅は全壊し仮設住宅暮らし。餌をやるために、
片道30分ほどかけ毎日通っていたのだとか。
新潟県小千谷 山古志の『越後の角突き』では
最後まで勝負をせず、盛り上がったところで引き分けにします。
「引き分けになるので、お互いが勝ったと言えるんですよ。
でも玄人目で見れば、どっちが優勢とか分かるので、
”あいつは横綱級だ”という風になってきます。
1番分かりやすいのは、取組表ですね。」
最後の取組、それも東に配置される牛は、”横綱級”という意味になります。
取組表は、取組審議会が1週間ほどかけて考えます。
「私が今やっているのは、調査というよりも、
一緒にやりながら、この文化を維持する、新しい文化を作っていく。
そういうプロセスを、本とか論文にアウトプットしていくんです。
やっていることが遊びに見えるんですけど(笑)」
牛を飼うまでは、撮影や記録を残すようにしていましたが、
今では、親しい仲間たちにカメラを向けるのは不自然であると気付き、
記憶するようにし、わからないことは本人たちに聞くようにしているそう。
今夜の選曲: SHAKE / OTIS REDDING
東京大学 東洋文化研究所の菅豊教授をお迎えしています。
あまり知られていませんが、日本でも闘牛が行われています。
沖縄、徳之島(鹿児島県)、宇和島(愛媛県) 隠岐の島(島根県)、
そして、新潟県小千谷 山古志で行われています。
「本当は最後まで、勝負をつけるんですけど、
この、小千谷 山古志の『越後の角突き』で特徴的なのは、
途中で引き分けにするんです。
一番盛り上がったところで、勢子長が手をあげるんです。」
牛の持ち主は、相手の牛の鼻をとり、勢子(せこ)たちは一斉に
”綱かけ””綱引き”を行って抑制し、引き分けにします。
この『越後の角突き』、5月〜11月まで計7回開催されています。
菅先生は、2007年には闘牛を飼い、”天神”と名付けています。
「この地域の人たちは、闘牛と言わずに、”角突き”というんです。
良い所になったら、離していく。それに対する誇りがあります。
2004年の地震後、1週間後の避難所の総合体育館で、
“角突き、いつ復活させるのか”って話してるんですよ。
家全部潰れてしまっている人たちがほとんどなのに。」
数十頭の牛を救出したり、牛をつなぐ綱を切ってから避難するなど、
地元の方々の努力があったことで、現在も”角突き” が残っています。
今夜の選曲: PAIN IN MY HEART / OTIS REDDING
東京大学 東洋文化研究所の菅豊教授は、
研究対象によって、日本全国様々な場所をフィールドとしています。
「18歳の大学1年のころからは、
新潟県の山北町で鮭の研究をして、卒論を書いて、
修論は、千葉県・手賀沼の鴨猟をやりましたね。」
日本以外では、中国・浙江省で豚・鶏、
上海ではコオロギなどを研究されてきました。
もともと、菅先生は、新潟の中越地方に、
1998年ごろから関わりを持つようになります。
その後、2004年に中越地震が起きました。
震災後から、学者としての”葛藤”や“苦悩”を
著書『「新しい野の学問」の時代へ』に書き留めています。
「自分を出していくのは、研究者はしないんですよ。
これは、オートエスノグラフィー(auto-ethnography)という手法で、
自分を含み、一般的にいうと主観的な方法で、変わった方法です。」
著書の中でも、冒頭に記されてされている
”ある研究者”の言葉は、衝撃的なものです。
(以下、「新しい野の学問」の時代へ(岩波書店) より引用)
『“俺たちは学者のモルモットじゃない”と、語る人々の声もあります。
大学教授が さも当然のように被災地へ来て、フィールドワークと称し、
津波で全財産を失って先行き不透明な暮らしの中で、
仮設住宅で暮らす人々を呼びつけて、同情然として話を聴き歩く。
1つ2つの大学、教授、研究者ではありません。
被災地で立ち上げる、寄り添う意志のない方は、来るべきではありません。
研究者の”思いつき”が被災地の負担にさえなっています。
1日フィールドワークして、聞いた話を簡単に研究報告にまとめる作業は、
別のところでやってください。情けなさすぎます。』
これは、現在は学者で、東日本大震災当時、大学院生だったという
山内明美さんがブログに書いた言葉だそう。
ふるさとが被災地となり、ボランティアとして活動してた中、
目の当たりにしたのが、”情けなさすぎ”の光景だったそう。
今夜の選曲:MR PITIFUL / OTIS REDDING
東京大学 東洋文化研究所の菅豊教授をお迎えしています。
『「新しい野の学問」の時代へ』や
『「二〇世紀民俗学」を乗り越える』など
数々の著書も出されています。
文化人類学と民俗学は違う学問です。
「現在も人類学の方も研究していますが、
自分のアイデンティティとしては、民俗学ですね。
民俗学は、学問の中でも1番弱く、危機に瀕していて
ある意味、そこが現代的には意味があると思うんです。」
多くの学問は、明治以降に欧米から”輸入されたもの”で、
学者たちで繋がれてきた学問です。
しかし日本の民俗学は、日本で生まれたものであり、
民間人が担い、繋がれてきたものです。
今夜の選曲:I CAN’T TURN YOU LOOSE / OTIS REDDING
東京大学 東洋文化研究所の菅豊教授をお迎えします。
自らを描く民俗学者に、
越後の”牛の角突き”について、たっぷりと伺います。
■プロフィール■
1963年長崎市生まれ。
筑波大学大学院で民俗学・人類学を専攻された後、
1991年に千葉県にある国立歴史民俗博物館の
研究部助手となられ、その後、北海道大学助教授を経て、
現在、東京大学・東洋文化研究所の教授でいらっしゃいます。
今回のポッドキャスティングは、2月27日から3月3日放送分、
雑誌ソトコト編集長の指出 一正さん。
指出一正さんが編集長を務めている雑誌ソトコトは、
創刊から、まもなく18年。
ようやく、エコやソーシャルが日本全国に届き始めています。
「メディアとして、行政の方々から絶大な信頼を
いただけるというのがびっくりもしていますし、
ありがたい限りですね。イベントをすると、ソトコトを
皆持ってきてくれるんですよね」
さらに、指出一正さんは、昨年2016年1月から
”レンタル編集長”というサービスを試験的に行いました。
「全国95箇所ほどを、トークイベントをやったんです。
ローカルに皆が注目し始めたって肌感覚で理解できた中で、
ソトコトこういう感じで支持されてるんだなって」
最近指出さんが面白いと思った地方は、京都!
中でも、京都・堀川商店街の空き店舗を活用した
『NEW STANDARD CHOCOLATE kyoto by 久遠』が注目です。
▼
New Standard Chocolate kyoto by久遠- ニュースタンダードチョコレートキョウト by久遠- 堀川商店街
「吉野さんという方がやっている、京スイーツの人気店なんですけど、
実は、働いている方々が、障がいがある方々なんです。
就労施設なんだけれども、シャッター通りに、
おしゃれに作って、女性客が買いにくる場所になっていて。
今皆が関わりたい、リノベーションと福祉を融合させたんです。」
面白いローカルを持ち、社会に関わる人がいる地域だからこそ、
京都が世界から注目される理由だ、と気付いたそう。
今夜の選曲: LOW COMMOTION / RY COODER
ソトコト編集長の指出一正さんは、
3月25日から開催されるプロジェクト
『ひろしま さとやま未来博2017』に参加されています。
その中の1つで、小黒一三も参加している
『シンボルプロジェクト』では、建築家:隈研吾さん監修の
廃校リノベーションが行われます。
このプロジェクトは、地元の人と大学生たちが協力し、
ファッションやコミュニティの基点にしていく活動です。
「お金かかるので、いろんな人がメンバーになってくれて、
ガバメントクラウドファンディングをやっています。
目標は、3000万円。小さな力でももちろん嬉しいです。
日本の里山を変えていく、最初のプロジェクトになります」
▼さとやまよ、甦れ!広島に眠る廃校をみんなの居場所に再生しよう (Ready For)
もう1つは、『ココロザシ応援プロジェクト』。
こちらは、Sutudio-L代表の山崎亮さんが総合監修を行い、
広島を盛り上げたい人が行う小さな企画を
応援していく活動をしています。
「これが、ゆくゆく来年、再来年、五年後に花開いて、
広島は自分たちで地域を盛り上げようとするローカルプレイヤーが
たくさん居る場所だ、っていう風にしていきたいです。」
▼『ひろしま さとやま未来博2017』
今夜の選曲:FLASHES / RY COODER
ソトコト編集長の指出一正さんをお迎えしています。
売れ行きも好調だという、現在発売中のソトコト3月号は
『地域を巻き込む ローカル プロジェクト』。
「地方と、プロジェクトっていう言葉が、
たぶんマジックワードになってきています。
今まで地方という言葉で括られていた場所が、
地域化してきてるなって感じています。つまり、東京も地域。」
この地域で、何か面白いことに関わること、
プロジェクトに参加することが、カッコよく、オシャレである
という認識になっていきているそう。
今回の表紙は、兵庫県尼崎市で撮影したもの。
写っているのは、ネガティブイメージと戦う
様々なプロジェクトを行っている尼崎の若者たちです。
このような地方のプロジェクト拡散の
そもそものきっかけを作ったのは、島根県でした。
現在では広島県でのプロジェクト、
ひろしま里山ウェーブ拡大プロジェクトで
指出さんは人材育成講座の講師として活動されています。
「ほとんど広島行ったことのない、市町村の名前も読めない人が、
はじめて広島でローカルに出会うんです。
中山間地域の課題をどう解決するか勉強していくんですが、
おかげさまで今100人くらい受講してくれています。」
プロジェクトの舞台となったのは、神石高原町、安芸太田町、
世羅町、三次市など、6つの市町村。
「例えば学生が行くと、楽しんで農業をする人たちが
美味しいこんにゃくを作っているのを見て。
農業に対する、自分の価値観が変わって。」
移住するのではなく、その街の味方になる”関係人口”を
東京で増やす活動を学生たちも出てきています。
今夜の選曲:PARIS, TEXAS / RY COODER