2017年03月09日
ついに飼い始めた闘牛! 学者として文化を守り、作っていくためには。
東京大学 東洋文化研究所の菅豊教授は、
2007年に、『越後の角突き』が行われている、
新潟県小千谷 山古志で闘牛を飼い始めました。
「最初牛を飼いところがないて諦めようとしてたら、
私の牛を飼ってくれている、川上テツヤ君が、
“牛舎はないけど、車庫があるよ”って改造してくれて。」
川上さんは、自身の牛の牛舎は残ったもの
の自宅は全壊し仮設住宅暮らし。餌をやるために、
片道30分ほどかけ毎日通っていたのだとか。
新潟県小千谷 山古志の『越後の角突き』では
最後まで勝負をせず、盛り上がったところで引き分けにします。
「引き分けになるので、お互いが勝ったと言えるんですよ。
でも玄人目で見れば、どっちが優勢とか分かるので、
”あいつは横綱級だ”という風になってきます。
1番分かりやすいのは、取組表ですね。」
最後の取組、それも東に配置される牛は、”横綱級”という意味になります。
取組表は、取組審議会が1週間ほどかけて考えます。
「私が今やっているのは、調査というよりも、
一緒にやりながら、この文化を維持する、新しい文化を作っていく。
そういうプロセスを、本とか論文にアウトプットしていくんです。
やっていることが遊びに見えるんですけど(笑)」
牛を飼うまでは、撮影や記録を残すようにしていましたが、
今では、親しい仲間たちにカメラを向けるのは不自然であると気付き、
記憶するようにし、わからないことは本人たちに聞くようにしているそう。
今夜の選曲: SHAKE / OTIS REDDING