2017年03月21日
微生物とデザインをつなぐ、発酵デザイナーとは?
アートディレクターで、発酵デザイナーの小倉ヒラクさんは、
旅好きで大学在学中にバックパッカーをされていました。
「それがきっかけで、就職活動をする機会を
失ってしまって。一時期フランスで絵の勉強していたので、
アートとデザインの世界に入って行きました。」
発酵デザイナーとして、雑誌ソトコトにて連載をされています。
発酵デザイナーの仕事は、
”微生物の見えない働きをデザインを使い可視化する”こと。
「大雑把に言うと、微生物研究とデザインを
足して2で割ったような仕事です。
全国の酒屋さんとかのデザインの仕事をしたり、
研究機関や自治体なども、発酵技術を使って町おこししたい
って話があった時に、商品開発などを一緒に考えています。」
小さい子供達にもわかりやすいように、
菌を育てるワークショップなども行っています。
日本の発酵食品は、大別すると、お酒と調味料に分かれます。
中でも、大豆、麹、塩を使った固形調味料=味噌は、
原料が単純でありながら、発酵プロセスが複雑です。
「お味噌は、麹菌、乳酸菌、酵母菌が働いて発酵していくので、
原料の大豆の味は複雑ではないんですけど、
半年、1年経つと、複雑な味覚を生み出すんです。
これが、和食の発酵食品の特徴で」
味が複雑であるため、お味噌汁を毎日のように
飲むような文化になったそう。
また、納豆は東アジア一帯で食べられていますが、
日本のような糸を引く納豆は珍しいのだとか。
今夜の選曲:COUNTRY JOHN / ALLEN TOUSSAINT