2017年03月22日
歌って踊って、味噌を作る? 発酵と美術の意外な共通点を発見。
アートディレクターで、発酵デザイナーの小倉ヒラクさんは、
著書『発酵文化人類学』が来月中旬に発売されます。
「僕1年間、フランスのルーブル美術館に
ずーっと通い続けた時期があって。
ルーブル美術館って毎日行っていると、
名画に飽きて、古代のものを見てたんです。
そこから、”なぜ人間が文化を作ったのか”という
謎に導かれて行ったんですよね」
ルーブル美術館や大英博物館も、物を見て、デザインから
人間の起源を紐解くことをしています。
小倉さんは、それを微生物や発酵文化で行っています。
「発酵食品って、目に見えない自然微生物っていうものと、
人間の感性が働きかけて作り出した芸術なので。
だんだんずっと調べてみてくると、細かい所がわかるようになって、
その細かい所によって、その土地ではどういう暮らしがあったか
分かるようになってくるんです」
約8年前から小倉さんは、ご自身がプロデュースされた
絵本『てまえみそのうた』を使った、
味噌を手作りするワークショップを開催しています。
「発酵って、色んな理屈が後ろに隠れているんですけど、
基本的には美術と一緒で、五感で感じ取るものなので、
アプローチするときに体で楽しむのが必要だなって」
現在では、多くの場所で活用されている絵本になっています。
今夜の選曲:SOUL SISTER / ALLEN TOUSSAINT